| 一般に「治療」という言葉は、病気や怪我などで正常(健全)な状態でなくなったものを、元の(健全な)状態に戻すための処置と解釈されますが、矯正治療とは、はじめにある状態(元の状態)を不正と認識し、それを新たな状態に創り換える作業であるため、どのように創り上げるか(治療手段と治療結果)は、それを手掛ける矯正医の考え方(理念、フィロソフィー)によって大きく異なるのが現実です。 恐らくももこさんは、色々なHPを訪ねて矯正治療に関する知識情報を数多く収集されたかと思いますが、沢山のHPを読めば読むほど分からなくなった(だろうと推測する)のは、上に書いたような事情が矯正治療にはあるからです。そのうえで、お尋ねの中の<バイオネーター>と<非抜歯>という2点で、ももこさんがこのコーナーに回答を求めたのは、答えが期待にそわないという意味で頼む相手を間違えたかも知れません。 これまでもいくつか似たご質問に回答しておりますので、その詳細は上の語句をキーワードに記事検索して参考にしていただきますが、一言でいえば、バイオネーターは有効ではないと判断し今はまったく使っていないこと、非抜歯治療は、矯正の抜歯非抜歯は治療結果を求めるための手段であるべきものが、非抜歯そのこと自体が目標とされる治療方針は誤りである、と考える所にあります。 お嬢様の矯正的詳細が分からないまま文面だけから敢えていえば、院長ともそれを引き継いだ代診の先生とも考え方は異なり、もし実際にお嬢様を診察すれば、また違った治療方針を示唆するように思います。 今後の治療をどうするかは、担当の矯正医に納得するまで話を聞き、それでも信頼できなければ、院長の退院まで治療の中断を申し入れることでしょうか。
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