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■1688 / 3階層)  日本とアメリカ:考え方の違い
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/10/19(Wed) 11:46:40)
http://www.hiruma.or.jp
     アングルIII級だとすべて外科矯正(手術)という意味では、もちろんありません。また、アングル分類は、あくまでも大臼歯の咬合関係だけを見たものですので、その関係だけで外科か非外科かの判断をするわけでもありません。そのうえで、いくつかの条件を超えた下顎前突症においては、より良い咬合と審美性の改善、そして治療のしやすさのためには、外科矯正が望ましいのは事実です。
     かおりさんの矯正的資料がないので、その程度が分かりませんが、手術を望まない理由としての<外見にコンプレックスがないから>というのと、矯正学的に顎顔面の調和がとれている(問題がない)というのとは違います。
     ただ、日本人の不正咬合のうち、下顎前突(受け口)はその40%を占める圧倒的な数ですから、矯正医側も患者側も、すべてを外科矯正でというわけにはいかず、また、アメリカ人と違って(あるいはアメリカ人よりも)日本人は潜在的に手術を嫌う気質もあって、かなり条件の悪いケースでも、非外科矯正で手掛けているという一面があります。
     これが、日本人矯正医とアメリカ人矯正医の考え方の違いですが、その結果、質問コーナーに外科矯正による再治療を求める投稿が目立つようになって、回答の基本的な姿勢として、<顎手術に精通した外科医がいることを前提に、外科矯正か非外科矯正かで迷ったら手術(外科矯正)>を勧めているという背景があります。
     外科矯正による治療結果と、非外科矯正のそれとが同じであるはずはなく、治療期間や歯牙、歯周組織に対する侵襲やリスクを考えると、アメリカ人矯正医が外科矯正かそうでなければやらない、という選択は理解できます。
     <模型とX−RAYを見れば、ある程度歯の動きは予測できるはず>はそのとおりで、だからこそ外科矯正を勧め、非外科矯正に消極的な態度になるのだと思います。かおりさんがアメリカに渡ってどのくらい過ぎているか分かりませんが、現在、日本でも外科矯正の患者は年々増加しており、技術を持った症例豊富な外科医も増えています。もし、かおりさんが改めて今、日本で矯正相談をすると、外科矯正を勧められる可能性は決して少ないないように思います。

     すでにご存知のサイトかと思いますが、外科矯正患者が増えている証左として、下記サイトの掲示板などをご覧いただくと、実感されるかと思います。
    [Comment ca va?/ 矯正・外科手術日記]
    http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/5273/

     以上、かおりさんの意に沿わない回答(意見)かと思いますが、あくまでも一矯正歯科医の個人的見解としてお読みください。
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Nomal (削除) / (05/10/16(Sun) 01:07) #1673
Nomal Re[1]: 海外での反対咬合の矯正について。 / 晝間@ひるま矯正歯科 (05/10/17(Mon) 11:28) #1676
  └Nomal (削除) / (05/10/19(Wed) 03:14) #1686
    └Nomal 日本とアメリカ:考え方の違い / 晝間@ひるま矯正歯科 (05/10/19(Wed) 11:46) #1688 ←Now
      └Nomal (削除) / (05/10/19(Wed) 13:14) #1689
        └Nomal Re[5]: 日本とアメリカ:考え方の違い / 晝間@ひるま矯正歯科 (05/10/19(Wed) 15:24) #1691
          └Nomal Re[6]: 日本とアメリカ:考え方の違い / かおり (05/10/19(Wed) 23:00) #1692 解決済み!

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