| まず、当院の外科矯正をお願いしている形成外科医の論文から、文章を少し平易にしてここに引用します。 「形成外科は本来、先天的ないし後天的な形態異常や機能障害に対して、手術手技を用い可及的に正常に近い形態、機能を再建することを目的とした再建外科と、正常ないしはほぼ正常な形態を、さらに審美的に改善することを目的とした美容外科に大別される。ただし、これらの間に明確な境界があるわけではなく、再建外科のゴールは美容外科である一方、美容外科の技術的基盤は再建外科である。すなわち両者は表裏一体をなすものである。」 以上のことを踏まえたうえで、外科矯正とは、あくまでも顎口腔機能の形態と機能の改善を目的とした医療ですので、口腔内に矯正装置が入らない状態で、かつ顎口腔の機能改善と結びつかない形態の改善手術は、正式には外科矯正とは呼べません。そのため、顎離断手術と併用するオトガイ形成手術は、外科矯正内として保険の適用になりますが、外科手術と別の機会にオトガイだけの形成手術をすると、保険が適用されません。その意味からいえば、単独のオトガイ形成手術は美容外科(同義語ではありませんが一種の美容整形)ということになります。 <私の場合、オトガイ形成術を施行するのでしょうか> これは、takashiさんの矯正的詳細を見た矯正医だけしか判断できません。
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