| このご質問はすぐれて外科的な内容のため、矯正医としてはお答えできる立場にありません。矯正が扱える範囲は口元までで、外科矯正を含めても上下顎骨までです。ゆうさんの<中顔面短縮目的>というのは、何科のどういう診断に基づいたものか分かりませんが、加えて「Le Fort II 型の手術を希望」というのは、どこから得た知識によるのでしょうか。 そもそもLe FortのI, II, III型とは、顔面骨折が起きやすい骨折線をLe Fortが3つに分類したもので、顔面骨折の際の骨折部位を類型化するためにできた分類です。そのうち、上顎骨に対して形成外科治療上あるいは矯正治療上、手術が必要な場合の離断線としてLe Fortの分類を用いて手術名としたもので、そのほとんどはLe Fort I 型です。 Le Fortの3つの骨折線については下記のサイトをみてください。 http://homepage.mac.com/hiruma_tokio/PhotoAlbum20.html Le Fort II型は、鼻骨を横断し眼窩底を通って下眼窩裂から頬骨上顎縫合部に走り、頬骨突起基部から上顎洞側壁を経て翼口蓋窩に至る大規模な骨折(離断)線で、手術法としては、先天性の顔面奇形などの再建手術に用いられる方法です。 顎顔面部の形成手術を多く行なっている医師は少なくありませんので、医科大学の付属病院や総合病院の形成外科などを訪ねれば、先生はいるはずです。ただ、その先生がゆうさんの顔をLe Fort II 型で手術するかどうかは別問題です。
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