| 2007/03/24(Sat) 14:56:19 編集(投稿者)
<実際には非抜歯矯正の方が期間がかかっている>というAさんの疑問には、複雑な因子が隠れているように思います。単純に、抜歯症例と非抜歯症例を比較すれば、非抜歯症例の方が期間が短いのが当然で、実際そうでなくてはいけません。 問題はそうでない場合の理由で、本来、抜歯して矯正すべきケースを非抜歯で矯正しようとすると、当然無理が生じます。その無理のほとんどはスペースがないために起こります。具体的には、スペースがないため動かしたい所に思うように歯が動いてくれず、ニッチもサッチも行かないままいたずらに時間が経過する(期間が長期化する)パターンです。この場合は、治療結果も思わしくないまま終了というケースをセカンドオピニオンでよく見かけます。 もう一つは、親知らずを抜歯し、インプラント固定などでそのスペースに全ての歯を後退させようとする非抜歯矯正の場合ですが、これは咬合を作りながら全ての歯を後ろに移動するわけですから、小臼歯抜歯より期間は掛かると考えられます。そこまで非抜歯(親知らずは抜歯)にこだわるメリットがあるのかどうかは、大いに疑問のあるところです。
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