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■1867  Re[1]: 質問です
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/01/23(Mon) 15:02:56)
http://www.hiruma.or.jp
    2006/12/25(Mon) 14:27:02 編集(投稿者)

     歯ぎしり、食いしばりは、歯や顎にとって障害的、破壊的悪習慣であるにも関わらず、その原因は分かっていません。食いしばりは本人が自覚していない場合もあって、実際は結構多くの人がやっているという研究発表もあります。
     ある矯正患者では、折ろうとしても折れないはずのニッケルチタンワイヤが、食いしばり(歯ぎしり)のために毎回折れてきて、ホトホト困ったことがありました。歯ぎしり、食いしばりの破壊力というのは左様に強いものですから、ゆきさんの上の一番奥の歯(おそらく7番という歯、この歯科用語は下記のサイトを参考)のクラウンが壊れるのは、あり得ることです。
    http://plus.e-kyousei.tv/html/shiru.htm
     せっかく治したばかりの歯でしょうが、<最近食い縛り&歯軋りがひどい>ということをシッカリ伝えたうえで、早急に再製してもらわなければいけません。歯ぎしり、食いしばりについては、下記のサイトなどを参考にhttp://www.saitamada.or.jp/topics/clenching.html
     <英語ができないのでアメリカでの矯正治療に少し不安を感じています>
     ということなので、老婆心ながら英語について。歯ぎしり、食いしばりを総称してbruxism(ブラキシズム)といい、そのうち特に食いしばりはclenching(クレンチング)、歯ぎしりはその動きからgrinding(グラインディング)という表現をします。その他、矯正の用語は先ほどのサイト(e-kyousei PLUS)から「矯正装置」などを参考にしてください。また、英語の矯正用語や歯科的表現に困ったらご連絡ください。
     <上の一番奥の歯にバンドも何もつけないで治療を終えることはあるのでしょうか>
     これは当院でもあることで、必要があれば入れますが、必要ないケースも十分あり得ます。
     <全て助手の方がしたのを先生が最後に確認するという流れ>
     これは、その医院のシステム、その先生の治療術式ですので仕方ありませんが、特に心配することではないと思います。これは、アメリカの合理主義が矯正のシステムの中に入り込んでいる形で、日本でも、アメリカの方式が正しい、先進的と過大に評価し取り入れる先生がいますが、こと矯正に限れば好ましいこととは思いません。詳しくは述べませんが、日本でも一部で持て囃されているデーモンシステムは、その最たるものといえます。

     不慣れな土地で、不慣れな言葉の中での矯正治療は不安だらけかと思いますが、アメリカは矯正の先進国であるのは確かですから、治療後に思いを馳せて前向きに矯正治療に臨んでください。
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■1962  デーモンシステムについて
□投稿者/ ぐりぐり -(2006/03/26(Sun) 05:34:44)
    矯正を始めたいと思っているのですが、
    色々調べるうちに、デーモンシステムと言う矯正器具を使うと
    矯正期間が短く済む、1年半が1年くらいで整う、痛みが少ない、等
    実際お使いの方からの声もネットで読みました。
    ひるま矯正歯科では、デーモンシステムを選択することはできないのでしょうか。
    器具が目立つのがデメリットを聞きますが、
    他にもデメリットはありますか? 
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■1963  Re[1]: デーモンシステムについて
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/03/26(Sun) 13:21:48)
http://www.hiruma.or.jp
     いかなる矯正装置(システム)も完全無欠なものはなく、近代日本の矯正臨床40年の間にも、幾多の装置が開発されては消えていった歴史があります。デーモンシステムが今後どのような発達の推移をたどるか、あるいは消えるのかは分かりませんが、少なくとも、あるレベル以上の経験と技術を持つ矯正医のほとんどは、このデーモンシステムに関心を示していません。
     昨年11月、このシステムに関するシンポジウムが地区学会主宰で行われたので、後学のために聞きに行きましたが、得るものは何もありませんでした。この装置が矯正学的に何か画期的なものを持つわけではなく、治療の質より<(ドクター側の)効率を優先>するために開発された装置で、Dr.デーモンのオフィスの診療体制が生んだ、いかにもアメリカ的合理主義の産物という気がしました。
     このシステムのメリットとされていることや理論的背景は、今さら目新しいことではなく、むしろデメリットを専門医は指摘するでしょう。それを述べるには専門的過ぎるので省略しますが、日本人の不正咬合では、マニュアルどおりに行かないことがしばしば起こるはずで、その時の対応がこのシステムでは非常にむずかしいと感じます。
     治療の質を第一義に謳う当院としては、このシステムを導入することはあり得ません。

     参考までに、別の矯正医が似た質問に回答していますので引用しておきます。
    http://www.e-kyousei.com/cgi-bin/document/bbs/bunkyo-ku/cf.cgi?mode=all&namber=1855&rev=0
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■1965  Re[2]: デーモンシステムについて
□投稿者/ ぐりぐり -(2006/03/27(Mon) 17:41:06)
    ご返事ありがとうございました。
    素人なりに納得し、胸のつかえがとれました。
    これで安心してひるま矯正歯科におまかせできます。
    そのときはよろしくお願いします!
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■1968  大変失礼な質問で申し訳ないのですが。
□投稿者/ ぐりぐり -(2006/03/28(Tue) 14:50:03)
    前回デーモンシステムについて質問をし、大変心強いお答えをいただいた者です。

    外科手術に対する不安もあったのですが、過去の質問の応答を読んでいき、
    依頼する形成外科の先生はとても手術歴豊富で
    患者さんの術後の回復も早く、後遺症も少ない信頼のおけるベテラン担当医
    ということがわかり、本当に心から安心しました。
    ですが、少し前の受け答えを読み、また不安が持ち上がってしまいまして・・・。

    それは、「今まで依頼してきた形成外科医がこの春で退職される」という文です。
    本当に、失礼極まりない質問で申し訳ないのですが、
    いままで依頼してきたその担当医がいなくなったら、別の方が担当されるという
    ことですよね?
    新しい担当医は、今までの先生のように、患者さんの術後の回復も早く後遺症も少
    ない手術ができる経験豊富な信頼のおける先生なのでしょうか?
    こんなに侮辱するような質問をしてしまって、本当にすみません。
    直接聞いたり電話で聞くことも恥ずかしく、でも不安は増すばかりで・・・。
    新しい担当医がどれだけ信頼できるのか、知りたいのです。

    本当に本当に、こんなこと質問して申しわけありません。




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■2175  NO TITLE
□投稿者/ ringo -(2006/06/18(Sun) 10:21:57)
    矯正をはじめようと思い相談に行ったところ、デーモンシステムを薦められました。私のような従来の装置では4本抜歯しなくてはいけない叢生症例でも、非抜歯でできると言われ、もし途中で口元が突出するような感じであればその時抜歯すればいいと言われました。その後、セカンドオピニオンを聞きに行ったところ、その医院では、セラミックの装置で四本抜歯と言われました。ネットでも調べたところ、デーモンは痛みが少ない、歯の動きが早い等、いいことばかり書いてあるようでした。しかし、この装置に否定的な考えの先生もいらっしゃるみたいですし、まだ新しい装置ということで、非抜歯でできるかもという理由だけでこの装置を選んでいいものかと思ってきました。先生はこの装置についてどのようにお考えでしょうか?
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■2177  Re[1]: デーモンシステム
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/06/19(Mon) 09:46:35)
http://www.hiruma.or.jp
    2006/06/19(Mon) 09:47:25 編集(投稿者)
    2006/06/19(Mon) 09:47:13 編集(投稿者)
    2006/06/19(Mon) 09:47:07 編集(投稿者)

     一時この質問コーナーにスパム投稿が集中し、対応のためにシステムを変えた関係でスパムは止みましたが、過去ログが極めて限定的な範囲でしか検索できなくなりました。このデーモンシステムについても過去に見解を述べていますが、ここに改めて回答いたします。
     いかなる矯正装置(システム)も完全無欠なものはなく、近代日本の矯正臨床40年の間にも、幾多の装置が開発されては消えていった歴史があります。デーモンシステムが、今後どのような発達の推移をたどるかは分かりませんが、少なくとも、あるレベル以上の経験と技術を持つ矯正医のほとんどは、このデーモンシステムに関心を示していません。
     昨年11月、このシステムに関するシンポジウムが地区矯正歯科学会で行われたので、後学のために聞きに行きましたが、得るものはありませんでした。この装置が矯正学的に何か画期的なものを持つわけではなく、治療の質よりドクター側の効率を優先するために開発された装置で、Dr.デーモンのオフィスの診療体制が生んだ、いかにもアメリカ的合理主義の産物という気がしました。
     このシステムのメリットとされていることや理論的背景は、今さら目新しいことではなく、むしろデメリットを専門医は指摘するでしょう。それを述べるには専門的過ぎるので省略しますが、日本人の不正咬合では、マニュアルどおりに行かないことがしばしば起こるはずで、その時の対応がこのシステムではむずかしいと感じます。
     当院がこのシステムを導入することはないと思いますが、もう一つ、非抜歯矯正の失敗例をセカンドオピニオンで診ている立場としては、その点も気になります。これが一矯正医としての見解ですが、このシステムをまったく否定するものではないことを付け加えておきます。
     参考までに、別の矯正医が似た質問に回答していますので引用しておきますので、参考にしてください。
    http://www.e-kyousei.com/cgi-bin/document/bbs/bunkyo-ku/cf.cgi?mode=all&namber=1855&rev=0
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■2178  Re[2]: デーモンシステム
□投稿者/ ringo -(2006/06/19(Mon) 10:20:14)
    丁寧な回答ありがとうございます。
     素人の目から、デーモンはメリットばかりで画期的なシステムだと思って
    しまったのですが、実際ベテランの先生からみると、このシステムのメリットとして挙げられている事は今更、珍しいことでもなんでもないんですね。
    非抜歯矯正の弊害などはいろいろ聞いているので、デーモンで矯正を始めるかどうか、もう少し考えてみようと思います。ありがとうございました。
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■2465  保定装置期間が終わった後について
□投稿者/ ha -(2006/11/13(Mon) 13:29:08)
    ひるま先生
    少し前にデーモンシステムについてメールで相談させていただきました者です。
    とても丁寧にお答えいただき本当にありがとうございました。

    申し訳ないのですがまた相談させていただきたく書き込みさせていただきました。

    今現在中二ですが、子供のころからスキッ歯で上の前歯が少し間が開いていて、少し前に出ていましたが、検診で指摘されたことはなく、小3の時虫歯治療のとき相談しましたら「個性のうち、直すほどではないと思う」と言われました。

    親子で少し気になりましたので、中一の時、歯科矯正医院で診ていただいた時
    「抜く必要はなく矯正、保定期間が終わった後、裏に針金で固定する」とのことでした。歯を抜いて矯正した場合は戻りにくいけど、抜かずにした場合は戻りやすいとのことです。一生歯の裏に針金があるのが気になり、また長い期間に何か物質が流れ出てくるのではと心配で、とりあえず矯正時期はいつ初めてもいいということで
    大きくなれば少し自然に変わるのではないかと様子を見ることにしました。

    今中二ですが、子供がやはり気になるといいますので、別の矯正歯科で診ていただきました。歯を抜かず矯正し保定するところはほぼ同じだったと思うのですが
    保定期間が終わった後は、「寝るときに週に2回くらい保定装置を付けて寝る」との事でした。
    私が針金で留めたりは?と質問しますと、そういうやり方も出来ますとのことでした。

    そしてもう一件別の先生に診ていただいたところ、歯は抜かなくて良くこれなら一年くらいで矯正は終わり、保定装置をつけ、最初の半年は毎日、次の半年、次の半年とつける時間を短くして保定期間は一年半くらいで終わり、それで矯正は終わります、と言われました。

    私が終わった後、針金や、時々保定装置を付けなくて大丈夫か伺いましたところ
    成長期に併せて矯正するので、「付けなくて大丈夫」との事でした。私が戻りを心配してさらに質問させていただきますと、歯並びが絶対変わらないと言うことはないので、もしぶつけたとか、また歯並びが変わったら、矯正具は無料でまた再矯正しますとおっしゃってくださいました。

    歯を抜かずに矯正した場合、最初の2件の医院でうかがったように
    一生保定したほうがいいのでしょうか?

    それとも最後の先生のように、保定期間が終わったら外して固定もしなくて暮らして大丈夫なのでしょうか?

    お忙しいところ本当に何度もすみません。教えていただけたらあり難いです。
    よろしくお願いいたします。
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■3173  Re[3]: 矯正歯科を選ぶ上でのポイント
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/29(Wed) 19:19:14)
http://www.hiruma.or.jp
     矯正の専門医院は<90分くらい行ったところに1軒だけ>というのは、検索サイトで矯正歯科を検索した結果ということでしょうか。ご自宅からターミナル駅までどのくらいか分かりませんが、矯正歯科医院はターミナル駅近くにまずありますので、その駅をキーワードに矯正歯科を検索しても、出て来ませんか。
     できるかぎり矯正歯科専門医による治療を勧めたいのですが、下記の2つはすでにチェックしているでしょうか。
    日本矯正歯科学会 (専門医ばかりではありませんが)
    http://www.jos.gr.jp/search/index.html
    日本臨床矯正歯科医会
    http://www.orthod.or.jp/map/

     現在、全国に29の歯科大学あるいは歯学部があり、そのすべてに矯正歯科がありますが、その付属病院も通える範囲にはありませんか。もしなければ、最も近い付属病院の矯正歯科に(電話で)紹介を依頼してみるのも手かと思います。それほど矯正歯科医院の少ない地域では、大学が一般歯科医院に医局員を派遣して、矯正治療を行なっていることがあるからです。御地にも矯正治療を受けたい人は他にもいるはずですし、現に受けた人、受けている人がいるはずです。受け皿(矯正歯科医院)は必ずあるはずですが、それでも見つからないという場合は、遠方でも覚悟してキチンとした所に通うべきです。矯正治療を受けるに際し、アクセスの利便性で選ぶか矯正医で選ぶかといったら、ある程度の遠さでも納得のいく矯正医の方を選ぶのが無難というものです。(ちなみに東京駅から1時間の当院へ、JR東海の新幹線で毎月通ってくる奇特な患者さんがいます。)

     親知らずは基本的に不要な歯ですから、多くは抜いた方がいいのですが、矯正治療方針上、親知らずの存在が有用な場合が時々あるため、矯正をするのであれば、キチンとした診断と治療方針のうえで処遇を決めてもらうべきです。また、一般論として萌出余地(生える場所)のない親知らずは、歯を押して歯列を崩す可能性があるので、抜歯の適応となります。
     なお、親知らずが<歯茎の中に埋まっていたり、一部しかでていなかったりするため抜くことが出来ない>というのは、“その歯科医が”という意味で、口腔外科に強い歯科医であればその種の親知らずは容易に抜歯します。

     歯科医のいったという「「歯並び悪いけど、人間というのは今の生活に適応していくものだから、今の生活に合った歯並びになっていますからね。」というのは、矯正治療に無関心か否定派の常套句で、矯正はしない、できない、紹介しない歯科医が言い訳によく使う文句です。<矯正する必要がない>という気持ちは先生の中にあるかもしれませんが、それと矯正歯科学的に治療の必要性が有るか無いかは別問題です。真さんは、その先生の矯正観に耳を傾ける必要はありません。

     <矯正歯科を選ぶ上でのポイント>
     歯とそれを取り巻く組織の仕組みから、適切な外力を加えると歯は動くものです。このメカニズムを利用して現在の矯正治療は成り立っていますが、近代矯正歯科治療が始まった100年前から現在に至るまで、色々な装置が開発されてきましたが、押したり引いたりする仕掛けが多少変わるだけで、今も根本は何も変っていません。
     そして、再生医療や遺伝子医療あるいはまだ見ぬ未知の医療による、まったく次元や体系を異にする方法でも開発されないかぎり、このメカニズムを利用した矯正治療はこのまま続くでしょう。その意味で、歯に力を加えて動かす今の矯正治療(装置やテクニック)に何をどう工夫しようとも、真に革新的なものは出てきません。
     そう考えれば、デーモンシステムだ、インビザラインだ、MOO(非抜歯矯正法)だと声高に叫んでも、結局は、歯牙移動の基本に忠実な<当たり前の>技術が、一番安全確実な矯正法です。とかく<最新のとか、今アメリカではとか、自分だけしか>と主張する矯正医ほど“いかがわしい”、と思えばまず間違いないでしょう。
     設問は、「先生の用いているテクニックは何ですか」「今までその治療法で何人ぐらい患者さんを矯正していますか」「そのテクニックの欠点は何ですか」と聞いてください。
     2つ以上のテクニックを答えたら、どちらも使いこなしていないか、診療哲学を持っていないことを意味しているので減点です。矯正医は、自分が治した患者の数を意識しているものです。それだけの数をこなせば、その装置の欠点はよく分かっています。世に絶対的な装置(テクニック)はありませんから、装置を変える(宗派を変える)のではなく、その欠点をカバーしながら治療しているのが、多くの矯正医の姿です。
     治療上の欠点、デメリットをキチンと伝える矯正医が、誠実でいい治療をする先生だと信じていいと思います。あとは相性と真さんの眼力次第です。
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■3491  Re[3]: 再治療について
□投稿者/ Kei -(2008/04/19(Sat) 15:19:59)
    先方に問い合わせたところ今回の治療に関してはまだちゃんとした装置は付けていないので支払い義務は発生していないということでした。また、口腔ケアについては本人の管理が大切なのでこまめな歯磨きと虫歯予防のペーストを毎日付けて注意を払うように指導するということでした。
    最初の治療に関しては今思うと、治療の効果が芳しくなければ途中でせめて親知らずを抜くとか何か出来なかったのかとすっきりしない思いはありますが、やはり費用が多少安いのと抜歯治療でやるなら転医するほどではないのではと考えています。ただ、そこは先生の所のように治療計画もなく医者任せにしてしまったという反省点があります。治療を受ける側の態度でなにかアドバイスはありますか?
    治療方法は少しでも痛みが少なく、虫歯になりにくい物をと思い、デーモンシステムにしようかと思っているのですが、過去ログを見たら先生は推奨していらっしゃらないようなので迷っています。
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■3492  Re[4]: 再治療について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2008/04/19(Sat) 18:48:15)
http://www.hiruma.or.jp
     <治療を受ける側の態度でなにかアドバイスは>ということですが、裁量権は医師側にありますから、基本的には、納得したら信頼して全面的に治療を任せるしかありません。むしろ、治療のことにあまりアレコレ口出しすると、主治医との信頼関係を損なう恐れもあります。
     <治療計画もなく>という文言がありますが、矯正医側に治療計画(方針)がないわけはなく、ただそれを文書化したり明確な言葉で患者側に伝えないというのが、その先生のスタイルなのだと思います。そこで、再治療を開始するに当ってKeiさんがあらかじめ確認しておきたいこと(おかなければいけないこと)、たとえば費用、支払い方法、治療期間、矯正中に虫歯や歯周病が生じた場合、セカンドオピニオンを希望した場合、転院を希望した場合等々について、話をメモ(あるいは録音:これは先生の許諾が必要)し、それを文章に起こして後日先生に署名してもらう、つまり治療計画書を先生からの聞き取りでKeiさんが作成してしまうことです(正式な文書にするには作成年月日、先生の自署、押印が必要)。
     
     デーモンシステムで治療することには反対も賛成もしませんが、デーモンシステムが痛みが少なく虫歯になりにくいという意見には、素直には首肯(うなず)けません。痛みについてはともかく、そもそも虫歯や歯周病の発症は、装置が変るぐらいで防げるほど単純なものではなく、緻密なプログラムとエデュケイト(educated)された歯科衛生士による継続的な指導・管理がなければ、これら歯科疾患を防ぐことは到底できません。
     担当医の<口腔ケアについては本人の管理が大切なので>、という言葉が逃げ口上に聞こえるのは、矯正歯科医が矯正治療中の虫歯や歯周病の発症を予防するには、コペルニクス的思考の転換と20世紀型医療からのパラダイムチェンジが必要であり、それは並大抵の変革ではないと実感するからです。キーワードは「歯科衛生士」で、その役割や法的立場の強化が日本の歯科予防の行く末を左右すると、その資格者の動向に強く関心を持つものですが、この話は回答の本題から外れるのでここまでにします。
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■3634  デーモンシステム
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/01(Sun) 04:56:02)
    2009/11/01(Sun) 13:18:39 編集(投稿者)

    こんにちは。
    最近アメリカで、30代後半になって矯正を始めました。
    診断は、下の歯間の隙間及び上の歯のオーバーバイトとオーバージェット。
    下側には、二本の前歯の間に大きな隙間があるため、10年以上前に小さな義歯をブリッジで取り付けていましたが、今回はこれを外して矯正により隙間を詰めるようにしています。
    使用しているブラケットはデーモンシステムで、今のところまず下側にだけブラケットをつけています。
    下側の動きを見て上側の矯正方針を決めるようです。

    調べてみたところ、デーモンシステムによる矯正は殆ど抜歯の必要がなく、その代わりブラケットによる自然な力で弧を広げてスペースを作る…とのことですが、叢生や八重歯の場合にこの技術が使えるのには納得なのですが、私のように上側はオーバーバイトで、逆に下側は隙っ歯で、下の歯間を詰めると上下の大きさが大きく異なってしまうような場合もやはり抜歯しないのでしょうか?

    また、弧を広げることで、顔が横に大きくなったりはしないのでしょうか?

    実は、私は子供の頃から顔が横に広く、エラ張り気味で、顔だけ見ると太って見えるのが悩みで、顔の輪郭を隠すようなヘアスタイルばかりしています。
    人によっては顔だけ見て太っていると思う人もいれば、逆に体が細いだけに太った顔の輪郭を意外に思う人もいるようで、子供の頃はこれが原因でからかわれたり、また大人になっても、「体は細いのにずいぶん顔が丸いんだねえ」と驚かれたり、逆に「絶対体重50Kgはあるでしょ」などと言われたりで、かなり悩んできました。
    ですから、これ以上顔が横に大きくなるようなことがあっては困るので、顔幅が広くなるくらいなら抜歯した方がいいのですが、このような要望は担当医に伝えても構わないのでしょうか?
    また、矯正により、顔をほっそりさせることは可能ですか?
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■3635  Re[1]: デーモンシステム
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/02(Mon) 08:51:30)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは,早速御質問に答えさせて頂きますが,まずはページ右上の検索をクリックし「デーモンシステム」で検索してみて下さい.デーモンシステムに関して回答したものがいくつか現われます.最も古い質問で2006年のものになると思いますが,デーモンシステムに対して当院の考えは現在も変わっていません.
    念のため,検索結果のアドレスを記載しますが正常に表示されない可能性がありますので,その際は御自身で検索してみて下さい.
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/srch.cgi?no=0&word=%83f%81%5B%83%82%83%93%83V%83X%83e%83%80&andor=and&logs=.%2Fcbbs.dat&PAGE=20

    過去の回答にもありますが,デーモンシステムとはブラケットのワイヤーを通す部分(スロット)をワイヤーのサイズより大きくしてスカスカにしたものです.そして,本来はワイヤーとスロットをしっかりと結びつけるタイイングをする事でワイヤーの力を歯に正確に伝え精密に動かすのですが,タイイングは手間がかかるのでセルフライゲーションなるクリップのようなものでワイヤーを装着し治療時間を短縮しようとしたものです.
    *タイイングについて→ http://www.hiruma.or.jp/html/documentary/05.htm

    ワイヤーがスカスカな分だけ歯は傾斜しやすく,歯を傾斜させて拡大させるには好都合であるため一部の先生が「拡大に向いている,非抜歯に向いている」と喧伝しているようです.しかし,タイイングを緩めれば同じ効果を期待できるのでデーモンシステムに限った効果ではありません.個人的には「嘘ではないものの,大げさで紛らわしい伝え方」と感じています.

    また,抜歯をするかしないかは患者さんの骨格や咬合状態によって診断するものであり,デーモンシステムを使ったから非抜歯になると言う事はまずありません.特に質問者さんの様な「オーバージェットが大きい症例(前歯が前方に突出している症例)で下顎にはすき間がある」症例において非抜歯で矯正治療を行なえば,上顎前歯を後退させる事はまず不可能で,非抜歯で治療をした場合にはより前歯が前方に突出し,口唇が突出したお猿さんの様な口元になったり,上下の歯のズレはより大きくなり前歯でものが噛めない状態になってしまいます.したがって,上顎は抜歯による治療方針が妥当だと思われます.

    また,正貌における顔の幅は解剖学的に頬骨や顎角部(エラ)の影響が大きく現われます.したがって,もし矯正治療により歯列弓(弧)を拡げたとしても顔が大きくなったりする事は無い(正貌において小さくもなならない)と考えます.正貌における顔の横幅を小さくしたい場合は,矯正治療ではなく顎角部の骨を削ったり顎角部に付着する筋肉を薄くする美容外科的な手術が必要になりますが,日本でも保険適応されない高額な手術となるので,アメリカではさらに高額になるものと思われます.また,私はその様な症例を経験した事が無く,治療の効果がどのくらいあるかもよく分かりません.

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい
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■3636  Re[2]: デーモンシステム
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/02(Mon) 14:39:46)
    2009/11/03(Tue) 11:11:43 編集(投稿者)

    早速のご回答ありがとうございます。
    デーモンシステムは、宣伝されているほどメリットの大きなものでもないのですね。
    しかし、他のブラケットを使ったことがないので比べようがないのですが、痛みも数日でなくなり、歯がスムースに動いているようで、今のところ好調です。

    歯列弓を広げても顔の幅は変わらないとのことで、安心しました。
    実は、昨年歯列矯正を受けた同僚が、「顔幅が広くなったような気がする」と言っていたので、私の顔幅も広くなってしまったらどうしよう…と思っていたのですが…。
    ただ、私の場合正面から見た横幅が変わらなくても、オーバーバイト/ジェットが解決して口元が凹んで、更に顔の歪みがなくなれば、心持すっきりしそうな感じです。
    流石に美貌が重要となる職業でもない限り美容整形までは考えていません。

    明日のアポイントで下のワイヤーを調整するのですが、その時に担当医にわからないことを色々質問してみる予定です。
    また新たな疑問が生じたら、よろしくお願いします。


    (追記)
    担当医に治療方針を確認しました。
    結局抜歯はせず、その代わり上の歯を何本かストリッピングしてスペースを確保するそうです。
    実際に過去にストリッピングした症例を写真で見せていただき、安心しました。
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■3651  ワイヤーが一部外れました
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/21(Sat) 17:19:13)
    前回デーモンシステムの件で相談させていただきました。
    さて、このデーモンシステムのブラケットを下の歯のみに付けて一ヵ月半になりますが、食べ物が引っかかって指でいじっていたところ、一番奥の歯からワイヤーが外れてしまったようです。
    幸いワイヤーの先端で口を切ったりするようなことはなく、指で戻しておいたら何とか元の位置に収まっているようなのですが、すぐに担当医に連絡すべきでしょうか?
    前回の調整から約2週間半経って、痛みもなくなったところだったのですが、来週は友人の家での夕食会にも呼ばれているため、その直前にワイヤーを調節すると痛くて食事が楽しめなくなりそうで不安です。
    次回の予約までは10日ほどあります。
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■3877  Re[1]: Hawleyリテーナーと嘔吐反射
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2011/09/05(Mon) 08:27:28)
http://www.hiruma.or.jp/
     こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
     いつも御質問いただきありがとうございます.
     休診日がありましたので回答が遅くなり申し訳ありません.早速ですが回答させていただきます.

     矯正治療後の保定装置を装着する目的としては,マルチブラケット装置(今回使用されたデーモンシステムやスタンダードエッジワイズテクニック)により歯を移動した後の歯列をよりしっかり噛ませて安定させるために使用します.そのためには,歯と歯の噛み合せの面が直接接触する事が可能なデザインの保定装置が有利となるためHawleyタイプやBeggタイプという内側がプラスチックの床で外側をワイヤーにする装置が適しています.
     その他には舌側からワイヤーを接着するタイプやEssixなどのマウスピース型のものもありますが,上顎にはあまり適していません.
    したがいまして,主治医がお勧めするようにHawleyタイプのリテーナーが良いと思いますが,嘔吐反射が激しいのであれば後方の床部分を可能な限り削除して使用すれば問題無いと思われます.当院では,95%の患者さんが上顎の保定装置にBeggタイプリテーナーを使用しており,中には嘔吐反射が激しい方がいらっしゃいますが上記のような調整で大きな問題無く使用していただいています.ただし,床を小さくすると適合が悪くなったり,割れやすくなるので主治医の指示を守って注意深く使用して下さい.

     以上,参考になれば幸いです.
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