| こんばんは.晝間康明@ひるま矯正歯科です. 本日は,休診日につき自宅から回答とさせて頂きます.
> <交叉咬合について> > ・現在34歳、この年齢からでも治療は遅くないか 詳しいデータが今手元に無いので確認できませんが,以前の分析では当院で矯正治療を行なう患者さんの約2割が30代の女性ですので治療が遅いと言う事は無いと思います. しかし,治療をするのであれば早い方が良いと思える年齢です.
> ・近いうちに子供を出産したいと考えているが妊娠中の歯の矯正は妊娠中の体的にも矯正治療的にも問題はないか。また、出産すると骨盤が開くので体がゆがみやすいと聞いたのですが、そのような体のゆがみは、顎のゆがみに関係してくるのでしょうか?そうなると治療をするとしたら、出産を完全に終えた後(もう子供を産まない)にした方が良いのでしょうか。 出産の影響としては,咬合にあたえる影響よりも歯肉が腫れやすくなるといった歯肉炎の問題や,体調のコントロールが難しくなるので通院がしづらくなる事態を懸念します.しかし,御本人の矯正治療に対する積極性があれば治療は可能です.
> <顎関節症について> > ・顎関節症は完治しますか。 顎関節症は,多くの場合に年齢と共に改善していくと考えられている疾患です. また,交叉咬合の改善には1〜3年くらいかかると思いますので交叉咬合を改善し時間が経過すれば顎の疲れなどは改善する可能性が高いと考えます.しかし,開閉時の雑音は完全に改善しない可能性が高いのですが,日常生活に悪影響を与えるものでなければ心配しなくても良いと予想します.
> ・もし顎関節症が悪化して、ひどい痛みを伴ったときに飲むであろう痛み止めの薬は妊娠中・授乳中に飲めますか? 投与する時期やお薬の種類を選んで使用しますので大丈夫です.
> ・顎関節症も保険適用外治療にあたるのでしょうか? 矯正装置が装着されていなければ顎関節症も保険の適応となります. しかし,矯正装置が装着されていると混合診療と判断される事もあり,保険の適応から外されるかもしれません.この点に関する判断は黒に近いグレーゾーンですので,主治医とよく御相談下さい. > > <交叉咬合・顎関節症について> > ・交叉咬合、顎関節症それぞれ症状によって様々だとは思うのですが、一般的に治療期間はどれくらいかかるものなのでしょうか。 口腔内の状況を診ていないので何とも言えませんが,矯正装置による交叉咬合の改善だけであれば約1年で改善可能です.しかし,実際には交叉咬合以外の噛み合せや歯ならびの問題も合わせて改善する場合が殆どですので,その場合は通常の矯正治療と同じように2年から3年はかかるでしょう. 一般的に,成人の矯正治療は時間がかかり,年齢が高くなればなるほど時間はかかるとお考え下さい.
以上,取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があれば改めてお尋ね下さい.
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