| 御質問頂きありがとうございます. 早速ですが質問にお答えします.
> @矯正歯科の先生方は、もし自分的には納得のいく治療が達成できても患者さんから「〜な不調があるんですが・・・。まだ口が閉じづらいのですが・・・。自分的には納得してないのですが・・・。」などの意見を言われた場合ちゃんと患者さんの意見も考慮してくれるのでしょうか。
患者さんの希望に対応するように努力はすると思います. しかし,現在抜歯スペースが平均で2ミリしか残っていないと言う事であれば,今後の前歯後退量も2ミリが精いっぱいと思われます.ただしこれは質問者さんの骨格の限界かもしれませんので矯正歯科医の力量ではどうにもならず,それ以上の後退を希望されたとしても希望に沿えないかもしれません.
> Aまた肩こりなど、原因は歯のせいにあるのかはわからないが、肩こりがどんどんひどくなっている、歯並びのせいですか?などの憶測などの質問などをしても大丈夫なんでしょうか。
質問する事は大丈夫ですが,一般的に歯並びや矯正歯科治療と肩凝りの因果関係は明確ではありません.
> Bもし、抜歯矯正で失敗した場合前歯を下げる方法は他にあるのか? もし萌出している親知らずを抜歯していないのであれば,萌出している親知らずか大臼歯などを抜歯して前歯を後退させる事は可能かもしれません.ただし,治療期間がかかる事とインプラントアンカーやヘッドギアなどの補助的な装置が必要となる可能性があります. その他には,外科手術により前歯を後退させたり,オトガイを形成して側貌に対する相対的な前歯の位置を後退させる事も可能です.ただし美容外科となるため保健適応外となる可能性が高く経済的な負担が大きい事,体に対する侵襲が大きい事が問題です.
私どもの医院では通院されている患者さんから色々な質問を受けていますので,質問者さんの主治医も患者さんから質問を受ける事自体不快に感じる事は無いはずです.ただし,患者さんの質問の中には医学的に無理な事や負担が大きすぎて勧められない治療法を希望される事もありますので,その際には希望に添えない理由を説明して納得していただいています. まずは主治医に勇気を持って質問されると良いでしょう. なお,患者さんが多く来院されている医院では質問がしにくい場合もあると思いますので,事前に主治医からの説明を希望するので時間を作って欲しいと受付に伝えておく事をお勧めします.
以上,参考になれば幸いです.
|