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インタビュー14/Iさん「中立咬合・両突歯列・叢生歯列」

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「インプラントアンカーで治療の短縮が実現」

Iさん「中立咬合・両突歯列・叢生歯列」

矯正治療を受けようと思ったきっかけを教えてください

小さいころから上の歯と下の歯が前に出ていて、口が閉じにくい状態でした。それほど深刻な悩みでもなかったのですが、高校時代、矯正治療している部活の先輩からのすすめもあり、自分もいつかは受けてみたいと思っていました。大学に入学し、治療を始めるなら今かと思い、医院探しを始めました。

病院はどのように探しましたか

ネットで「歯科矯正」というキーワードで検索してみたら、一番上に「ひるま矯正歯科」と出てきたんです。HPを見ると、患者さんの体験談や矯正についてのさまざま説明がわかりやすくていねいに紹介されているのに加え、画像がたくさん掲載されていて雰囲気もよさそう。治療費も、分割払い可能で利子がつかないところもいいなと思い、まずは足を運んでみようと思いました。実際行ってみると、入り口からきれいで、歯医者さん独特の薬のにおいがない! 受付の方もていねいで、とても印象が良かったです。

初診の印象はどうでしたか

先生が、症状についてくわしく説明してくれたのを覚えています。僕の場合、まずは第一小臼歯を抜歯して歯のすき間をあけ、前歯を下げていきましょうと言われました。最終的には抜歯を8本、そして、前歯を下げるのに効果的で、つけることで治療期間の短縮が可能なインプラントアンカーによる矯正をすすめられました。医院の雰囲気と同様、初診の印象も想像以上に良かったので、迷うことなく治療を始めました。

矯正装置は痛かったですか

最初に矯正装置をつけた次の日は、何か食べるたびにすごく痛くてイライラしましたね。痛みはその後1週間くらい続きましたが、2~3ヵ月でだんだん慣れてきた感じです。装置のわずらわしさはなかったのですが、食事のときに、食べ物といっしょにほおの肉をかんでしまって口内炎ができるのが一番イヤでした。先生から、器具でほおの肉をはさまないようにとゴムをもらったのですが、面倒くさくてつけなかったので、自業自得なのですが…(笑)。ほおの肉をかんだ瞬間「あ~、またやっちゃった~」の繰り返しでした(笑)。

治療中、矯正装置をはずしてのクリーニングはいかがでしたか

通院のたびに矯正装置をはずし、歯を1本ずつブラシでていねいに磨いてくれたのですごくうれしかったですし、ありがたいと思いました。毎回40~50分かかりましたが、診察室もあたたかい雰囲気でリラックスでき、身をゆだねるような感じでした。BGMもやさしい音楽で、気持ちよくてついウト ウトすることもありました(笑)。

インプラントアンカー、抜歯はいかがでしたか

インプラントアンカーについては、麻酔をかけて歯茎に小さなボルトを埋め込むと聞き、ある程度の痛みは覚悟していました。でも予想外に、一番痛かったのは、麻酔の針をさしたときですね。ボルトを埋めているときは、麻酔がきいているので痛くなかったし、麻酔がきれてからも全く痛みがなかったので、逆に「あれ?」という感じでした。当初、ボルトは2回に分けて埋め込む予定だったのですが、痛みがないので1日に2本、いっぺんにやりました。

抜歯は、最初に上下の第一小臼歯を抜いて、そのあと親知らずを4本。抜歯の前は、さすがにちょっと緊張しました。器具のキーンという音がこわかったですけど、抜歯後の痛みは全然ありませんでした。矯正治療というと、抜歯などで 「痛い」というイメージがあったのですが、僕の場合は痛みと無縁で、良かったと思います。先生の技術のおかげでしょうね。

治療が終わって、いかがですか

自分ではあまり意識していなかったのですが、治療を始めてから1年後くらいに、まわりの人から「顔がすっきりしてきた」と言われたのがうれしかったですね。僕の場合、治療中一番のストレスだったのが、口内炎に加え、食事のときに食べ物が装置にはさまってしまうこと。そのたびに、鏡を見にいったり、はさまった食べ物を舌や楊枝でとったりするのが面倒だったのですが、装置をはずしたらそれが一切ない! たまらない解放感でした(笑)。治療期間は、当初の予定では30ヵ月でしたが、インプラントアンカーの効果もあり27ヵ月で終了。実は一度、矯正装置がこわれてしまったことがあって…。痛みなどの自覚症状がなかったので気づかなかったのですが、そのトラブルがなかったら、もっと早く終わっていたかもしれません。

ひるま矯正歯科で治療して良かったですか

本当に良かったです。どんなことでもていねいに説明してくれるのはもちろん、治療方針などについても、先生の考えを一方的に強要することがなく、患者の意見を尊重しながら進めてくれるところがすごいと思いました。とてもよい医院にめぐりあえたと思います。治療中、初期のむし歯が見つかり、歯の磨き方を指導してもらって、歯のケアについての意識も高まりました。

矯正治療を始めるか悩んでいる人の中には、装置をつけることに対して、怖さや抵抗感を抱いていることが多いと思います。でも、何ヵ月かしたら必ず慣れるもの。後で必ず「やってよかった」と思うので、早めに最初の一歩を踏み出すことをおすすめします。

初診時の診断:「中立咬合・両突歯列・叢生歯列」

今回は大学入学と同時に矯正治療を開始した男性のIさんにインタビューのご協力をいただきました。
骨格的な不調和や噛み合わせの大きな異常はないものの上下顎前歯が唇側に傾斜して口唇の突出感が強く抜歯による矯正治療およびインプラントアンカーによる固定で改善した症例です。

■ 現症

【主訴】

歯並び(上下の歯が前に出ていること)と口元の突出感を気にされて矯正治療を希望されました。

顔貌所見

骨格的に明らかな不調和は認めませんが、アジア人(モンゴロイド)に共通なオトガイの発達が弱い傾向を認めます。上下顎前歯が唇側に傾斜していることで口唇突出感、口唇閉鎖時の緊張感、赤唇部の翻転、口唇閉鎖が完全にできず歯が見える傾向をみとめました。

※以下より画像をクリックすると大きい画像が見れます。

顔貌

顔貌
正面観において
赤唇部が厚く見える口唇の翻転

口腔内所見

上下顎歯列の前後的な位置関係に大きなズレはなく大臼歯関係はAngle class I、叢生は軽度ですが上下顎前歯は唇側に傾斜していました。う蝕のリスクは低くこれまでむし歯の治療経験はありませんでしたが、歯肉からの出血BOPは11.3%で僅かに歯周病のリスクを認めました。

 治療前 上顎

 治療前 右側 治療前 正面 治療前 左側

 治療前 下顎

特記事項

全身的な疾患や顎関節症などはありませんでした。上下顎左右側には第3大臼歯(親知らず)が埋伏していました。

▲埋伏している親知らず
埋伏している親知らず

■ 治療方針

検査の結果から前歯の唇側傾斜により口唇の突出感や口唇閉鎖時の緊張感を認めると考えました。前歯の唇側傾斜の原因は、上下顎骨の前後的な長さ(奥行き)が不足していて顎骨内に歯が並びきらないことによるものと考え、治療方針は通法通り上下顎左右第1小臼歯を抜歯しそのスペースを利用して叢生の改善および前歯の後退を計画しました。

また、前歯が十分に後退し可能な限り治療期間を短縮できるようにインプラントアンカーの使用を勧めたところ、承諾されましたので前歯の後退時にインプラントアンカーを使用することとしました。また、動的治療開始前の初期治療により口腔内のPMTC、歯石除去、口腔衛生指導をおこなってから治療を開始しました。

抜歯部位は矯正治療開始前に上下顎第1小臼歯(上下左右4番)とし、親知らず(上下左右8番)は動的治療期間中に抜歯することとしました。動的治療期間は約30ヵ月と予測しました。

■ 動的治療開始時口腔内写真および治療経過

動的治療開始

動的治療開始時 上顎

動的治療開始時 右側動的治療開始時 正面動的治療開始時 左側

動的治療開始時 下顎

インプラントアンカーを埋入

▲ インプラントアンカー▲ インプラントアンカー▲ インプラントアンカー
インプラントアンカー

■ 治療結果

動的治療期間

動的治療期間は約27.7ヵ月で予定の期間よりも約2ヵ月短い期間で動的治療を終了できました。

顔貌所見

上下顎前歯が後退したことで口唇の突出感、口唇閉鎖時の緊張感が減少し、口唇の翻転も改善しました。また、下顎骨が回転してオトガイ部(下顎先端部)が前方に移動したためオトガイ部が明瞭になりました。

顔貌

顔貌

口腔内所見

叢生、上下顎前歯の唇側傾斜は改善され、上下顎の全ての歯が効率よく接触する安定した咬合を得ることができました。

治療後 上顎

治療後 右側治療後 正面治療後 左側

治療後 下顎

X線写真所見

パノラマX線写真所見では、歯軸は平行化され明らかな歯根吸収なども認めませんでした。親知らずは抜歯され抜歯後の歯槽骨の状態も良好です。

X線写真

セファロX線写真の重ね合わせにより上下顎前歯が後退し、口唇の突出感、緊張感が改善し側貌における硬組織と軟組織のバランスが改善しました。また、インプラントアンカーの使用により大臼歯が圧下され下顎骨は反時計法方向(矢印)へ回転し、下顔面高は短くなりオトガイはより明瞭となりました。

■ 考察

現在、患者さんが矯正歯科治療で治したいと思われる症状の第1位は叢生(八重歯や乱杭歯)です。本症例では叢生は軽度であるものの上下顎の前歯が前突する両突歯列(上下顎前突)の改善を希望されて受診されました。このような症状はアジア系の人種であるモンゴロイドでは多く、一見歯並びとしては悪くなさそうに見えますが抜歯をして矯正治療をおこなう必要があります。また、インプラントアンカーを利用しなくても治療は可能ですが利用することでスペースを閉鎖するステップを減らせたり、ヘッドギアや顎間ゴムなどの患者さんの協力を期待する固定を利用しなくてすんだり、大臼歯の圧下や挺出の抑制により骨格に変化を与えることができます。
本症例は、治療期間の短縮や患者さんへの負担、下顎骨の回転によるより良好な側貌の獲得ができたためインプラントアンカーの利用が効果的な症例でした。また、一般的な矯正歯科医院ではインプラントアンカーの植立や除去を他の歯科医院に依頼しますが、ひるま矯正歯科では自院でインプラントアンカーの埋入や除去をおこなえるので患者さんの負担も少なくなるよう努力しています。現在はリテーナーによる保定観察中で、ホワイトニングやクリーニングなどもおこないより美しい歯並びにしてメインテナンスで維持しています。


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