| こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です. いつも御質問いただきありがとうございます. 休診日がありましたので回答が遅くなり申し訳ありません.早速ですが回答させていただきます.
矯正治療後の保定装置を装着する目的としては,マルチブラケット装置(今回使用されたデーモンシステムやスタンダードエッジワイズテクニック)により歯を移動した後の歯列をよりしっかり噛ませて安定させるために使用します.そのためには,歯と歯の噛み合せの面が直接接触する事が可能なデザインの保定装置が有利となるためHawleyタイプやBeggタイプという内側がプラスチックの床で外側をワイヤーにする装置が適しています. その他には舌側からワイヤーを接着するタイプやEssixなどのマウスピース型のものもありますが,上顎にはあまり適していません. したがいまして,主治医がお勧めするようにHawleyタイプのリテーナーが良いと思いますが,嘔吐反射が激しいのであれば後方の床部分を可能な限り削除して使用すれば問題無いと思われます.当院では,95%の患者さんが上顎の保定装置にBeggタイプリテーナーを使用しており,中には嘔吐反射が激しい方がいらっしゃいますが上記のような調整で大きな問題無く使用していただいています.ただし,床を小さくすると適合が悪くなったり,割れやすくなるので主治医の指示を守って注意深く使用して下さい.
以上,参考になれば幸いです.
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