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Nomal 歯が動くのか矯正前に知るには /藤真 (21/03/07(Sun) 10:42) #4366
Nomal Re[1]: 歯が動くのか矯正前に知るには /晝間康明@OPひるま歯科矯正歯科 (21/03/08(Mon) 10:36) #4367


親投稿 / ▼[ 4367 ]
■4366 / 親階層)  歯が動くのか矯正前に知るには
□投稿者/ 藤真 -(2021/03/07(Sun) 10:42:20)
    こんにちは。45で矯正を考えています。
    やっとやれると思ったのですが、私は7年前に転んで前歯右1を亜脱臼してます。それと左1は小さい頃根元が膿んでしまい歯茎を切った記憶があります。両方とも神経はなく差し歯です
    それで相談に行った時動かないこともあると言われました。
    矯正の仕方は上の歯が出でいるので4番抜歯で123を下げるとのこと。4番抜歯後に前歯が動かないとなると最悪なので、他で一応3DCTとレントゲンを取りました。
    前歯は根元の方がボヤっとしてくっきり歯根膜は写ってませんでしたが、だいたいこんなものだよ、動かないことはないと思うよと言われました。
    ゆっくりってことはあるかもしれないけどと。
    もしここで矯正を受けるとしたらどのような方法でやりますか?と聞いたところインビザラインをすすめられました。前歯を引っ込めたいから抜歯が必要ですよね?と聞いたところ歯を削りスペースを作ると言われ不信感を感じてしまい、大丈夫って言われたのも不安です。
    骨性癒着は稀だから強打や亜脱臼の場合でも矯正などはできるのでしょうか。
    4番を抜く前にお試しのような形で前歯が動くか数週間ワイヤーを試す歯科もあると聞いたのですがそんなことはできるのでしょうか??
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▲[ 4366 ] / 返信無し
■4367 / 1階層)  Re[1]: 歯が動くのか矯正前に知るには
□投稿者/ 晝間康明@OPひるま歯科矯正歯科 -(2021/03/08(Mon) 10:36:21)
http://www.hiruma.or.jp
    藤真様
    ご質問いただきありがとうございます.OPひるま歯科矯正歯科の晝間康明です.
    早速ですがご質問にお答えします.

    > やっとやれると思ったのですが、私は7年前に転んで前歯右1を亜脱臼してます。それと左1は小さい頃根元が膿んでしまい歯茎を切った記憶があります。両方とも神経はなく差し歯です
     歯が動くかどうかは,歯に矯正力をかけた際に歯根膜を介して歯槽骨に組織学的な変化が起きるかが最も重要です.したがって,歯根膜が健康な状態でなければならないのですが,神経の治療(歯内療法)を行なった歯(失活歯)は長期的に歯根尖からミクロレベルで感染が広がり歯根膜が病的な状態になる場合が多くX線写真では確認できなくても歯が動かない可能性があります.したがって当院でも失活歯は動かない可能性があることを説明して矯正治療を開始します.さらに特にリスクが高く移動量が大きい前歯では事前に動くかどうかの確認をしてから抜歯部位を決定する場合も多くあります.しかし,事前に動かせる量はごく僅かであるため,治療開始後に歯が動かなくなってしまった症例も経験しています.
     また,矯正歯科治療により歯槽骨に変化が起き歯が動きやすいのは成長期になり,成長期を過ぎると歯はどんどん動きにくくなります.私の経験だと20代後半から歯が動きにくくなり,年齢とともに歯肉の退縮も起きやすくなると感じています.

     藤真さんの症例では,歯内療法を行なってから時間が経過していること,年齢的にも歯が動きにくい年代に入っていることから歯が動くかどうか確認し,動かないリスクも覚悟してから抜歯部位や矯正治療を始めるかどうかを決めることが理想的だと感じます.

    > もしここで矯正を受けるとしたらどのような方法でやりますか?と聞いたところインビザラインをすすめられました。前歯を引っ込めたいから抜歯が必要ですよね?と聞いたところ歯を削りスペースを作ると言われ不信感を感じてしまい、大丈夫って言われたのも不安です。
    私もその回答には不安を感じます.
    前歯を後退させるためには,ほとんどの症例で抜歯が必要で第1選択は小臼歯の抜歯です.抜歯をせずに歯を削って隙間を作ったとしてもほとんど前歯は後退しなかったり,歯根と歯根が近接してしまうので虫歯や歯周病のリスクが高まるので抜歯による矯正治療をお勧めします.
    また,抜歯による矯正治療は歯の移動量が大きくなるの予想通りに歯を動かすことが難しくなります.現代矯正歯科において最も予想通りに歯を動かせることが可能な治療法はマルチブラケット法(唇側矯正)となりますので,失敗の確率を最小限にするのであればインビザラインなどのマウスピース型の治療はお勧めしません.どうしても目立たせたくなくてマウスピース型の矯正を希望されるのであれば,抜歯の診断は変えず治療の前半のレベリングなどをマウスピース型の矯正で行い,後半をマルチブラケット法で行うのは良いかもしれません.
    日本矯正歯科学会ではマウスピース矯正のトラブル増加に対してポジションペーパーを発表し,「利点・欠点を踏まえた適応症の判断や専門的知識を要することから、大学病院等や学会が認める基本研修機関において十分な矯正歯科領域全般にわたる基本的な教育と臨床的なトレーニングを受けた歯科医師による診察、検査、診断を基に治療を行うことを推奨します」としています.
    https://www.jos.gr.jp/4348
    インビザラインを勧めていただいた歯科医師が矯正歯科治療の専門教育を受けていて,歯が動かなかった時のトラブルにも対応できるようであれば大丈夫かもしれませんが,最終的な不利益を被るのは藤真さん自身ですので治療法の利点・欠点を十分に理解してから治療を開始されることをお勧めします.

    取り急ぎお返事とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい
[ 親 4366 / □ Tree ] 返信 削除キー/


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