| 箇条書きの質問順に回答していきます。 1)基本的に部分矯正がない、というのは、もう一方の歯ならびを治さないで、という意味でそう述べているのですが、ミナミさんのように、対咬する側の顎に沢山の補綴物(人工的修復物)が入っている場合は、最終的に咬合の調整が必要になったら、その補綴物を、矯正した顎(ミナミさんの場合の下顎)に合わせて作り直す、という方法がとられます。その意味で、ミナミさんの下顎のみの矯正治療は、矯正医の言葉どおりに理解して問題ないように思います。 * ところで<立川先生の過去のコメントを拝見すると>というのは、あのサイト(e-kyousei.com)をご覧になったうえで、この個人的な質問コーナーに投稿されたということですね。「立川先生」はあのコーナーでのハンドルネームですが、あのサイトをご存知ない方が<立川先生 WHO?>と思われないよう、付け加えてました。 2)治療期間はケースによって様々で、ことに片顎(下顎)だけの矯正で、上下の調整が必要ない(上顎に装置を入れないので)場合は、大抵その程度の期間だと思います。 3)BEGG法はまったく別のシステムからなる治療法ですので、この名前は忘れた方がいいでしょう。担当の先生のテクニックがエッジワイズ法ということであれば、世界各国で基本的にまず問題ないでしょう。スタンダードという言葉は外して、そのまま<エッジワイズ法>という言い方で覚えて結構です。 帰国されたおりに(当然)転院されるわけですが、当院を含めてどこでもあまり問題なく受け入れるのではないでしょうか。そのために事前に調べておくことも特にないと思いますし、費用はその時点で、今までの支払い分を考慮して(つまり、転院によって患者さんが不利益を被ることのないよう)算定しますので、あまり心配入らないように思います。 そのうえ、その時点ではすでにリテーナーになっているかと思いますので、それに合わせた上顎の補綴物の作り替えの必要性や、その場合の費用の方が問題かもしれません(これは矯正歯科ではなく一般歯科の領域になります)。 4)治療後の予想の歯型(セットアップ・モデル)は是非作ってもらってください。それを含めて、転院時にはすべての資料および診療継続依頼書(矯正医は書き慣れています。英語で結構)をもらってください。そこには診療履歴や費用等が記載されますので、転院がスムースに行きます。
<ここ10年、4カ国に移動、日本国内だけでも4回転居しています>とは、大変なご苦労だと感じ入ります。ご投稿から拝する限り、ミナミさんは確かに沢山の歯を治療されておられますが<生きる気力も半減してしまうほど>などでは、全然ないように思います。転勤が多く大変ですが、ミナミさんをはじめご家族の皆様には、精神的にも肉体的にもどうかご自愛のうえお過ごしくださるよう、お祈りしております。
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