OPひるま歯科 矯正歯科 質問コーナー

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索

ツリー一括表示

Nomal 矯正医の肩書きについて /カムイ (07/09/13(Thu) 20:25) #3216
Nomal Re[1]: 矯正医の肩書きについて /晝間@ひるま矯正歯科 (07/09/14(Fri) 19:20) #3218
  └Nomal Re[2]: 矯正医の肩書きについて /カムイ (07/09/16(Sun) 14:28) #3225


親投稿 / ▼[ 3218 ]
■3216 / 親階層)  矯正医の肩書きについて
□投稿者/ カムイ -(2007/09/13(Thu) 20:25:22)
    矯正を考えて何件か相談に伺っているのですが
    色んな先生のお話や体験者の声、インターネットの掲示板などを拝見しても
    矯正歯科学会の認定医や指導医であれば間違いがないのか?
    というとそうでもないらしく、
    それぞれ各先生方の方法論や思想、経歴、肩書きも千差万別なので
    かえって治療に踏み切れずに足踏みしてしまい迷っています。

    一つ気になっているのは、業界でも一目おかれているような
    矯正のグループを率いているような先生なのに
    矯正歯科学会等の大きな団体に所属していない先生の事なのですが、
    そうした学会に所属もしくは認定されていなくとも
    (仮に一般歯科医でも)優れた先生というのは実際にいるものでしょうか?
    たとえ認定されている先生でも安心はできないものなのでしょうか?
    また、学会に所属していない先生は学会の方針に納得がいかない部分があるから
    あえて所属していないという場合もあるのでしょうか?

    業界の実情や政治的な事については、本来なら素人である患者が
    あまり気にするような事ではないのかもしれませんが
    すでに三十路過ぎなので絶対に失敗したくありませんし
    (矯正治療を受けて、人生を台無しにされてしまった
    かわいそうな患者さんも実際にいるようですし…)
    形骸化された肩書きなどに惑わされず、本当に優秀な先生であれば
    少しくらい遠出してでも治療を受けたいと考えています。
    立場上、お答えしにくい部分もあるかと思いますが、
    差し障りのない範囲で構いませんので、よろしくお願いいたします。
[ □ Tree ] 返信 削除キー/

▲[ 3216 ] / ▼[ 3225 ]
■3218 / 1階層)  Re[1]: 矯正医の肩書きについて
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/09/14(Fri) 19:20:05)
http://www.hiruma.or.jp
    2007/09/14(Fri) 19:21:40 編集(投稿者)

     ご質問の要諦は<矯正医の選び方>に尽きるかと思いますが、カムイさんの書かれているとおりでもあれば、そうではない点もあって明解な回答が出来ません。考え方としては、このHPにある無料メールセミナーに書いてある通りですが、具体的にお答えするのは、立場上などの問題でなく、事実、困難なことと実感しています。
     確かに、社会的に名が通っている(高名)とか、認定医、指導医、専門医の資格を持っているとかいないとか、どこどこの学会(たとえばアメリカ矯正歯科学会)に所属しているとか、多くの学会に入っているとかいないとか、本を出しているといったことでしか、一般の方には判断の仕様がないのが現実だと思います。
     しかし、三十路過ぎというカムイさんのお仕事が何か分かりませんが、たとえばテレビなどでカムイさんの専門に関わる話題が出てきた時に、部外者(素人、その専門外の人)やマスコミの物の見方の偏りや危うさを、きっと感じているはずです。同様に、こと矯正歯科に関して専門である身からすると、資格や経歴や名声に関係なく、確かな矯正医とそうでない矯正医の区別はつきます。究極は、矯正医である自分が自分の子供の矯正を頼むとしたら、どの先生に頼むかははっきりしており、その数は一人や二人などではありません。
     説明や意見は省略しますが、日本矯正歯科学会の認定医、指導医、専門医の資格は持っていた方がいいが、持っているからといって安心というものではなく、また、持っていないからといって劣っているというものではない、といえますが、一点、少なくとも矯正歯科を手掛けるかぎり、日本矯正歯科学会のメンバーでない歯科医の矯正は信じませんし、信じないことを勧めます。つまり、他からの批判から逃げ、<自分だけしか>という悪い意味での唯我独尊的な姿勢は楽だからであって、それで特別すぐれた治療であろうはずがないからです。
     日本矯正歯科学会が、体質として批判される点や改良すべき点は多々ありますが、歯科矯正の学問や臨床を闘わせるための最大の場所であることだけは確かです。国内外の矯正歯科情報を、学会に入らずに同じだけ収集することはあり得ません。世にあまたの新興宗教があり、あんな教祖と教義になぜと思われるようなところにも、必ず信者はいるものです。信教の自由が保証されているように、歯科医の資格を持つものは、いかなる歯科治療にも携わることができることが保証されているのです。
     冒頭で述べたように、カムイさんのご質問には明解なお答えが出来ません。日本の矯正歯科界の渾沌がカムイさんのような質問を生み、渾沌が渾沌を呼んで魑魅魍魎がさらに跋扈しそうな予感がします。
[ 親 3216 / □ Tree ] 返信 削除キー/

▲[ 3218 ] / 返信無し
■3225 / 2階層)  Re[2]: 矯正医の肩書きについて
□投稿者/ カムイ -(2007/09/16(Sun) 14:28:05)
    とらえどころのない質問に対して
    真摯なご意見をいただき有りがとうございます。大変参考になりました。
    明確なお答えはいただけなくとも、今の矯正歯科界が混沌としている
    ということが分かっただけでも了解できました。

    歯科医師の免許がなければ歯科治療ができないのと同じように
    矯正歯科治療専用の免許(これがなければ矯正治療ができないというもの)
    があってもいいんじゃないかと思いますね。
    そうすれば、まともに矯正の勉強もしていない一般歯科医による
    やっつけ仕事のずざんな矯正治療を撲滅できて
    何も知らない患者が被害に遭う確率も減りますから…。
    失敗だけを取り上げて、自分から成功の確率を下げることのないように
    気をつけたいと思います。

    ちなみに、私がこのような疑問を抱くようになったのは
    こちらの記事を読んだ事が最初の切っ掛けです。
    http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/change/20051019ik09.htm
    http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060512ik01.htm?from=goo
    http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060518ik02.htm?from=goo
    既に日本矯正歯科学会という歴史のある大きな団体があるのに、
    新たに認定基準を厳しくもうける矯正の団体が産声をあげるということは
    既存の認定方法に問題があり、あまり信用がなくなっているからなのかなと
    素直にそんな風に感じました。

    近々、開催される日本矯正歯科学会大会で
    もし機会がありましたら是非とも問題提起していただきたいと思います。
    こちらの掲示板でも嫌になるほど聞かせられている
    矯正治療による被害に遭われた患者さん達の声を是非届けて欲しいと思います。
    皆さん、嘆きつつも本当に怒っています。
    各先生方が都合の良い資料だけを持ち寄り症例評価し合うだけなら
    贋作すら見極められない既得権益をもつ自称美術評論家達による、
    美術品の展覧会・品評会となんら変わりはありません。
    もし、臭いもの(患者からのクレーム)には蓋をするような体質、
    馴れ合いの人間関係(セカンドオピニオンをしても、
    同朋のよしみで失敗を失敗と認めない)が横行しているのであれば
    改善されなければなりません。
    患者不在の医療行為は医療であってはならないと思います。
    こうした状況が今後も続くのであれば
    矯正歯科医の技術レベルだけでなく、医療人としてのモラルも低下したまま
    矯正歯科学自体が停滞し進歩もなにもないと思います。
    何十年何百年経っても、新たなテクニックが刹那的に現れては消えるだけで、
    入れ歯職人だったアングルの時代から質的には何も変わらない業界になってしまいます。
    昨今の矯正ブームで大人でも矯正をする人が増えているのと比例して
    深刻な被害者が増えているのも、この掲示板を通じて
    ひるま先生も十分に感じていると思います。
    大所帯の学会のあり方は、今後の矯正歯科治療の未来がかかっていると思いますので
    各先生方には、より一掃がんばっていただきたいと思っております。
    いつの時代も、医学の発展のためには犠牲がつきものなのは
    止むを得ない部分もあると思います。
    しかし、ああでもないこうでもないと卓上の議論だけに終止し、
    実際には何の進歩もしていないことはもっと悪だと思います。
    医療は、削ったり貼ったり動かしたりで終わるのではなく、人間ありきなんです。
    どんなに素晴らしい技術や機器が発明されても、患者さんが、
    人間が幸せな気持ちにならなければ、何の意味もないんです。
    医師が社会的立場を盾に、自己満足してお金が儲かればそれでいい
    というものではありません。
    これでは一部の政治家や社保庁がやることと同じです。
    もちろん歯医者さんだって人間ですから、
    お金を稼いで幸せな暮らしを送る権利はあります。
    人を幸せにする上に立脚しているなら、
    儲け方のセミナーを開いたって構わないでしょう。
    しかし、何も知らない素人を馬鹿にして食い物にするような姿勢で
    医療に携わっている医師がいるのも事実です。
    そんなことは絶対に許されざることです。
    矯正の先生方は勇気をもって失敗した症例をもちより、
    (骨格・歯型・顔貌などの形態だけでなく、患者自身の主観・感想・不満も含めて)
    矯正歯科学の発展の為に役立て、よりもっと患者さんを患者自身の心を
    よりもっと現実を見つめて、これ以上犠牲者が増えないように努めて欲しいと思います。
    業界での立場や肩書きにとらわれ傲慢になり過ぎた先生方と違い
    常に謙虚さを忘れない、ひるま先生のような歯科矯正医が増える事を祈るばかりです。
[ 親 3216 / □ Tree ] 返信 削除キー/


Pass/

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索