| 2007/08/09(Thu) 07:06:36 編集(投稿者)
この事業については歯科雑誌に広告が載っていることもあって、結構多くの矯正医あるいは歯科医は知っている話だと思います。 事業母体は下記の所だと思いますが、正直なところほとんど関心はなく、矯正抜歯をする患者さんに話したことも、相談されたこともありません。 http://www.teethbank.jp/ 理由はいくつかありますが、根本は今の歯をキチンとした管理プログラムのもとで、定期的なプロケア〔歯科医院側)とホームケア(ご自分の努力)を行なえば、いつまでも歯を失うことなく自分の歯で咬めることができますし、それが一番だと思うからです。 冷凍保存した歯は、歯根膜は再生しても歯髄が再生するわけではないので、また元の生きた歯に戻るわけではありませんし、抜歯した部位に戻すわけではないので、形態修正が必ず必要です。また、歯を失うような口腔衛生状態にあるから再植することになるわけですから、歯肉や歯槽骨の健康状態や加齢による変化が、その時点で再植に適している状態にあるかどうか、ある種の賭けだと思います。
21世紀の医療は、遺伝子医療、再生医療、未病医療(聞き慣れない言葉でしょうが、説明を省略)だといわれていますが、ことに再生医療は歯科領域ことに日本の歯周病の領域が最先端を走っているのが現状で、歯槽骨の再生にはES細胞から培養骨を作り出し実用化する段階まで来ています。その先頭にいる専門家は10年後の一般的な普及を予言していますから、予防歯科の発展と相まって、凍結保存した歯が無用になる確率は高いように思います。 すべてはhappylineさんの心掛けと努力次第ですが、凍結保存をやめなさいというつもりはありません。
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