| <前歯表面に山を書いたような線>という情報だけで軽軽(けいけい)に判断はできませんが、ヒトの歯のエナメル質はその成因から表面に線(線条)が存在するものです。その線はレッチウスの線条(エナメル質平行条、発育線)といわれる正常な組織像ですが、乳歯においては、出生にともなう環境の変化に伴って、出生時に形成されていた歯の部分にハッキリした線条が現われることがあります。これを新産線(しんさんせん)といい、これから生えて来る乳歯もその時期に影響を受けているので、通常は同じ様に現われてきます。 新産線は特に病的な状態ではありませんが、一応、石灰化障害といわれていますので、その線条の溝の部分が深ければ虫歯に注意する必要があります。ただ、何か大きな異常や障害というわけではありませんので、心配せず、規則正しい食生活と正しい刷掃(歯磨き)、さらにフッ素塗布などの予防的処置などをすれば問題ないでしょう。
以上ですが、この線条はあるいは発育葉という組織の癒合の名残りかもしれません。詳しく言及はしませんが、これはまったく正常なもので、溝の部分に対して上記のような注意をすれば何ら問題はありません。 回答は、与えられた情報が少ない中での判断ですので、誤りがあるかも知れません。正しくは1歳6ケ月の歯科健診時に担当歯科医に聞いてみてください。
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