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ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ19

実際のアンテリアリトラクション

それでは、ドキュメンタリー矯正治療における実際のアンテリアリトラクションを見てみましょう。
口腔内には、V-loopが曲げこまれた角ワイヤーが装着されています。

V-loop開始前

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 奥歯からループに力をかける

ループが開いています

このフックを利用して、奥歯からループに力をかけています

V-loop開始から3ヶ月後

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 ループが閉じながら前歯が後退。すき間が狭くなる。

ループが閉じながら前歯が後退し、すき間が狭くなっています

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V-loop開始時
V-loop開始から3ヶ月後
V-loop開始時 写真1
V-loop開始から3ヶ月後 写真1
V-loop開始時 写真2
V-loop開始から3ヶ月後 写真2
V-loop開始時 写真3
V-loop開始から3ヶ月後 写真3
V-loop開始時 写真4
V-loop開始から3ヶ月後 写真4
V-loop開始時 写真5
V-loop開始から3ヶ月後 写真5

アンテリアリトラクションについて、御理解頂けたでしょうか?

アンテリアリトラクションは、矯正治療後の前歯の位置を決める重要なステージです。
前歯の位置は、口元の突出感の改善や口の閉じやすさに強く関連します。

すなわち、Eラインより口元がでている患者さんの前歯をアンテリアリトラクションにより後退させることにより、Eラインの内側に口元が入る美しい横顔を生み出します。

また、前歯が突出していることで口が閉じられない方は、アンテリアリトラクションにより前歯を後退させることにより、矯正治療後に口が閉じやすくなります。

アンテリアリトラクションによって、前歯をどこまで後退するかは、口元のバランスに大きな影響を及ぼし、矯正治療の結果や患者さんの満足度に大きく影響すると言えるでしょう。

しかし、アンテリアリトラクションによる前歯の後退量は、キャナインリトラクションが終了した時点で、ほとんど決まっています。
一方、キャナインリトラクションまで予定通り治療が進んでいたとしても、アンテリアリトラクションでバランスを崩し充分に前歯を後退することができなくなる場合もあります。

矯正治療の方針は、患者さんの希望や口元のバランスから、前歯をどこに位置づけるのかであると言っても過言ではありません。

前歯の位置を最終的に決定するのが、今回解説したアンテリアリトラクションです。

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症例写真の補足情報

主訴
上顎正中離開の存在により歯を出して笑えない
診断名
中立咬合、空隙歯列、下突顎
年齢
21歳6か月
抜歯部位
下顎第3大臼歯
治療期間
27カ月

永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,164,000円~1,339,000円(税別)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。