| <絶望感と不安で押しつぶされそう>ということですが、この件についてシュンさんは担当医から充分な説明は受けていないのでしょうか。文面から拝する限り、いくら説明されても参照したHPの内容がインプットされていて、何も受け付けないという状態かと思います。 このコーナーで回答を書き続けて5年、これに類するご質問には幾度となくお答えしてきましたが、いつも書くのは「近代矯正歯科臨床の歴史の中で、上下左右4番抜歯による矯正を受けた矯正患者は、アメリカをはじめ世界中に何百万といるはずですが、それが間違いであったらすでに大きな社会問題になっているでしょうし、世界中の矯正歯科学会で激論が交わされているはず」でしょう。ちなみに、昨年の日本矯正歯科学会で発表された演題の中に、<第一小臼歯の抜歯リスク>に関係するものは一つも見当たりません。(一昨年の札幌大会の抄録の中にもありません。) 全国に29ある歯科大学および歯学部にある矯正学教室では、教授以下教室員は日夜歯科矯正学の研究や臨床に明け暮れています。海外留学も盛んですし学会は英文誌も発行してup to date の知識や情報の収集・発信、あるいは国際的な人的交流を積極的に行っています。研究の中には、シュンさんが引用したHPにあるような解剖学や咬合論、機能論も様々に行われたうえで今の矯正臨床があります。
ともあれ回答者のような一介の町医者が、何万言を費やして説明したところでどれほどの説得力もありません。シュンさんのご質問の回答には権威が必要です。幸い日本矯正歯科学会(下記HP)およびある大学の矯正学教室はメールによる質問を受け付けています。 http://www.jos.gr.jp/ http://www.dent.niigata-u.ac.jp/ortho/hp/ortho.hpinfo.html (ここから矯正歯科治療QandAへ) シュンさんのご質問はそちらにされるのがベターです。 特にこ2つ目のHPは大変良くできていますので、質問だけでなくなるべく全部閲覧されることをお勧めしますが、<ブロードバンドCAPIS>にある症例、たとえば<叢生>や<上下顎前突>などの矯正治療(抜歯部位)をみて、シュンさんは大学のこの治療にも絶望感を持つのでしょうか。
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