HOME >  矯正歯科について >  矯正治療ドキュメンタリー >  ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ1

ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ1

ステップ1 診療開始前の相談(症例の把握)

ここでは、患者の年齢、性別、職業(社会的な環境)、治療の希望動機を把握します。

患者氏名 F.K.
治療開始時年齢 21歳6か月
職業 ひるま矯正歯科 衛生士
主訴
(最も気になる所、
矯正治療をする動機)
上顎正中離開(*1)の存在により歯を出して笑えない

*1解説:上顎中切歯とは上顎の真ん中の前歯です。本来であればこの2本の前歯はくっついているのですが、すき間が空いていることを正中離開と呼びます。上顎の前歯の位置や形態は顔のイメージを大きく左右するので、矯正治療を希望される動機となることが多い症状です。正中離開の原因として、最も多いものが埋伏過剰歯の存在、上唇小帯の付着位置異常(解説は後ほど)です。この点を考慮に入れ精密検査をおこなって行きます。


永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,280,400円~1,472,900円(税込)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。