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インタビュー/院長・晝間康明

同じ理念を持つスタッフたちと 患者さんの歯を一生守る医院へ

2015年、ひるま矯正歯科からOPひるま歯科 矯正歯科へ変え、医院も移転されました。どのような経緯でしたか。

私は矯正歯科医で、父から譲り受けた矯正歯科で矯正治療をしていましたが、患者さんの歯を守りたい、守るためにはどうすればいいかということを日々考えていて、2006年、オーラルフィジシャン(OP)の認定を受けました。オーラルフィジシャンというのは、むし歯を削って修復するのではなく、むし歯や歯周病の原因やリスクを分析して改善し、むし歯や歯周病にならないように歯を守っていく口腔内科医のことです。日吉歯科(山形県酒田市)の熊谷先生のもとでメディカルトリートメントモデル(MTM)を勉強して、予防をして歯を守ることを実践してきました。

矯正歯科には、当然ですが矯正治療を希望される患者さんが来院されます。多くの患者さんは歯並びが悪いという外見を気にされていて、矯正治療をするときれいな歯並びになり治療は終了します。矯正治療をしている間、歯のメインテナンスの大切さを説明し、患者さんも歯みがきを頑張るので、治療中は、皆さんお口の中の状態はとてもいいんです。ところが、治療終了後、メインテナンスに来られず、2年後ぐらいに診てみるとむし歯や歯周病が進んでいる…ということがあるんですね。矯正治療中に大切なことを伝えきれなかったんだな、とそんなときはすごく落ちこみます。矯正治療は5年間ほどかかりますが、一生のうちで5年間というのは本当に短い期間なんですね。その間だけ予防の大切さを伝えて、伝えきれていないこともある。矯正歯科にMTMをつけ加えただけでいいのか、これで患者さんの歯を守っていると言えるんだろうか…と考えるようになって。OPの認定からおよそ10年ぐらいやってきて問題点がわかってきたんです。それで決心しました。自分が変えていかないと何も変わらない。矯正歯科からOP歯科へ変え、ひるま矯正歯科は予防歯科に変わる。患者さんの歯を一生守る予防歯科。矯正歯科はそのひとつの専門的治療なんだとはっきり心が決まったんです。

OPひるま歯科 矯正歯科誕生まで大変なことはありましたか。

以前の診療室は1階と2階に分かれていたので、行き来や器具の管理など非効率な面がありました。また、歯科先進国では当たり前に行われている完全個室での治療を実現したいという思いもあって、物件を探し始めました。立川で駅から遠くないところでと考えていたのですがなかなか見つからず、どうしようかと思っていたところ、知り合いにここを紹介してもらいました。考えていたとおりの診療室が実現してとても嬉しいですね。

もうひとつ重要なことは、OPひるま歯科 矯正歯科では、一般歯科医である直未先生が中心となって治療を行うということです。歯科先進国では、一般歯科医が必要に応じて専門医へ治療を依頼します。歯の根の治療や歯周病治療、そして矯正治療もそのひとつです。まず直未先生が診断し、どのように治療をするとこの歯が守れるか、お口の中の環境を変えられるか考えて、もっとも成功率の高い治療法を提案することになります。それを直未先生と話し合い考えてきました。

MTMでは歯科衛生士さんが大きな役割を担いますが、どのような教育をされていますか。

オーラルフィジシャンを医院名に掲げ、診療理念を明確にしたことで、同じ目的、理念をもったスタッフが集まってくれるようになりました。それが一番嬉しいことですね。こちらは各診療室にパソコンや患者さんに説明するためのツールを用意し、器具の洗浄や管理の負担を減らすなど、思い切り仕事ができる環境を整えています。そして正しい知識を身につけ、患者さんひとりひとりのお口の状況に合わせて説明ができるよう研修や勉強会を行っています。

以前とは来院される患者さんは変わりましたか。

インターネットで探して、家族ぐるみで来られる患者さんが増えました。お口の中の健康を考えている方が多く来院されています。実際に家族で受診して皆で健康について考え、実践する方が効果が高いんです。一般歯科で来院されて、診断の結果、矯正治療が必要となる人も増えていますね。矯正治療を希望される患者さんも予防のための矯正治療をしたいという方が増えました。以前は20代から30代の方が多かったのですが、最近は歯に危機感を持っている40代から50代の患者さんも増えましたね。伝えたいと思っていたことが、伝わっているんだなと実感できて嬉しいです。

矯正治療についての考え方や治療など変わったところはありますか。

矯正自体の考え方はまったく変わりません。矯正専門医として学んできたことは実績のある治療法で結果もたくさん出ていて、今までもこれからも安心して患者さんに勧められるものです。新しい治療法などと言ってさまざまな治療法を取り入れている医院もありますが、革命的な治療法はないですね。実績のある治療法だからこそ、自信を持って「患者さんの歯を生涯守る」と言えるんだと思っています。

5年後10年後、OPひるま歯科 矯正歯科はどのようになっていますか。

これまでの10年間は、スタッフ全員が研修を受けたり他医院の勉強会に参加したり一所懸命取り組んできました。今後は学んできたものを自分たちの仕事に取り入れ成長し、後進を育てていきたいですね。新人の衛生士さんたちが育ってきたら、現在はユニットが9台ですが、あいている2部屋にユニットを入れようと思っています。

衛生士さんはほとんどが女性です。出産と育児で離れることがあっても安心して戻ってこられるような環境づくりを考えています。今年は診療時間を18時までに変更しました。立川ではこんなに早く閉まる歯科医院はないんですよ(笑)。患者さんにご迷惑をおかけするとは思いますが、衛生士さんたちの生活を守ることも大事なんです。優秀な衛生士さんがしっかり働ける環境づくりをこれからも考えていきたいと思っています。

OPひるま歯科 矯正歯科は方向性をしっかり打ち出し、いいスタッフが集まってきてくれましたが、まだまだ暗中模索というところが多いのも事実です。それでも5年、10年と経ったころ、息子たちがお父さんとお母さんは立派なことやってたんだな、一緒にやりたいなと思ってくれたら嬉しいですね。