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Nomal リテーナーと後戻り /nana (11/02/14(Mon) 00:00) #3838
Nomal Re[1]: リテーナーと後戻り /晝間康明 (11/02/15(Tue) 05:21) #3839
  └Nomal Re[2]: リテーナーと後戻り /nana (11/02/15(Tue) 16:32) #3840
    └Nomal Re[3]: リテーナーと後戻り /晝間康明 (11/02/16(Wed) 05:31) #3841


親投稿 / ▼[ 3839 ]
■3838 / 親階層)  リテーナーと後戻り
□投稿者/ nana -(2011/02/14(Mon) 00:00:56)
    矯正治療が終わり7年になりますが、医師の指示通り今でも夜間、上顎にクリアリテーナーを使用、そして下顎には固定式リテーナーをつけています。綺麗な歯並びを維持するためにリテーナーは半永久的に使用して欲しいと医師に言われています。もともとひどい叢生だったのですが、抜歯、非抜歯のボーダーラインで口元も出ていないので非抜歯でおこないました。側方拡大をし、口元も多少前に出ましたが綺麗に並んでいます。ただ、ボーダーラインの非抜歯治療だったためリテーナーを使用しなくなってしまうと後戻りしてしまうのではという不安が常にあります。治療前に2軒ほど他医院にも相談に行きそこでは小臼歯4本抜歯でと言われておりました。そんなこともあり他医院で抜歯治療で行っていればこんなにも後戻りの心配をせずそしてリテーナーを半永久的に使用せずにすんだのではと今になって後悔しています。やはり抜歯をして治療をするべきだったのでしょうか?資料など無いのでなんとも言えないとは思いますが先生のお考えだけでもお聞かせいただけたらと思います。先生の患者様でも私のようなボーダーライン症例で半永久的にリテーナーを使用されている方はいらっしゃるのでしょうか?
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■3839 / 1階層)  Re[1]: リテーナーと後戻り
□投稿者/ 晝間康明 -(2011/02/15(Tue) 05:21:08)
http://www.hiruma.or.jp
    おはようございます。院長の晝間康明です。
    早速ですがご質問にお答えします。

    医療には原因除去をする原因除去療法と原因は除去できないので症状だけを改善する対症療法というものがあります。再発を防ぎ長期の安定を保つためには原因除去が必要です。

    叢生の原因とは、顎骨に対して歯が大きすぎることですので原因を除去するためには歯を小さくするか、顎を大きくするか、歯の本数を減らすかになります。
    歯は小さくすると歯の鎧とも言えるエナメル質を薄く傷つけるので可能なかぎり避けたい方針です。また、「ひどい叢生」を改善するためにエナメル質を削る場合はかなりのエナメル質を削らなければならず、エナメル質を失うだけではなく隣接する歯の根が近接して将来的な歯周病のリスクも高めてしまいます。
    顎骨を大きくすることは、身長160cmの人を180cmすることができないように顎骨を思い通りの大きさに大きくすることもできません(何らかの理由で成長が阻害されている場合にその原因を取り除き本来の成長を取り戻すことは可能です)。現在、顎骨を拡大すると言われている矯正治療のほとんどは歯を傾斜させて見かけ上の歯列の幅を広げているだけで実際に顎骨は広がっていないものです。

    従いまして「ひどい叢生」を原因除去して治療するためには、抜歯による矯正治療が必要です。抜歯による矯正治療をすれば、原因が取り除かれているために治療開始前の「ひどい叢生」に戻ることはまずありませんし「半永久的にリテーナー」を使用する必要はないと考えております。当院では先代の院長である父が抜歯による矯正治療を行った患者さんが10年以上経過して虫歯や歯周病の予防のために来院されることが多いのですが、「半永久的にリテーナーを使用」していないにもかかわらず元通りの叢生になっている方は経験したことがありません。

    また、リテーナーは動的治療後のかみ合わせを安定させるための一時的なもので、その後の安定は患者さんの噛む力や頬・唇・舌のバランスと調和することで安定するものと考えています。リテーナーを長期に装着することで患者さんの肉体的な負担や経済的な負担も発生すると考えているので基本的なリテーナー使用期間は2〜3年としています。例外的に、歯根が短い症例や歯周病が進行していた症例、前歯部のすき間が大きかった症例はワイヤーで固定する場合がありますが、その範囲を最小限にするようにし半永久的にメインテナンスすることで虫歯と歯周病予防をしています。

    現在の詳細が不明ですのでなんとも言えませんが、リテーナーを使用しなければ安定しないようであればnanaさんの体が矯正治療で作られた歯並びを受け入れられないということになります。そのような状況を改善するために対症療法ではなく原因除去療法である抜歯による再矯正が必要かもしれません。

    以上、取り急ぎ回答とさせていただきますがご不明な点があればお気軽にお尋ねください。
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▲[ 3839 ] / ▼[ 3841 ]
■3840 / 2階層)  Re[2]: リテーナーと後戻り
□投稿者/ nana -(2011/02/15(Tue) 16:32:02)
    ご回答ありがとうございます。
    私の場合、先生がおっしゃたような歯根が短い症例や歯周病が進行していた症例、前歯部のすき間が大きかった症例ではないのです。それなのに、リテーナーは半永久的にということで下顎には固定式ワイヤーが犬歯〜犬歯間に一歯一歯接着されています。接着材がはがれるため年に2、3回つけなおしに通っています。
    担当医も綺麗な状態を維持したいのであればリテーナーは半永久的にと常に言っております。今のところリテーナーを使用しているので、後戻りもないですし咬合もしっかりしていると思います。今の状態を維持していきたいのですが、リテーナーを使用してから今年で8年、このままリテーナーを使用し続けることは先生のおっしゃる通り負担が大きいです。原因が取り除かれていれば基本的に半永久的にリテーナーを使用する必要がないということは、私の場合ひどい叢生になってしまった原因が除去されずに治療が終わった為常に後戻りの心配があるということですよね。自分の判断でリテーナーの使用を辞め後戻りをしてしまった時に対応してくれるのか心配です。リテーナーを使用しなかったのが悪いと言われてしまいそうです。一度治療前に相談に行った別の矯正歯科に診てもらおうと思っています。(小臼歯4本抜歯でと言われた歯科です)ただそこでの診断が抜歯治療だったことからすると、きっと抜歯して治療するべきだったと言わると思っています。そうなった場合、抜歯して再治療をするべきかそれとも治療は行わず半永久的にリテーナーを使用し続けるかどうしてよいのかわからない状況です。
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▲[ 3840 ] / 返信無し
■3841 / 3階層)  Re[3]: リテーナーと後戻り
□投稿者/ 晝間康明 -(2011/02/16(Wed) 05:31:03)
http://www.hiruma.or.jp
    おはようございます。晝間康明です。

    「ひどい叢生」といっても症例によってその状況は異なります。
    私の経験から、後戻りする症例ではリテーナーを1日でも使わないとリテーナーがすごくきつくなったり、リテーナーをしていると歯が常に締め付けられている感じがすると患者さんから言われます。

    もし、nanaさんもそのような症状があるようでしたら後戻りする可能性が高いと予想します。一方、そのような症状が無いようであれば、この8年である程度安定しているのかもしれません。

    最終的に歯並びが安定するかどうかはリテーナーを外さなければ判断ができません。また、歯並びが後戻りすると言ってもどの程度の後戻りかもわからず、ごく僅かの後戻りであれば問題ないかもしれません。
    下顎前歯の裏側は歯石がたまりやすく歯周病が進行しやすいのでフロスを定期的に通す必要がありますが固定式のリテーナーが装着したままですとフロスが使えません。リテーナーを半永久的に装着したことで歯周病が進行してしまい歯を失うことになっては本末転倒です。

    まずは矯正歯科主治医に現在の不安、リテーナーを外したいことを伝えてはどうでしょうか?通常は後戻りが現れた場合も担当矯正歯科医が対応しますので、後戻りが現れた場合の対応も確認しておく必要があります。抜歯をして再矯正治療するのはその時点で判断しても遅くはありませんし、他院に転医すると治療費が新たに発生してしまいます。

    以上、回答とさせていただきますがご不明な点があればお尋ねください。

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