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症例紹介5/Oさん「中立咬合、両突歯列、叢生歯列」

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Oさん「歯の大切さを知り、意識改革できました」

初診時の診断:「中立咬合、両突歯列、叢生歯列」

初診時の診断:「中立咬合、両突歯列、叢生歯列」

Oさんは、歯並びのデコボコ(八重歯や乱ぐい歯)を改善するために矯正治療を希望されました。当院スタッフの御家族ですが通常の患者さんと同じように検査・診断をおこないました。初診時21歳。

検査の結果、上下顎骨の位置関係に問題はなく顎骨に対して歯が大きすぎることで上顎犬歯の唇側転位(八重歯)、上下顎前歯部の叢生(乱ぐい歯)、下顎左側小臼歯の舌側転位となっていました。また、本人の自覚はないものの上下顎前歯が唇側に傾斜し八重歯とともに上下口唇を突出させていました。

診断は、Angle class I、中立咬合、両突歯列(上下歯列が前方に突出している)、叢生歯列(乱ぐい歯)としました。治療方針は、上下顎左右第1小臼歯の抜歯および第3大臼歯(親知らず)の抜歯をおこない抜歯スペースを利用して叢生を改善し前歯も出きるだけ後退させ口唇の突出感を改善することとしました。

矯正検査と並行しておこなった唾液検査では、むし歯のリスクが高く適合の悪い修復物もあったため歯石除去とPMTCによるクリーニングで口腔内の細菌を減らす初期治療をおこない、その後修復物の再製(むし歯治療のやり直し)をおこなってから矯正治療を開始することにしました。また、歯と歯の間のむし歯があることが検査で判りましたが矯正治療により歯を動かしながらむし歯治療をすることで歯を削る量が少なくなると判断したため矯正治療中に歯と歯の間のむし歯治療をおこなうこととしました。

矢印の歯が不適切な修復物により修復物の間からむし歯が広がっている
矢印の歯が不適切な修復物により修復物の間からむし歯が広がっている

初期治療により不適切な修復物を除去しむし歯治療をおこなった
初期治療により不適切な修復物を除去しむし歯治療をおこなった

矢印の部位が隣接面のう蝕。矯正治療によりスペースを開けてから治療をおこなった
矢印の部位が隣接面のう蝕。
矯正治療によりスペースを開けてから治療をおこなった

矯正治療の仕上げの段階で上顎前歯部の歯冠鼓形空隙が顕著になってきました(ブラックトライアングル)。ブラックトライアングルの原因は歯周病による歯肉退縮と歯の形態によるものです。Oさんは歯周病の管理はきちんとされていたため、歯の形態による影響が強いブラックトライアングルでした。上顎左右中切歯の接触点を約0.2mm削ることによりブラックトライアングルを小さくできました。

矢印部分がブラックトライアングル
矢印部分がブラックトライアングル

歯と歯の接触点を削った所
歯と歯の接触点を削った所

削った部位のスペースを閉じてブラックトライアングルを小さくし動的治療を終了した所
削った部位のスペースを閉じて
ブラックトライアングルを小さくし動的治療を終了した所

動的治療後には徹底したクリーニングとホワイトニングをおこない、綺麗になった歯並びをより白く輝くように磨き上げました。現在も、歯並びと咬合状態は安定し、今後はリテーナーをよるだけの使用に切り替え2年間のリテーナー使用後はリテーナーを中止し矯正治療を完了する予定です。

ホワイトニング術前
ホワイトニング術前

ホワイトニング術後
ホワイトニング術後



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永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,280,400円~1,472,900円(税込)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。