| まず、お母様はお嬢様の右下の乳歯B、C(乳側切歯と乳犬歯)が癒合していて、後続永久歯である2、3(側切歯と犬歯)の状態が分からない、ということでお悩みですが、矯正治療とは、患者さんの顎顔面の骨格や歯並び、歯の大きさ、奥歯の咬み合わせ、口元(側貌)などを総合的に判断して治療方針を決めますので、右下の側切歯と犬歯の状態がレントゲン的に判明しても、それだけで治療の流れが明確になるものではない、と理解して下さい。 逆に、右下の側切歯と犬歯の状態だけを取り出せば、大抵は1)正常、2)癒合、3)どちらか永久歯の欠損、のいずれかですから、矯正医がお嬢様の口腔内を見れば、レントゲンが無くともそれぞれの場合の対応について、推測でおおよその話はできるものです。つまり、その部のレントゲンがあるに越したことはありませんが、それをもって矯正治療の方針がすべて明確に決定されるものではない、ということです。 当院への相談の前に、一般歯科医でレントゲンを撮った方が良いかどうか、というご質問ですが、(レントゲンを貸し出しできることを条件に)撮ることも結構ですが、先に述べましたように、それだけで矯正治療のすべてがお話しできるわけではないことをご了解ください。また、その部のレントゲンを当院で撮ることはもちろん可能ですが、そのレントゲンだけで、お母様が期待される矯正治療の流れすべてがお話しできるわけではないことは、レントゲン持参と同様とご承知下さい。 ともあれご来院いただいた際に、お嬢様の口腔内を拝見すれば(前医はあまり納得のいく話をされなかったようですが)、かなり具体的なお話はできるはずです。ご予約時には、この回答が相談時の参考になりますので、HPの質問コーナーで「乳歯が癒合歯の場合」について相談している旨を、お伝え下さい。 ご来院の前に疑問の点がありましたら、ここでさらにお尋ね下さい。内容にそってお答えいたします。
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