HOME >  医院案内 >  インタビュー[患者さん編] >  インタビュー6/Oさん「中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎」

インタビュー6/Oさん「中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎」

BACK

「治療は痛みとの戦い! でも仕上がりに満足」

Oさん「治療は痛みとの戦い! でも仕上がりに満足」

矯正治療を始めようと思った理由を教えてください

もともとすごく歯並びが悪くて、中学生の頃、むし歯治療で通っていた歯医者さんから矯正治療をした方がいいと言われていました。親からもやりなさいと言われていたんですが、僕は3人兄弟の末っ子で、長男も治療をしていたので、治療費が高いしな…と遠慮したんです(笑)。矯正は就職してから自分のお金でやろうと決めていました。それで就職して何ヵ月間かお金を貯めてから医院を探し始めました。

医院探しはどのようにしましたか

立川に住んでいたので、歩いて行ける距離にある医院をインターネットで探しました。3軒ぐらいあったのですが、ひるま矯正歯科のホームページが最も充実していて情報量も多く、良さそうだなと思いました。初診相談に来てみたら、すごくきれいで清潔そうだし、しっかり説明してくださったので、もう他の医院は考えませんでした。それに私は院長先生と名前が一緒なんです。漢字は違いますが同じ「やすあき」。「やすゆき」という人は多いけど、「やすあき」という人にはあまり会わない。それでとても親近感がわいたというのもあって(笑)。ひるま矯正歯科で治療をしようと決めました。

治療はいかがでしたか

矯正装置が着くと痛かったですね。とにかく痛かった。食事はやわらかいものにしましたが、もう激痛! 噛むと痛いのはもちろんで、あたっただけでも痛かったです。ただ、ずっと痛みが続くわけじゃなくて、ワイヤーの調整をしたら2~3日は痛いという感じ。だから1ヵ月に1回痛みがやってきて、その繰り返しです。治療は痛みとの戦いでしたね。

抜歯は親知らず4本と第一小臼歯を4本。親知らずは横向きに生えていたし抜くんだろうなと思っていましたが、他に4本も抜くと言われた時はビックリしました。でも、治療後の模型を見せてもらったら、すごくきれいに並んでいたので、8本抜くとこんなふうになるんだなと理解ができました。だから最初驚きはしましたが、不安はなかったですね。でもこれも痛かった…。抜歯そのものというよりも抜いたあと、2週間ぐらいじんじんしていました。

仕事や生活に支障はありましたか

仕事は営業というわけじゃないので、特に支障はありませんでした。まわりの人たちの反応も「矯正してるんだあ、へえ」というぐらい(笑)。時々痛いのが気になりましたが、そのときは痛みどめを飲んだりしてやり過ごしました。でも私の場合、一番痛い時期は仕事がとても忙しかったので気にしている余裕がなかった。一所懸命仕事をすることが痛さを考えずに過ごすポイントでしょうか(笑)。

矯正治療をしてよかったですか

もちろん良かったです。本当はもっと早く、やっぱり中学生の頃に矯正をしておけば良かったのかなと思うことはあります。そうすればこんなに歯茎が下がることもなかったのかなと。まあ今言っても仕方がないですね。ただ、今治療してよかったなと思うのは、兄がやっていた頃は、銀色のブラケットだったんです。僕は透明のブラケットだったので、目立たずできたので良かったなと思います。

治療をして歯並びが良くなったことはもちろんですが、歯磨きがしやすくなったのが良かった。治療をして悪かったということはまったくない、むしろ早くやるべきだと思っています。健康になったのがやっぱり一番ですね。

ひるま矯正歯科で治療をしてよかったですか

本当によかったです。歯が前後に重なっていたり八重歯があったりとガタガタで、ずっと歯磨きがやりにくかったんです。歯磨きをしたあとに、イーと鏡を見たら、明らかに磨き残しがあってやり直しはするんですが、歯ブラシがちゃんと当たっていない。歯医者さんでも教えてくれなかったし、正しいやり方がわかっていなかったんですね。でもひるま矯正歯科では、正しい歯磨きの仕方を教えてくれて、やっときちんと磨けるようになりました。

今は15分~20分ぐらいかけて歯磨きをしています。普通の歯ブラシ、とがっている歯ブラシ、歯間ブラシの3段階です。意識が変わりましたね。歯を大切にしないとと思うようになりました。特に歯茎が下がっているので、ちゃんとやらないと抜けるよと言われているし、頑張って歯磨きしています。

ひるま矯正歯科では、治療の時に「気になったことはありますか」と毎回聞いてくれるので、何でも相談しやすい雰囲気です。説明は丁寧にしてくれるし、写真を撮っていろいろと教えてもらえるので、毎回の動きもよくわかりました。装置を着けていた2年間は長かったですが、治っていく過程がわかるので、苦ではなかったです。

改善した方がいいところはありますか

特に不満に思ったことがないんですが…、ひとつだけ。自転車置き場がほしいです! 1階のビル前に置くと〈違法駐輪するな〉という看板前に移動されているんです。まあこれはビルの問題だと思いますが…。

他にはないです。毎回気持ちよく通わせていただいています。矯正治療の仕上がりには満足しているし、歯茎が下がっているのは気になるけど、事前に説明を受けていたので何の不満もありません。

初診時の診断:「中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎」

初診時の診断:「中立咬合、両突歯列、叢生歯列」

現症

Oさんはデコボコの歯並びが笑った時に気になることを主訴として矯正治療を希望されました。
検査の結果、上下顎骨の位置関係に大きなズレは認めないものの顎骨に対して歯が大きすぎることで歯が並びきらずにデコボコになっている叢生であることが分かりました。また、叢生に伴い犬歯が頬側に転位し前歯は唇側に傾斜しているため、口唇閉鎖時の口唇周囲軟組織に軽度の緊張感と突出感を認めました。また上顎左側側切歯は反対咬合になっているので噛み合せも不安定な状態でした。
むし歯と歯周病の検査結果では、歯の磨き残しが多く、むし歯菌は多く存在し、歯肉炎による歯肉の退縮や歯肉からの出血が広い範囲に認められ叢生を放置することで口腔内の環境はより悪化することが予想されました。また、噛み合せが不安定で良く噛めないことから唾液の分泌量を減少させている可能性も考えられました。

初診時口腔内
初診時口腔内
歯の磨き残しにより歯肉が腫れて出血している

初期治療後
初期治療後
初期治療により歯肉の腫れが引き、歯肉からのの出血が減少

診断

軽度慢性歯周炎を伴う中立咬合、両突歯列、叢生歯列と診断しました。
治療計画は、矯正治療を開始する前の初期治療(プロフェッショナルケア)として全顎的な歯石の除去、専用器械による歯のクリーニング(PMTC)、家庭での口腔衛生指導(ホームケア)としてブラッシング指導、フッ素使用の習慣化の指導をおこなうこととしました。矯正治療は初期治療後に上下顎左右第1小臼歯及び第3大臼歯(親知らず)の抜歯によりスペースを確保し、叢生の改善と前歯の後退をおこなうこと、動的治療期間は30ヵ月と予想しました。慢性歯周炎を伴うため矯正治療後にブラックトライアングルが現われる可能性を説明し、予測模型でブラックトライアングルの状態を作成して確認していただいてから矯正治療を開始しました。また、充分な初期治療をおこなったとしても矯正治療開始後もメインテナンスを継続しなければむし歯と歯周病のリスクが高まるので毎回の調整時にワイヤー外して歯肉縁下、縁上のバイオフィルムを除去するメインテナンス(クリーニング)とフッ素洗口をおこないました。

予測模型によるブラックトライアングルの説明
予測模型によるブラックトライアングル

治療結果

上顎前歯のサイズが僅かに非対称だったことから上下歯列の正中は完全に一致しませんでしたが奥歯(臼歯)はほぼ左右対称の咬合で安定しました。動的治療期間は29ヵ月で予測よりも短い期間で終了することができましたが、Oさんはお仕事やご家庭の事情で4週に1度の来院は困難であり実際の調整回数は25回であったことから予想よりも効率良く治療が進んだと考えています。ブラックトライアングルは予想通り現われてしまいましたが歯肉は引き締まり健康な状態で安定しました。

動的治療後に現われたブラックトライアングル
動的治療後に現われたブラックトライアングル

初診時に比べてむし歯や歯周病のリスクは減少し口腔衛生状態は改善しました。リスクの減少としては、叢生が改善されたことで歯の磨き残しが減り、歯肉からの出血が減り、深い歯周ポケットが減少し、咬合が安定したことで唾液の分泌量が増加し、むし歯の原因となる細菌(SM菌、LB菌)が減少したと考えられました。しかし、動的治療後と初期治療後のデータを比較すると歯と歯の間の磨き残しがあり、歯肉からの出血も増加していることからリテーナー期間中もプロフェッショナルケアとホームケアでさらに口腔内の衛生状態を改善し健康な状態にしていく必要があると考えます。

動的治療前後のう蝕リスクの変化

動的治療前後のう蝕リスクの変化

動的治療前後の歯周病リスクの変化

動的治療前後の詳細な変化

※レーダーチャートは中心に向かうほどリスクが減少していることを表しています

動的治療前後の詳細な変化

動的治療前後の詳細な変化

動的治療前後の細菌の変化

動的治療前後の細菌の変化

考察

本症例は、以前のひるま矯正歯科ではむし歯や歯周病のリスクを減少させることはできなかったと思われる症例です。
なぜなら以前は、唾液検査や歯周組織検査をおこなわずリスクを把握していなかったこと、初期治療やメインテナンスをおこなう一般歯科医師、衛生士がいないためにリスクのコントロールができなかったからです。患者さんの歯並びを単に綺麗にするだけではなく健康な状態にするためには、矯正歯科治療だけでなく一般歯科医、衛生士によるチームアプローチの必要性を改めて確認できた症例でした。

中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎 治療前後 写真1

中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎 治療前後 写真2

中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎 治療前後 写真3

中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎 治療前後 写真4

中立咬合、叢生、両突、右側偏位顎 治療前後 写真5


BACK