| <どの位続くと異常か> 外科に属する質問のため回答は専門外ですが、術後の化膿そのものが不測の事態ですので、炎症の諸症状と排膿が速やかに治まるに越したことはありません。発赤、腫脹、熱感、疼痛が炎症の4徴候ですが、化膿は傷口(創面)が炎症を起こし、そこに白血球が大量に集まって粘稠な浸出液(つまり膿)を産出した状態をいいます。 外科の成書によれば、細菌は創面に異物や壊死組織(かさぶたや痛んだ肉、脂肪)があると化膿させるので、傷が化膿しないようにするには、細菌を除去するのではなく異物や壊死組織を除くことが大事、と書かれています。 分かりにくい話しかと思いますが、手術創の化膿は抗生物質や消炎剤で細菌を殺しても、異物や壊死組織を除去しないと治りにくいといえます。 <再入院でどのような処置を> 当院の患者が再入院したのは、化膿した創面を切開し壊死組織等を掻爬するためだったと思われます。本来は外来で済む程度の小手術だと思いますが、大事を取って入院させ再感染の予防に努めた、ということだと思っています。 Kさんに切開が必要かどうか分かりませんが、仮に必要になっても顎手術のように恐れることはありません。再入院した患者さん本人がそう言ってました。
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