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Nomal 下顎前突症 /kishi (05/11/14(Mon) 02:17) #1720
Nomal Re[1]: 上の前歯の見え方 /晝間@ひるま矯正歯科 (05/11/14(Mon) 17:47) #1724
  └Nomal Re[2]: 上の前歯の見え方 /kishi (05/11/15(Tue) 21:41) #1727
    └Nomal Re[3]: 上の前歯の見え方 /晝間@ひるま矯正歯科 (05/11/16(Wed) 16:16) #1728


親投稿 / ▼[ 1724 ]
■1720 / 親階層)  下顎前突症
□投稿者/ kishi -(2005/11/14(Mon) 02:17:07)
    はじめまして。
    当ホームページ内にて紹介されている下顎前突症の治療例なのですが、私も紹介されている方が治療前にそうだったように奥歯をかみ合わせて口を開けた状態では上の歯が見えにくい状態です。この方は治療後、笑顔の状態で上の歯が綺麗に見えていらっしゃいますが、これは外科的な手術を行わないで治療されたのでしょうか?それとも上の歯が口を開いた状態で見えないのであれば外科的な手術が必要なのでしょうか?ご返信宜しくお願いします。
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▲[ 1720 ] / ▼[ 1727 ]
■1724 / 1階層)  Re[1]: 上の前歯の見え方
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/11/14(Mon) 17:47:52)
http://www.hiruma.or.jp
     ホームページをご覧いただきありがとうございます。
     笑った時に上の前歯が口元からどのくらい見えるか、見え方の条件はそう単純ではありません。下の写真(下記URL)は、kishiさんご指摘の下顎前突症例の治療後の側貌と、当HPの顎変形症(下顎前突)に掲載してある症例の治療後の側貌写真を比較したものです。
    http://homepage.mac.com/hiruma_tokio/PhotoAlbum10.html
     詳しくはHPで改めてご覧いただきますが、外科手術で下顎前突を矯正した場合(下記URL)でも、上の前歯が口元から見える量はほとんど変わっていません。
    http://www.hiruma.or.jp/html/ko_shita.htm
     反対に、歯が露出し過ぎて歯肉まで見える状態をガミースマイル(ガミーフェイス)といいますが、見えな過ぎる状態と同様、その改善は易しくありません。その理由をごく端的に言えば、歯槽骨(歯を植えている骨の部分)の高さ(長さ)と、それを覆う上唇の長さの割合の問題で、一般に、上顎前突(出っ歯)タイプは歯槽骨が高くガミーになりやすい傾向があり、反対に下顎前突(受け口)タイプは上顎骨の劣成長のため歯槽骨が低く、上の前歯が見えにくい傾向があります。
     kishiさんがご覧になった下顎前突のケースは、もちろん反対咬合の影響はありますが、もともと歯槽骨と上唇の長さのバランスが悪くないケースで、たまたま初診時の笑い方が歯の見えにくい形になった、と思われます。また、この患者は鼻が少し上を向いていますが、ご自分の鼻を上に押し上げてみると分かるように、上唇が鼻に引っ張られて歯がむき出しになるように、ガミーになりやすい鼻の向きが幸いしているとも言えます。
     もう一方の外科症例では、治療後もほとんど口元から歯が見えてこないのは、外科矯正(下顎の骨切り)では、元々の歯槽骨と上唇の長さのバランスを変えられないからです。これを改善しようとすると、上顎の骨切り手術も必要になりますが、それにはそれなりのリスクやデメリットもありますので、判断には迷うところです。
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▲[ 1724 ] / ▼[ 1728 ]
■1727 / 2階層)  Re[2]: 上の前歯の見え方
□投稿者/ kishi -(2005/11/15(Tue) 21:41:33)
    御返答ありがとうございます。
    大変参考になりました。
    おそらく自分は先生がおっしゃられたように歯骨槽が低いため歯が見えにくいのだと思います。
    それと、自分は普段リラックスした状態では口を閉じ、奥歯が5mmほど離れた状態なのですが、その状態ではあまり口周りが不自然ではありません。しかし、奥歯を噛んだ状態ではややあごが出ているように見えます。おそらくこれも歯骨槽が低いために噛み合わせが上顎によってしまっているためかと思うのですが、リラックスした状態と奥歯を噛んだ状態で顔に変化があることは問題があることでしょうか?
    また、上顎の骨切手術は後方へずらすためのものが一般的かと思うのですが、歯骨槽が低い自分のような骨切の場合どのような変化をおこす手術が行われるのでしょうか?
    出来ればご返答をお願いします。
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▲[ 1727 ] / 返信無し
■1728 / 3階層)  Re[3]: 上の前歯の見え方
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/11/16(Wed) 16:16:53)
http://www.hiruma.or.jp
     リラックスしている時(安静時)、下顎を支える筋群は必要最低限の緊張のもと、上下の歯は空間的にある距離を保ちます。この時の下顎の位置を下顎安静位といい、そこにできる垂直的な隙間を安静空隙といいますが、その空隙は前歯で2〜3ミリといわれています。
     この安静空隙には個人差があり、また、歯ならびや咬み合わせの状態によっても様々です。安静位から咬合位に至る距離が長ければ顔貌の変化が大きくなるのは当然で、無歯顎(総入れ歯の人の入れ歯を外した状態)で咬んだ時に、顔がポパイのようになるように、ある種の下顎前突者は安静位と咬合時では顔がかなり変化します。 kishiさんの場合は、咬合時に標準より顎間距離(咬合高径)が小さくなるタイプと考えられ、その分、顔貌の変化が大きくなると思われます。

     上顎前突にせよ下顎前突にせよ、顎変形症に対する顎の手術は下顎骨に対して行われるのが普通です。また、上顎の骨切り手術はそれ単独ではなく、ほとんどが下顎の骨切りに加えて上顎も手術するもので、下顎前突ケースにおける上下切りでは、下顎骨の後退に加えて上顎骨は下前方へ移動させます。
     下記URLのページ、上から3番目のアニメーションをご覧ください。
    http://www.hiruma.or.jp/html/gaku_02.htm
     下顎前突(顎変形症)を上下骨切り手術したケースの顔貌の変化は、下記のサイトでご覧いただけます。
    http://www.geka-kyousei.com/html/henka.htm
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