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顔貌の変化について【ディスキング】
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□投稿者/ 晝間康明@OPひるま歯科 -(2019/01/07(Mon) 17:04:20)
| もえ様 ご質問いただきありがとうございます. 早速ですが回答させていただきます.
詳細な状況を教えていただきましたが,口腔内の状況が把握出来ません. 特に, > 最初の診断では、上唇の軽度後退感あり、骨格性の上顎前突、上下顎の基準点の位置の後退、 という所見で骨格性の上顎前突という状況が想像出来ません.
しかし > 前後は食べ物がかみ切りにくいほど離れています。 > つまり、治療前より上の前歯が出ているのだと思います。 > そして、口が閉じにくくなり、閉じるとオトガイにしわができるようになり > 下唇を突き出したような感じにしないと閉じることができません。 という状況から骨格性の上顎前突の可能性は高いと考えられます.
> 先生にお聞きしたいことは、 > 床矯正ではなくディスキングによる方法でも口元が突出することはあるのか、 > それは削る量が足りなかったからなのか、 叢生が強い場合には,ディスキングしたとしても叢生を改善した事で前歯が唇側に傾斜して口元が突出する事はあると思います.しかし,上顎のスペース不足が-1.27mmであれば軽度の叢生なのであまり唇側に傾斜する事は無いかと思います
様々な矛盾点は主治医が矯正の専門医ではないということがやや心配で,そもそもの診断が適性であったかどうか十分に確認する必要があるかと思います.
> また最初に口元の前突感が気になると伝えており診断も骨格性の上顎前突とあるのに > それを矯正する必要はなかったのか、 一般的に骨格性の上顎前突症の骨格を改善しようとする場合には外科矯正が必要となります. 外科矯正では手術で下顎骨を前方に移動させて上顎骨との前後差を小さくして矯正治療を行う方法です.
> これから前歯を下げるにはどういう治療をしたらよいのか、という点です。 > ちなみに、先生は大学で矯正の勉強はされたようですが矯正専門の医院ではなく、 一般的にディスキングではほとんど歯の後退は期待できず,顎間ゴムを使用したとしてもそれほど大きな後退は期待出来ないと考えます.ご質問の内容から抜歯による矯正治療に切り替えるか,外科矯正に切り替えるか検討する必要があると感じました.
もえさんの症例は少し複雑な症例と感じますので,矯正専門医によるセカンドオピニオンを受ける事をお勧めします.
取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい
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