| まず、先日の掲示板に質問された方の場合は、その後の投稿がないため詳細は分かりませんが、「ワイヤーを使って直せるものではない」という、理由の分からない特殊な条件を持つケースだと思いますし、下の歯だけ(片顎)の矯正という、あまりやらないやり方をしているところからも、みこさんがその事をもって自分の場合を心配するのは早計という気がします。 普段の診察の際にどこを、どう見るかというお尋ねですが、大抵はカルテにその日に何をするか書いてあること、問題のあるところは特記されていること、各患者さんの治療の流れはまず覚えていること、そしてテクニック上、通常のケースではステップがほとんど決まっていることから、見るべきところを見れば大体すぐ分かるもので、そんなに時間は必要ありません。むしろ時間をかけて見ているときは、何かむずかしい状況がある時といえるかと思います。 みこさんの場合は、ご自身がおかしいと思うようなところもなく治療が進行しているようですから、特に心配されることはないように思います。不安なところがあれば、あまり気を回さずに担当医に聞いてください。まずほとんどの矯正医は説明慣れしていますから、分かりやすく話をしてくれるはずです。 治療のむずかしさは、治療の段階よりケースによります。その意味で、むずかしいケースは始めからむずかしいものです。
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