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ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ12

前回に引き続き、レベリングについて説明します。

このドキュメンタリーの患者さん(ひるま矯正歯科に勤務している衛生士)の歯並びのデコボコの程度は、軽度のものです。歯並びが悪くて矯正歯科治療を希望する、一般的な方は、このドキュメンタリーよりデコボコの程度は強い場合がほとんどです。

そのため、このドキュメンタリー矯正治療ではレベリング前後の変化が小さく、その変化を専門家ではない一般の方に理解して頂く事は難しいと思います。

そこで、今回は【ドキュメンタリー矯正治療】の症例ではなく、もっと歯並びがデコボコしている患者さんのレベリングをご覧頂きたいと思います。

それでは早速、実際の症例を見て行きましょう。

八重歯がある症例のレベリング

矯正歯科治療を患者さんが希望する動機の1番に挙げられる問題に、八重歯があります。

八重歯とは、上顎の犬歯が上の方(歯の根元方向)に生えてきてしまった状態です。

レベリングでは、歯の上下的な高さを改善する事が目的の1つです。
ですから、レベリングの段階で犬歯の位置は大きく変化し、八重歯も大きく改善する事が可能です。

八重歯がある症例【治療開始前】

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八重歯(犬歯が上方に生えてきてしまった状態)

八重歯がある症例 正面からみた所
正面からみた所

犬歯の生えてくる位置が唇側に位置が変化している

八重歯がある症例 正面からみた所
咬む面からみた所

ワイヤーのたわみにより、上顎の犬歯は下方へ、下顎の犬歯は上方へ向かう力が働いている。

装着したワイヤーが上方に大きくたわんでいる。

八重歯がある症例 正面からみた所
レベリング開始時
八重歯がある症例 正面からみた所
レベリング終了時

ワイヤーのたわみが改善され、上下のワイヤーが平行に近くなっています。

犬歯の位置は歯の根元側から、咬む面(上顎の犬歯は下方へ、下顎の犬歯は上方へ)の方向へ移動し、八重歯が改善されました。

前歯が捻じれている症例のレベリング

次に、前歯が捻じれている症例のレベリングについて説明します。
レベリングでは、歯の並んでいる高さのずれや内側や外側に生えてきてしまった位置異常だけでなく、歯の捻じれも改善する必要があります。

ここでは前歯の捻じれている状態がレベリングにより改善される過程をみていきたいと思います。

前歯が捻じれている症例【治療開始前】

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上顎の前歯が、内側に向かって、捻転(捻じれて)しています。

前歯が捻じれている症例 正面からみた所
正面からみた所
前歯が捻じれている症例 正面からみた所
咬む面からみた所

歯の高さのズレは少ないため、ワイヤーのたわみは軽度です。

前歯が捻じれている症例 正面からみた所
レベリング開始時
前歯が捻じれている症例 正面からみた所
レベリング終了時

上顎前歯の捻転が改善されています。
また捻転を改善した反作用で、上顎前歯の間にすき間が出てきます。

前歯が捻じれている症例【治療開始前とレベリング後】

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治療開始前

正面からみた所
前歯が捻じれている症例
咬む面から見た所
前歯が捻じれている症例

レベリング後

前歯が捻じれている症例
前歯が捻じれている症例

上顎前歯の捻転が改善されています。
また捻転を改善した反作用で、上顎前歯の間にすき間が出てきます。

<注意>
この症例では、上顎側切歯(捻じれている歯の両隣の歯)が神経を取り除いた歯であったため抜歯して矯正治療をしています。

全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例

歯の捻転と上下のズレが強い状態です。
このような症状を『叢生(そうせい)』とよびます。

全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例【治療開始前】

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全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例
レベリング終了時
レベリングにより上下ワイヤーのたわみは取れ、歯の高さは揃っています。

上顎前歯の捻転が改善されています。
また捻転を改善した反作用で、上顎前歯の間にすき間が出てきます。

全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例【治療開始前とレベリング後】

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治療開始前

正面からみた所
前歯が捻じれている症例
咬む面から見た所
全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例

レベリング後

全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例
全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例

歯の捻じれ、上下のズレは改善され歯列はきれいな放物線(アーチ)状になりました。


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症例写真の補足情報

八重歯がある症例

年齢
25歳
抜歯部位
非抜歯

前歯が捻じれている症例

年齢
25歳

全体的なデコボコや歯の捻じれが大きな症例

年齢
25歳
抜歯部位
上下顎左右第1小臼歯

永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,164,000円~1,339,000円(税別)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。