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Nomal 歯根が浮き出ています /きじねこ (09/09/29(Tue) 03:11) #3622
Nomal Re[1]: 歯根が浮き出ています /晝間康明@ひるま矯正歯科 (09/09/29(Tue) 16:42) #3623
  └Nomal Re[2]: 歯根が浮き出ています /きじねこ (09/09/30(Wed) 02:51) #3624
    └Nomal Re[3]: 歯根が浮き出ています /晝間康明@ひるま矯正歯科 (09/09/30(Wed) 06:19) #3625
      └Nomal Re[4]: 歯根が浮き出ています /きじねこ (09/10/06(Tue) 05:17) #3626
        └Nomal Re[5]: 歯根が浮き出ています /晝間康明@ひるま矯正歯科 (09/10/06(Tue) 08:35) #3627


親投稿 / ▼[ 3623 ]
■3622 / 親階層)  歯根が浮き出ています
□投稿者/ きじねこ -(2009/09/29(Tue) 03:11:20)
    初めまして、開咬で矯正を受けている者です。
    メールマガジンを拝見しました。もっと早く見ていたら・・・。
    多くの人の役に立つことと思います^^

    現在、前歯を噛ませるために顎間ゴムをかけておりますが、犬歯の付け根1本が、歯茎の皮一枚で浮き出ています。
    先日矯正歯科の先生に相談しましたが、特に対策はなく、顎間ゴムを続けています。
    根を軸にして歯を内側に引き込んでいるために、日に日に根の部分が飛び出そうになってきました。

    自分で考えた原因としては、
    @舌癖(治療不要と言われ、放置しております)
    A治療中に生えてきた、親知らずの影響
    B顎間ゴムによるもの
    ではないかと思います。

    この場合、歯を口内側へ(歯槽骨に収まるよう)押し込むように移動することはできませんか?
    また、このことによる悪影響はありますか?

    お忙しいとは存じますが、どうかお返事ください。
    よろしくお願いいたします。
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▲[ 3622 ] / ▼[ 3624 ]
■3623 / 1階層)  Re[1]: 歯根が浮き出ています
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/09/29(Tue) 16:42:21)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは,晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    >多くの人の役に立つことと思います^^
    励みになるお言葉をありがとうございます.

    早速ですが,質問にお答えします.

    >犬歯の付け根1本が、歯茎の皮一枚で浮き出ています。
    これは,歯を支える歯槽骨から歯根がはみ出た事による歯肉退縮と思われます.

    歯肉退縮の主な原因は,矯正治療による影響と歯周組織(歯周病)による影響の2つが考えられます.

    まず,矯正治療による影響について御説明します.
    矯正治療で無理な拡大や歯を動かすスピードが早過ぎた場合,歯の移動に歯根周囲の歯槽骨がついてこれず,歯槽骨から歯根がはみ出し歯肉の退縮や歯肉が白く(貧血帯)となり徐々に下がってくる場合があります.この様な場合は,歯を内側に入れたり,歯を動かすスピードを遅くする事で歯肉の退縮するスピードを遅くしたり,これ以上歯肉が退縮しないようにする事は可能ですが,歯肉が元に戻ると言う事はあまり期待できません.ですから,診断時や毎回の治療で歯と歯槽骨の関係に注意を払う事や,診断時に歯肉退縮の恐れがある事を患者さんに伝えておく必要があります.

    次に歯周組織による影響について御説明します.私たち日本人やアジアに住む(モンゴロイド)は欧米人比べて歯の頬舌径(厚み)が大きく,歯を支える歯槽骨が薄いと言う特徴があります.その様な特徴がある中で時には成長とともに歯根が歯槽骨から部分的に露出してしまっている方がおり,その様な方は矯正治療を始めるやいなや歯肉が退縮する場合があります.この様なケースを稀に経験しますが効果的な予防方法はありません.
    また,矯正治療中に歯周病を併発した事で歯槽骨が吸収してしまう場合もあります.この様な場合は,矯正治療開始前や治療と平行して歯のクリーニングや歯石除去を行なう事で予防する事や進行を遅らせる事が可能です.

    > 自分で考えた原因としては、
    > @舌癖(治療不要と言われ、放置しております)
    > A治療中に生えてきた、親知らずの影響
    > B顎間ゴムによるもの
    > ではないかと思います。
    現在,質問者さんの歯肉退縮の原因がどれにあたるかはわかりませんので効果的な予防方法を御説明する事が出来ませんが,上記の御自身で考えられている原因は直接出来なものでは無いと考えられます.

    現状や今後の対応策については主治医と良く相談されるか,心配なようであればセカンドオピニオンを受けてみると良いでしょう.
    歯肉退縮が重度に進行した場合,歯肉の移植手術は可能ですが長期的な予後に対して予知性が低いので当院では積極的にお勧めしていません.
    また,御自身での予防方法としては適切なブラッシングで歯周病を予防する事です.

    以上,取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.
    参考になれば幸いです.
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▲[ 3623 ] / ▼[ 3625 ]
■3624 / 2階層)  Re[2]: 歯根が浮き出ています
□投稿者/ きじねこ -(2009/09/30(Wed) 02:51:41)
    晝間康明先生、こんばんは。
    お忙しい中、分かりやすく説明して下さりありがとうございます!

    歯肉退縮は、過度のブラッシング以外に、矯正でも起こるものだったんですね。

    ☆説明が不適切だったかもしれないので、再度お伝えします。

    歯の全長は2cm。
    歯が浮き出ているのは、「犬歯の付け根のみで、7mmほど」です。
    それ以外の根の部分はきちんと埋まっています。
    根が、歯より唇側にある感じです。
    矯正は4年目で、歯根が見えてきたのはここ最近です。

    ↓写真です
    http://pwecba.bay.livefilestore.com/y1pfGPdvMnq6X1w689gJjpqjm88zIXXWn09kU0fshsD8RlnJYvhzJTZQb3cF_MLuH9d6ESb4NQYW7uMhorQIFdV4b9VqLgHDKTi/ha.JPG

    これは矯正過程で普通に起きることですか?

    >矯正治療で無理な拡大や歯を動かすスピードが早過ぎた場合,歯の移動に歯根周囲の歯槽骨がついてこれず・・・

    そういうわけだったのですね。
    最初から「早く終わらそう」とおっしゃっているので、歯を動かすのが速いのかもしれません。
    (去年まで顎間ゴムを日中にできないときが多々あり、結果的に遅くなってはいますが)
    私はゆっくりで良いので、これ以上悪化しないようにしてくれるよう伝えてみます。

    モンゴロイドは、歯槽骨が薄いんですね。
    問題の歯とその両隣の歯は、元々歯茎が出ていたので、他の部位と異なっていたのかもしれません。
    歯根が長いので矯正を安心して受けられる、と始めたのですが、歯槽骨が戻らないということで、ショックを受けています。

    ☆主治医の方は質問を好まないのと、説明が足りないので、転院も考えています。

    >歯肉退縮が重度に進行した場合,歯肉の移植手術は可能ですが・・・
    一応対策はあるのですね、少し安心しました。

    歯周病・虫歯予防に努めます。
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▲[ 3624 ] / ▼[ 3626 ]
■3625 / 3階層)  Re[3]: 歯根が浮き出ています
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/09/30(Wed) 06:19:46)
http://www.hiruma.or.jp/
    おはようございます.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    写真を見せて頂きありがとうございました.
    私のイメージしていた状態とは,歯と歯茎の間から歯肉の退縮が始まった状態と思っていましたので,質問者さんの口腔内状態は少し異なるようです.
    これは,上顎右側側切歯,犬歯,小臼歯の歯根先端(根尖)が唇側に傾斜して歯槽骨から飛び出す直前の状態で根尖が歯肉の下に透けてきている状態です.歯肉が白くなっているのは,根尖により粘膜が圧迫されて毛細血管が収縮して貧血状態になっているからです.早めにワイヤーのトルクコントロールをすれば根尖を内側に入れる事が可能な状態と思われます.

    もし,私がこの状態を改善するのであれば,質問者さんの口腔内に入っているループ付きのワイヤー(マルチループ)をループなしの角ワイヤーに変更して細かい調整をしやすい状況にします.そして歯冠を唇側に歯根を舌側に移動するようなトルクを入れてワイヤーをセットします.また,顎間ゴムの使用により歯冠を舌側に傾斜させているようにも見えるので顎間ゴムの使用も中止するかもしれません.前回の質問で記載されていた親知らずの萌出も多少は影響を与えているかもしれません.

    また,このお写真では抜歯か非抜歯の治療か判断が尽きかねるのですが,非抜歯の治療である場合上記のトルクを入れ顎間ゴムを停止すると開咬になってしまうかもしれません.その様な場合には,抜歯の治療に切り替える必要もあります.しかし,既に4年も治療期間がかかっているにもかかわらず,かなり大掛かりな治療変更となりさらに治療期間が長くなってしまう事が問題でしょう.

    したがいまして,まずは矯正歯科専門医院でセカンドオピニオンを受ける事をお勧めします.


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▲[ 3625 ] / ▼[ 3627 ]
■3626 / 4階層)  Re[4]: 歯根が浮き出ています
□投稿者/ きじねこ -(2009/10/06(Tue) 05:17:55)
    おはようございます、きじねこです。
    お返事が遅れ申し訳ありません。
    現在、顎間ゴムはしておりません。

    ☆もう一度写真をお付けします。
    矯正前・現在 及び 正面・右・左・上・下の計5枚あります。
    http://cid-ed5d5da4acf70ec9.skydrive.live.com/self.aspx/.Public/mae.JPG#resId/ED5D5DA4ACF70EC9

    >唇側に傾斜して歯槽骨から飛び出す直前の状態で根尖が歯肉の下に透けてきている状態・・・
    >早めにワイヤーのトルクコントロールをすれば根尖を内側に入れる事が可能な状態と思われます.

    先生の仰るとおり右上の歯が全体的に内側に入っています。

    >口腔内に入っているマルチループを角ワイヤーに変更し
    >歯冠を唇側に歯根を舌側に移動するようなトルクを入れてワイヤーをセット
    >顎間ゴムの使用も中止するかもしれません.

    角ワイヤーでも顎間ゴムはできるかもしれません。
    (去年、上をマルチループにするまでしていました)
    余談ですが、マルチループをほとんど顎間ゴムのためだけに使っている気がします。
    歯の角度を維持していないのが、歯が傾いた原因かもしれません。

    >前回の質問で記載されていた親知らずの萌出も多少は影響を与えているかもしれません.

    やはりそうなのですね。
    親知らずは第二大臼歯と距離をとり、唇側に斜めに生えています。

    >また,このお写真では抜歯か非抜歯の治療か判断が尽きかねるのですが,
    非抜歯の治療である場合上記のトルクを入れ顎間ゴムを停止すると開咬に
    なってしまうかもしれません.その様な場合には,抜歯の治療に切り替える必要もあります.

    ☆上顎は抜歯、下顎は非抜歯です。
    下の歯も抜かなければならないのかもしれないのですね。

    顎間ゴムをしてから1年以上、歯の位置や向きは変えていません。
    @顎間ゴムをよくできなかったせいか、A舌癖の影響を受けてか、
    上の前歯部が出っ歯気味になり、下の歯はだいぶ元に戻ったかもしれません。

    >まずは矯正歯科専門医院でセカンドオピニオンを受ける事をお勧めします

    (先日、近くの矯正歯科で、MFTを受けるためレントゲンを撮りました。これで現
    在の歯のことが分かると思います)

    ついでに歯の根が見える件についてセカンドオピニオンを受けました。
    そこでは、「右上犬歯の突出は、根ではなく骨だと思うから大丈夫だし、よくあること。顎間ゴムでは歯が内側を向くもの」といわれました。

    ☆いまいち納得が行かないので、近いうちに他の矯正歯科にも行ってみます。
    あと、元の歯医者にもう一度話をしに行きます。
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▲[ 3626 ] / 返信無し
■3627 / 5階層)  Re[5]: 歯根が浮き出ています
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/06(Tue) 08:35:09)
http://www.hiruma.or.jp/
    おはようございます.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    分かりやすい写真をありがとうございます.
    大分状況が理解できました.

    きじねこさんの口腔内は元々(初診時),臼歯関係がAngle class I(大臼歯の前後的なズレは大きくなく),前歯部開咬で上顎右側第2小臼歯の先天欠如だった症例を,上顎のみ抜歯し,上顎の大臼歯を前方(近心)移動させ臼歯関係をAngle class II(フルクラスII仕上げ:上顎大臼歯が下顎大臼歯に対して1/2前方に位置する臼歯関係)にする予定の治療だったようです.

    初診時の口腔内写真を見る限り,開咬の程度が比較的大きいので顎間ゴムの使用だけでなく,大臼歯を圧下するためのインプラントアンカー,外科矯正なども考慮しなければならない症例かもしれません.もしくは,治療中に顎関節の炎症による下顎頭吸収が起り開咬が進行している状況も考えられます.

    治療方針としては,下顎を抜歯せず上顎大臼歯を近心移動させてフルクラスII仕上げにする治療を設定した事から上顎前歯を後退させる事は出来なくなったので上顎右側の歯根が歯槽骨からはみでやすくなったように感じます.
    また,前歯を後退させない事でより開咬の改善は難しくなっているようです.

    MFTは開咬の治療にある程度効果がありますが,MFTだけで全ての開咬が治る訳ではありませんので,信頼のおける矯正歯科でセカンドオピニオンを受け治療方針の変更も検討された方が良いかと思います.
    ちなみに犬歯の根尖が浮き出てくるような状況は良くあるものではありません.その様な兆候を見つけたらすぐにトルクコントロールを慎重に行なう必要があると思っておりますので下記の発言の真意はよくわかりません.
    >ついでに歯の根が見える件についてセカンドオピニオンを受けました。
    >そこでは、「右上犬歯の突出は、根ではなく骨だと思うから大丈夫だし、よくあること。

    現状を打開するには信頼のおける矯正歯科医院で検査が必要と思われます.大変ですが,まずは信頼できる矯正歯科医院を探しセカンドオピニオンや検査を受ける事をお勧めします.



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