| 2007/05/23(Wed) 14:20:15 編集(投稿者)
<元々下5番の歯を抜いていた>というのは、左右ともでしょうか。<上の歯も下の歯の様に右側にアーチになってしまって>という文意が正確には分かりませんが、これを下顎の歯列(放物線状の歯のならび)が右にズレた形と理解すると、下顎は左側だけ5番抜歯(既抜)で、矯正のために下顎の右側と上顎は左右4番を抜歯した、ということではありませんか。 そうでないと上顎44、下顎55抜歯の矯正で歯列がズレる理由は見当たらず、ここに書かれていない他の要因があるはずですが、それが何か推測するのは困難です。 <下顎は左側だけ5番抜歯(既抜)で、矯正のために下顎の右側と上顎は左右4番を抜歯>だったとすれば、左下の奥歯は5番の早期喪失分だけ前方に移動していたはずで、この部分で非常に矯正のむずかしい症例といえます。下顎左側の大臼歯(6,7,8番)の状態によりますが、どれかを抜いて必要ならばインプラントアンカーを打ってでも、まず左側の大臼歯関係を改善する必要があったと考えられます。 この矯正は、はじめからストレートワイヤ・テクニックやデーモンといった、既製服を作る感覚(治療効率優先)に立ったテクニックではむずかしいように思います。また、<顔も少し曲がっています>ということですが、これが機能的(動きの上での)問題なのか形態的問題なのか、それによって外科矯正の可能性も排除できません。補足された文面にある内容は、担当医の意図が何だったか分かりませんが、何とかしたいとして色々なことをやった一つの現れではないかと思います。 Sさんの切迫した気持ちは十分よく分かりますが、どこの誰なら絶対大丈夫とはいえません。再治療を覚悟し、費用もある程度厭わないと覚悟されているのであれば、どこかですぐ再治療に入るのではなく、まず、セカンドオピニオンの意味もかねて信頼できそうな矯正医のところで検査をうけ、その資料をもとにどこに問題がありそれをどうするか、具体的に聞かれてみてはいかがでしょうか。 いずれにしても再治療は(はじめの時よりもさらに)むずかしいケースだと思いますが、要点は、左下の奥歯の関係をどう改善するか、できるかにあるように思います。
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