診療時間の見直し

インタビュー:OPひるま歯科矯正歯科 院長・晝間康明

皆さんもワークライフバランスという言葉を聞いたことがあると思います。「仕事と生活の調和」と訳されますが、仕事が生活を支え、喜びや成長を実感できる場であると同様に、趣味に費やす時間や、家族との触れあいの時間が充実することによって、また仕事も一層充実するという考え方です。生活面で心身ともにリラックスしたり、自分を高めるために勉強をしたりすることは、仕事にも大きな影響を与えると言われています。

では、ワークライフバランスを整えるためにはどのようなことが大切なのでしょうか。

  • 安定した仕事に就き、経済的に自立している
  • 心身ともに健康で、楽しく仕事できている
  • 育児や介護と仕事を両立できる

これらの職場環境をつくることで、仕事と生活を充実させ、能率、効率の向上を図ることができると言われています。

OPひるま歯科矯正歯科では、2016年から診療時間を18時までに変更しました。この取り組みについて、晝間康明院長先生に、お考えを伺いました。

OPひるま歯科矯正歯科では診療時間が18時までですが、なぜそのようにしたのですか。

以前は19時半まで診療していました。これは患者さんが仕事が終わってから来院できるようにという思いから決めたことでした。他の歯科でも18時以降も診療していることが多く、当院もその方がよいと考えていました。

しかし、19時半まで診療していると、スタッフはそこから片づけて着替えて、家に帰ってごはんを食べるのは21時になってしまうのです。当院ではほとんどのスタッフが女性で、小さな子どもがいるスタッフも多いので、働き続けたいけれど、家事や育児と仕事の両立は難しいと感じ、残念ながら辞める方もいました。

当院では患者さんのお口の中の健康を生涯にわたって守るということを理念に掲げています。しかし、それを実現するためには、スタッフも生涯にわたって働ける環境をつくらなければならないと考えました。優秀なスタッフが無理なく働ける環境、生活と仕事を両立させることができ、仕事場でも生活面でも目標を持って生き生きとしていてほしいと考えています。

患者さんにとっては、不便になってしまいました。

そうですね。以前はお仕事が終わってから通院していただいていた患者さんは通いづらくなってしまったと思います。それは本当に申し訳なく思っています。しかし、取り組みから3年、理解してくださる患者さんも増えました。当院のスタッフは真面目で勉強家です。向上心をもって皆働いています。そんなスタッフの治療やメインテナンスを受けるために、土日に通院日を変更したり、半休や有給休暇をとって通院してくださっています。そんなお話を聞くと、ご自身の健康について、スタッフがお口の中を確認し、説明していることをしっかり理解してもらえているんだなと本当に嬉しく思います。

スタッフの生活面での充実を図ることで、仕事への意欲も増し、より知識を増やすために勉強するなど、結果的に患者さんにとって有益であると考えています。ぜひご理解いただきたいと思います。

スタッフの声

診療時間が18時までになって3年、ライフワークバランスが改善されたのかスタッフにアンケートをとりました。

診療時間が19時半から18時までに変わり、勤務しやすくなりましたか?という問に対し、回答したすべてのスタッフが「勤務しやすくなった」と答えました。やはり、19時半まで診療していたころは、帰宅してゆっくりできるのは21時以降だったのが、19時ぐらいから時間が使えることで、プライベートが充実した、身体的負担が軽減されたという声があがりました。

また、診療時間終了後の時間の使い方については、家族と過ごしたり、買い物や友人との食事、趣味、勉強時間に充てているという声が多く、プライベートの時間が充実していることがわかりました。早く就寝できるため、朝も早く起きて健康的な生活を送れるようになったとの声もあり、心身ともに健康に過ごせているようです。

仕事面では、勤務時間の長さは変更がなく負担が増えた訳ではないが、優先順位をつける、できるだけ早く出社して一日の準備をする、仕事をためないなど各自取り組んでいます。