| まみさんは、矯正治療を始める前には歯軋りはなかったのでしょうか。矯正治療中に新たに歯軋りが発生するというのはあまりないのですが、<夜中に歯の痛みで起きる>という状態は好ましくありません。ただ、まみさんは元々「くいしばり」の習癖があるかも知れません。 <今までそれが原因で装置が壊れたりということはない>ということですが、以前、ひどい歯軋りを持った患者さんの矯正治療に携わったとき、性質上折れるはずのないワイヤさえも金属疲労で毎回のように折れ、治療が進まずに大変苦労した経験があります。ワイヤの破折(はせつ)は、往々にして患者さんは気がつかないものですので、まずは担当の矯正医に<歯軋りあるいはくいしばり>をしている可能性があること、その徴候(歯の不自然な摩耗や特定な部位の歯の動揺など)が現れていないかどうか、そして、これまでワイヤの破折(はせつ)がなかったかどうかなど、具体的な点についてシッカリ相談してください。これは、今後、矯正医が治療を進めていくうえで大切な情報です。 歯軋り用のマウスピースの着用が必要かどうか、またそれが可能かどうかは、矯正医とよく相談してください。何よりも痛みで眠れない状態から解放するため、マウスピースの装着という方法だけなく、まみさんに適した方策がとられるかと思います。
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