| まず、ブラケットの接着剤は<外れにくく、外しやすい>という、相反した効果を要求されるむずかしい性格のものですが、永年の研究と技術開発の結果、いまは大体目的にかなったものが出来ている、と思っています。 歯を動かす力(矯正力)というのは、強い力では組織を壊してしまい、返って歯は動きません。加えている力は100グラム程度のごく弱い力です。ブラケットを外すには、撤去鉗子というその目的のための道具があって、ごく簡単に外すことが出来ます。たまに何本か外れにくいものがでますが、心配するようなことはなく外します。 すでに動的治療を終えた多くの方が、世間にはおられますので、矯正患者同士の掲示板サイトなどで、経験者に尋ねてみてはいかがですか。ブラケットを外す時の苦労話をみたことがないので、おそらく皆さん、何ごともなかったのではないでしょうか。
2つ目のご質問ですが、主治医の言葉はよく理解できます。そういうこともありますので、心配せずそのままでいいのではないでしょうか。最終的には装置を付け直すのでしょうが、必要がなければ付け直さず終了することもあり得ますが、それは<必要がなかった>という意味で、必ずしも手を抜いたということではありません。
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