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Nomal 後戻りについて /なおみ (10/08/05(Thu) 22:01) #3786
Nomal Re[1]: 後戻りについて /晝間康明@自宅 (10/08/07(Sat) 06:23) #3787
  └Nomal Re[2]: 外科治療 /なおみ (10/08/07(Sat) 12:26) #3788
    └Nomal Re[3]: 外科治療 /晝間康明@ひるま矯正歯科 (10/08/07(Sat) 14:06) #3789


親投稿 / ▼[ 3787 ]
■3786 / 親階層)  後戻りについて
□投稿者/ なおみ -(2010/08/05(Thu) 22:01:32)
    30代半ばで矯正治療を考えて、現在医院選びをしている最中でセミナーについても拝見させいただきました。現在いくつかの医院で相談させていただき、ご意見をもらうことで分からなくなってきてしまっている現状で、整理するためにもご意見をいただけたら幸いです。

    状況としては、10代の頃から口元の突出があり、上顎と下顎の正中にずれ、前歯に隙間があります。親知らずは抜歯済み、笑うと歯ぐきが見えるガムスマイルがあります。

    隙間を埋め噛み合わせの矯正は抜歯は不要。ただ口元が引っ込むのは2mm程度で見た目はあまり変わらないだろうというのはどこの先生も同じ見解でした。
    口元を引っ込める方法として抜歯の方法があるのですが、これに関して、隙間の原因をみるため(?)、唾液の飲みこみ方を見たところ少し歯を押し出す癖があり後戻りの可能性があるので、抜歯しない方がいいだろうと言われた先生もいます。また審美性を求めるのなら抜歯という先生いました。
    抜歯については、場合により必要な事は理解していますが、後戻りの可能性が高いのならしない方がいいだろうとも思っています。
    また、歯ぐきを上にあげるため外科手術の提案をいただいた先生もいました。

    しかし、ずっとコンプレックスを感じていましたので、この機会に治せるのであればという思いと、抜歯、手術もしてうまくいかない、後戻りをしてしまうのでは後悔しきれないという思いがあり医院選びと治療内容で悩んでいます。

    ちなみに相談に行った医院は全て矯正専門の認定医の先生です。指導医の資格をもつ先生にも相談に伺いましたが、技術については正直どこの先生がいいのか分かりません。

    抜歯、外科治療が適さない無理な治療計画であるのかどうか、実際診察していただいていない先生に伺うのは大変恐縮なんですが、ご意見をいただけたら幸いです。
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▲[ 3786 ] / ▼[ 3788 ]
■3787 / 1階層)  Re[1]: 後戻りについて
□投稿者/ 晝間康明@自宅 -(2010/08/07(Sat) 06:23:06)
http://www.hiruma.or.jp
    おはようございます。晝間康明です。
    ご質問の内容から、矯正学的診断としては空隙歯列を伴う上下顎前突(両突歯列)と予想します。

    上記の診断ですと多くの矯正歯科医と同様に、空隙歯列の閉鎖だけであれば非抜歯の適応、前歯を後退させて口元の突出感や口唇閉鎖時の緊張感(オトガイ部の梅干し)を緩和させるのであれば抜歯の適応と考えます。

    ■抜歯治療を行った場合の後戻りについて
    当院での経験から、空隙歯列の症例では動的治療でスペースを閉鎖しても保定期間中にスペースが現れることがあります。しかし、矯正治療開始前と全く同じ状況になる症例は経験しておりませんし、たとえスペースが発生したとしても再矯正を行いその後は永久固定として対応することで安定させることは可能であると考えています(ただし、永久固定の場合は定期的なメインテナンスが必至となります)。
    また、成長が完了した成人の矯正治療は成長期の矯正治療に比べてスペースが残りやすいので注意深い対応が必要です。
    (当院ホームページ>ドキュメンタリー矯正治療を参照してください)

    ■ガムスマイルについて
    ガムスマイルの改善は、非常に難しく矯正治療で改善する方もいらっしゃれば変化しない方もいらっしゃいます。より確実に改善することを希望される場合は、外科矯正の適応となるでしょう。通常、外科矯正は保険適応となりますが咀嚼機能障害がなく審美的な改善(ガムスマイルの改善)だけで保険適応することはできませんので保険適応ができない可能性が高いと予想します。また、外科矯正は入院や術後の麻痺、術式によっては歯の失活(神経が死んでしまう)事があるので慎重に選択する必要があるでしょう。
    外科矯正を行わずにガムスマイルを改善するためには上顎前歯部の歯根尖部にインプラントアンカーを埋入し前歯を圧下(前歯を歯肉側に移動)することでガムスマイルを改善できる可能性があります。


    ご質問の内容から私の感想としては、抜歯の矯正治療をお勧めします。
    抜歯後にスペースが残る可能性はありますが、治療開始前に比べれば上下顎前歯が5〜10mm程度後退することが可能な症例と予測され、スペースが後戻りしたとしても1〜2ミリの後戻りになります。すなわち、後戻りしたとしても治療開始前に比べて上下顎前歯が3〜8mm後退し口唇の突出感や緊張感が改善されるからです。

    また矯正治療を行うのであれば、後戻りが起きる可能性がある症例ですので術後の管理もきちんと行ってくれる矯正歯科医院で治療を行うことをお勧めします。
    近年、歯科医院の経営環境が悪化していることから歯科医院の閉鎖や矯正歯科の診療をやめる歯科医院があり、患者さんが路頭に迷うケースたびたび遭遇しています。

    以上、取り急ぎ回答とさせていただきますがご不明な点があればお気軽にお尋ねください。
    また、当院ではセカンドオピニオンの対応も行っておりますのでより詳しい意見が必要であれば実際に来院されることをお勧めします。

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▲[ 3787 ] / ▼[ 3789 ]
■3788 / 2階層)  Re[2]: 外科治療
□投稿者/ なおみ -(2010/08/07(Sat) 12:26:28)
    お忙しい中早速のご回答ありがとうございました。

    抜歯については、納得して治療が出来そうです。
    外科治療に関しては、先生がおっしゃる通り入院や術後の麻痺など後遺症などの問題もあり迷う所です。
    保険適応について、場合によっては、保険適応もできるかもしれないといわれています。そのため精密検査についても外科治療を希望して検査するかどうか考えておいてほしいといわれました。外科手術は大学病院等との連携になるそうです。

    何度も恐縮ですがもう少し伺いたい点があります。

    ■抜歯の時期について
     装置を装着後様子をみて抜歯をすることも可能といわれましたが、本来抜歯する場合は、どの時期に行うのでしょうか?途中で抜歯となると期間も延びるような気がするのですが。

    ■外科矯正
     妊娠中は当然外科手術は出来ないように思うのですが、術前矯正が終わり本来外科手術となるかと思うのですが、タイミング悪くその際妊娠した場合1年程度手術が出来なくなったとしても、固定さえしてあれば間が空いた後の手術も大丈夫なのでしょうか?

    ■矯正装置
     保険適応の場合は、目立たない透明なブラケットは対象とならないようですが、透明なブラケットのデメリットとして壊れやすいとも聞きます。また、セラミックは歯を傷つけるから勧めないとも言われました。セラミック製は歯にとってあまり良くないんでしょうか?
     またワイヤーの種類により、矯正期間は変わりますか?

    先生の症例で、上下顎前突の症例で、抜歯+外科治療の症例ので口元がとてもきれいに改善されているお写真がありとてもうらやましく思いました。
    最初は、隙間だけ埋まればいいかと思っていた矯正治療ですが、いろいろ資料をみたり、相談をしていく中で欲がでてきてしまいます。反面怖さもあるのですが。

    こういった形で気軽に質問をしてしまうのは、先生には申し訳ないかなと思いつつ、ご意見をうかがえる事で気持ちが迷いも少し薄れていきます。不躾な質問ばかりで恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
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▲[ 3788 ] / 返信無し
■3789 / 3階層)  Re[3]: 外科治療
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2010/08/07(Sat) 14:06:25)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    個別の質問にお答えします.

    ■抜歯の時期について

    一般的な矯正治療適応症例の9割に叢生(乱ぐい歯)を認めます.叢生の原因は,顎骨に対して歯が並ぶスペースがない事ですので矯正治療開始前に抜歯を行なう必要がありますし,抜歯をせずに矯正治療を開始すると治療期間が長くなる事もあります.
    しかし,本症例では空隙歯列である事から矯正治療開始前に抜歯をしなくても治療開始は可能でしょう.
    そして,スペースを閉鎖しながら矯正治療に慣れて頂き口元の突出感の改善状態などを確認して抜歯治療に切り替える事も可能と思われます.

    ■外科矯正

    術前矯正が終われば速やかに外科手術を行なう事が理想的です.しかし,妊娠などの優先的な事象が現われた場合には一時的に歯の移動を中止したりリテーナーに変えたりして手術を先延ばしする事は可能であると思います.

    ■矯正装置

    現在,金属の装置以外の審美的なブラケットでも保険適用となるブラケットが数種類あります.
    プラスチックブラケットは1年くらい経過すると脆くなって壊れやすく,セラミックブラケットは対合歯と接触すると対合歯が摩耗してしまうデメリットがあります.しかし注意して使用すれば治療の質を著しく低下させる事は無いでしょう.当院では,金属,セラミック,プラスチック,ジルコニアを使用していますがブラケットによる治療結果の差はほとんど無いと感じています.

    >先生の症例で、上下顎前突の症例で、抜歯+外科治療の症例ので口元がとてもきれいに改善されているお写真がありとてもうらやましく思いました。
    >最初は、隙間だけ埋まればいいかと思っていた矯正治療ですが、いろいろ資料をみたり、相談をしていく中で欲がでてきてしまいます。反面怖さもあるのですが。

    私に矯正歯科治療を指導していただいた先生の言葉に
    「矯正治療は美しくなるためだけに行われるものではありませんが、美しくならなければ意味がありません。 」
    と言うものがあります.
    矯正歯科医が求める美しさとは,機能や健康をを追求した結果の機能美なので美しくなる事を諦める事は無いと思います.

    >こういった形で気軽に質問をしてしまうのは、先生には申し訳ないかなと思いつつ、ご意見をうかがえる事で気持ちが迷いも少し薄れていきます。不躾な質問ばかりで恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。

    ネット上での質問のやり取りですが,少しでもお役に立ち質の高い矯正治療を受けるための一助となれれば矯正歯科医としてこの上ない喜びです.

    以上,回答とさせて頂きますが御不明な転があればお気軽にお尋ね下さい.
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