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ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ29

リムーブ後の検査

今回のドキュメンタリー矯正治療では、リムーブ後におこなう検査について説明します。
ひるま矯正歯科では、矯正治療の変化にともなう検査とリテーナー期間中のむし歯と歯周病予防に対する検査をおこなっています。

リムーブ後の検査とは

リムーブ後の検査は、医院によってはおこなわない所もあるようですが矯正歯科専門医院であればまずおこなう検査です。治療開始前の検査は治療計画を立てるために、リムーブ後の検査はどの様な治療がおこなわれたかを確認し患者さんに治療の内容を理解して頂くために必要な検査です。また、リムーブ後の検査は、治療開始前に立てた方針と実際の治療にどの様な違いがあったのか、それは治療上有利な変化だったのか不利な変化だったのか、治療開始前の予測との違いは何が原因だったのかなどの考察を繰り返すことで治療技術の向上に繋がり、患者さんだけでなく術者(矯正歯科医)にとっても重要な検査です。

 

X線写真撮影

頭部X線規格写真(セファロ)

側面(側貌)と正面(正貌)の撮影をおこないます。
特に側面のセファロでは初診のセファロとリムーブ時のセファロを重ね合わせることによって治療前後の変化がよく分かるため重要な資料です。

トレースし、形態の分析をおこなう

ライトボックスで外形線をなぞる

X線写真に写し紙(トレース用紙)を貼り、ライトボックス(シャーカステン)の上で外形線をなぞり(トレース)、形態の分析をおこないます

側面セファロ

正面セファロ

パノラマX線写真

歯根のパラレリングや顎関節の治療前後の変化を確認するために撮影します。

パノラマX線写真

デンタルX線写真

歯一本一本の状態を確認するためのX線写真です。矯正治療中に発生したむし歯や歯槽骨の吸収があれば確認することができます。

デンタルX線写真

写真撮影

ひるま矯正歯科での写真の撮影方法は年々改良を加えているため少しずつ変わってきていますが、現在では以下のような方法で撮影しています。

使用カメラ ニコンD70
レンズ:サンフォート社製[DENTALSUN-DIGITAL-DCN II]

<顔写真>

顔全体の撮影 倍率1/10

矯正治療では、口元が変化しますが、口元と顔全体のバランスを評価するために、顔全体の写真を撮影します。

正面顔
正面顔

正面スマイル
正面スマイル

左45°
左45°

横顔
横顔

口元の撮影

矯正治療では前歯の位置変化により口元の形態が変化します。特に横顔(プロファイル)とスマイル時の変化が大きいため、口唇閉鎖時の口元アップ、口唇リラックス時の口元アップ、スマイル時のアップを撮影しています。

口唇閉鎖時

口唇リラックス時

スマイル時 写真1

スマイル時 写真2

スマイル時 写真3

<口腔内写真>

口腔内全体の撮影(5枚法) 倍率 1/2.5

口腔内の正面、右側方、左側方、上顎咬合面、下顎咬合面を撮影します。
咬合平面の歪みや歯列弓形態の変化を評価します。しかし、口腔内写真撮影は撮影時の角度により歯の見え方が変わってくるため、あわせて石膏模型で確認することが必要です。

口腔内正面

口腔内右側方

口腔内左側方

上顎咬合面

下顎咬合面

口腔内拡大撮影(9枚法)

矯正治療後の歯周病やむし歯の状態を確認し、治療やメインテナンスの必要性を確認します。
模型で歯の形態、X線写真で骨の内部の状態はわかりますが、歯肉の発赤(ほっせき:炎症により赤くなった状態)やプラークの付着状態、歯の色などはわからないため歯と歯肉をズームした写真が必要になります。
倍率 1/1.2 で上下顎前歯部唇側、右側臼歯部頬側、左側臼歯部頬側、上顎前歯部舌側、右側臼歯部口蓋側、左側臼歯部口蓋側、下顎前歯部舌側、右側臼歯部舌側、左側臼歯部舌側の9枚を撮影します。

上下顎前歯アップ

右側臼歯部頬側 アップ

左側臼歯部頬側 アップ

上顎前歯部舌側 アップ

上顎左側臼歯部口蓋側 アップ

上顎右側臼歯部口蓋側 アップ

下顎前歯部舌側 アップ

下顎右側臼歯部舌側 アップ

下顎左側臼歯部舌側 アップ


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症例写真の補足情報

主訴
上顎正中離開の存在により歯を出して笑えない
診断名
中立咬合、空隙歯列、下突顎
年齢
21歳6か月
抜歯部位
下顎第3大臼歯
治療期間
27カ月

永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,164,000円~1,339,000円(税別)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。