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No3880 の投稿


■3880 / )  Re[1]: 犬歯が正しく生えるための抜歯の是非
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2011/09/10(Sat) 10:33:28)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    早速ですが,御質問にお答えします.

    犬歯の萌出余地不足のために第1小臼歯を抜歯して萌出余地を獲得する方法を「連続抜去法(serial extraction)」と呼び,私が歯科大生のころは教科書にも掲載されていた一般的な治療法でした.
    しかし,現在では矯正歯科専門医の間では殆ど行われれおらず,私が勤務していた新潟大学附属病院や当院でも行なっておりません.
    これは,矯正治療の最終的なゴールが成長の終了した時点で安定した噛み合せと綺麗な歯並びを獲得する事と考えた場合,成長期に上下顎骨の位置関係が確定していないため犬歯の萌出位置予測が難しい事,第1小臼歯を抜歯したからといって確実に犬歯が抜歯スペースに萌出するかの予測が困難である事,予想通りに萌出しなかった場合に後方歯である第2小臼歯や第1大臼歯が近心(前方)に移動してしまい咬合が不安定になる事で治療をより難しくしてしまう事があるためです.
    また,現在は海外在住で将来的に矯正治療を日本で行なうようであれば,治療に対する長期的な管理に備え日本で矯正治療を開始し,その時に抜歯をする方が確実でしょう.

    御心配なようでしたら,X線写真を拝見させて意見を述べる事も可能ですが,他に口腔内写真と顔貌写真も拝見させていただく必要があります.もし,御希望でしたら当院にメールで御連絡先(住所・電話番号)と資料を添付してお送り下さい.

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい
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