| 投稿の内容だけからでは状況がよく掴めないので、的外れの回答になるかも知れませんが、不明な点は改めてお尋ねいただくとして、<上顎前突(出っ歯)の矯正を3年続けて、今その治療内容に不満がある>と理解して回答していきます。 質問1.について 基本的に、奥に余裕(隙間)がなければ大臼歯は後ろには動きません。その点では八王さんのいうとおりです。また、初めに抜くと判断していた親知らずを、抜かないままなのも妥当性に欠けます。 後ろに動かすといった大臼歯が、確かに動いたかどうかは、矯正医であれば必ず撮る頭部x線規格写真(通称セファロ)の、初診時と今のそれを重ね合わせることで客観的にもすぐに判明します。大臼歯が1ミリでも後方に移動していれば大したもので、少なくとも前に来ていなければ評価できるほどのことです。多分、思惑どおりには動いてくれなかった可能性はありそうです。 質問2.について 結果的に外科に移行せざるを得ないケースがないわけではありませんが、少なくとも初めの段階で、<外科の可能性もある>という判断を示しておくべきだった、という道義的な問題はあるかと思います。 質問3.について <歯の植わってる部分全体>という言い方が、どこの説明で使われた分かりませんが、矯正医の言うその部分は、歯槽基底論(アピカルベース・セオリー)のことかと思います。これは仮想の区分けで、顎の骨のうち歯の植わっている部分を歯槽骨といい、歯根尖端を連ねた仮の平面から上が、歯牙移動(矯正)で変化させ得る部分とされています。
分かりにくいかと思いますが以上を質問に対する回答として、その後にある<隙間を埋めて前歯を大きくするらしい>というのがよく分かりません。八王さんには、いう所のセカンドオピニオンですが、上の3つの質問を含めて、より詳しいコメントを得るには、別の矯正医に直接今の状況を見せて、見立てを聞くのが一番確かです。その際、先のセファロを含めて出来るだけの資料を借り出せるかどうかが、よりよいコメントを得られるかどうかの鍵になります。 疑問を解くために、セカンドオピニオンを検討してはいかがでしょう。
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