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メッセージ/院長・晝間康明


メッセージ/院長・晝間康明

不正咬合の原因から考える「矯正治療の診断と設計図」

今回は、歯並びが悪い人が矯正歯科治療を行う時の設計図、矯正歯科の診断について説明します。
矯正歯科の診断で最も重要なこと、それは歯並びが悪くなる(不正咬合)の原因を把握することです。
原因については、①骨格性、②歯槽性、③機能性の3つに大きく分類して分析していきます。

1 骨格性

骨格性とは、頭の骨に対する上顎・下顎の位置関係や上下顎骨の位置関係の分析になります。歯は上顎・下顎それぞれの上に並んでいるので、歯が並ぶ土台である上顎・下顎の骨格の位置が、歯並びに最も大きな影響を与えます。したがって骨格の分析が非常に重要になります。

2 歯槽性

歯槽性とは、上顎・下顎それぞれの顎骨に対して、歯がどのように並んでいるかという状態を指します。歯の並び方は、主に顎の骨に対する歯の大きさによって影響を受けます。 

●顎に対して歯が大きすぎる場合
顎の骨の中に歯が収まりきらず、乱食い歯(叢生)になったり、前方に突出したりします。
●歯が小さすぎる場合
顎に対して歯が小さすぎると、顎の中に隙間ができて「すきっ歯」になります。

このようなバランスを分析することが、歯槽性の分析となります。 

3 機能性

機能性とは、顎骨と周囲軟組織が機能しているとき(咀嚼、嚥下、呼吸など)のバランス、調和しているかです。
この機能の変化により、「歯の位置」は変化していきます。したがって、歯の位置が変わらず安定しているということは、機能も安定しているということになります。
例えば、唇の力がないと歯が前方に傾斜します。また舌を出す癖があると前歯が噛み合わない「開咬」になったりします。
このように顎骨や歯といった硬組織だけではなく、周囲の筋肉(主に口唇)などとのバランス、調和を評価し診断することが重要になります。これらの分析を行う上で最も重要なのがセファロ(頭部X線規格写真)です。

セファロについて

矯正歯科の検査を受けられた方の中には、「なぜ歯科でこれほど大きな頭部全体のレントゲンを撮らなければいけないんだろう」と疑問に思うこともあるかもしれません。しかし、セファロは、これらの原因を分析するために最も重要な検査になります。

近年の矯正歯科治療の失敗(トラブル)は、主にこういった原因の分析を行っていないために起きると言っても過言ではありません。

矯正歯科治療を行う場合には、歯並びの問題を分析するための適切な検査、特にセファロを撮影して診断を受けるようにしましょう。