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矯正歯科専門医院からのお便り 2014年7月 vol.40

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 矯正歯科専門医院からのお便り

 

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こんにちは。
ひるま矯正歯科『ひるまだより』編集部です。

今年の夏は「エルニーニョ現象」によって冷夏になると予想されていましたが、
先日発表された気象庁の3ヵ月予報では、修正されて平均気温は平年並みか高く
なる見通しで、エルニーニョ現象は秋以降にずれこむとのこと。エルニーニョ
現象は秋に発生すると、東日本では平均気温が高くなる傾向があるそうです。

最近の関東では、激しい雨や雷、また厳しい暑さにも注意が必要です。天気
予報をチェックして、事故のないように夏を楽しみましょう!

『ひるまだより』58号のダイジェスト版をお届けしますのでご覧ください。

★『ひるまだより』はこちらからダウンロードできます。
https://www.hiruma.or.jp/html/newsletter_top.htm

★インタビューページ
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview26.htm

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■ もくじ

□ 特集 患者さんインタビュー26
「身体全体に対する意識を変えてもらえたことに感謝!」

□ Under20 vol.9
「フッ素を毎日使おう!」
歯科医師 布田花子

□ ヒルマヤスアキのホッとひと息
「それでも歯を削る治療を繰り返しますか?」
院長 晝間康明

□ ひるま矯正歯科からのお知らせ

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■特集 患者さんインタビュー26
「身体全体に対する意識を変えてもらえたことに感謝!」
◎Kさんへのインタビューの内容をダイジェスト版でお届けします。全文は
ホームページでご覧ください。
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview26.htm

◆矯正治療を始めたきっかけを教えてください。
●左上の犬歯が八重歯だったのが気になっていたのと、上の歯全体が前に出て
いて、特に奥歯がかみ合っていない状態でした。社会人になり、上司や取引先
のお客さんと会食する機会が増え、かみ合わせの悪さが原因で品の悪い食べ方
になってしまうのがいやだなあと思い始めたのがきっかけです。

◆医院選びはどのようにしましたか。
●職場が立川なので、インターネットなどで立川周辺の矯正歯科を探しました。
ひるま矯正歯科は、清潔感のある医院の雰囲気が気に入ったのと、晝間先生の
説明がとてもていねいでわかりやすく、誠実な印象を受けました。また、海外
に研修に行って勉強していることも聞き、安心して治療を受けられると思いま
した。

検査の結果上顎の左右4番、下顎の左右5番の計4本を抜歯してから矯正装置
をつけましょうと提案されました。また、上顎と下顎のずれが大きいので、
上の歯をできるだけ下げるため、アンカースクリューによる治療をすすめられ
ました。アンカースクリューは怖さも感じましたが、実績があるという説明を
聞いて受け入れることができました。

◆治療中、歯並びが改善してきたことを実感できたのはいつごろですか。
●治療を始めて1年後くらいの時に、左上の八重歯の位置がだんだん下がって
きているのに気づきました。鏡を見てそれを確認できたときは、とてもうれし
かったです。きちんとした治療を受けると本当に劇的に美しくなっていくのだ
なあと、しみじみ思いました。

◆右の1番の前歯をセラミックの歯にしてもらったのですね。
●20代の時に、かかりつけの歯科でむし歯だと診断され、その時に神経を抜
いたのです。晝間先生から、神経を抜いた永久歯はどうしても茶色っぽく変色
してしまうので、人工の被せものをすることをすすめられました。セラミック
の歯にしてもらうと、歯全体の印象がすごく良くなってびっくり! メンテナ
ンスをきちんと続けてこの白さを持続したいと思います。

◆ひるま矯正歯科で治療を受けてよかったですか。
●本当によかったです。晝間先生はひとつひとつの処置もすごくていねいで、
治療の最中は無駄な時間が全くない。私たち患者と会っていない間に万全の
準備をしてくれているのだろうな、ということが良く伝わってきます。

ひるま矯正歯科で治療をしていただいて、歯は身体のほかの部位ともつなが
りがあることを感じました。晝間先生の誠実な矯正治療のおかげで、自分自
身の身体全体に対する意識を変えてもらえたことに、とても感謝しています。

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【解説 — 院長・晝間康明】
※ホームページでは写真つきでわかりやすく解説しています。
ぜひご覧ください。
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview26.htm

●初診時の診断「中立咬合 叢生歯列 両突歯列」

今回は、叢生(乱杭歯)、上顎左側犬歯の低位唇側転位(八重歯)、大臼歯
関係が右側軽度のAngle class II左側Angle full class IIで非対称な臼歯関係
で上顎右側中切歯(上顎右側1番)がむし歯の進行により失活歯(神経が死
んだ歯)となり変色していたため矯正動的治療後にセラミックによる被せも
の(補綴処置)まで行ったKさんのインタビューと症例解説を行います。

■現症
初診時年齢は30代の女性です。

【主訴】
上顎左側犬歯の八重歯、かみ合わせの改善を希望されて当院を受診されました。

【顔貌所見】
骨格的に下顎骨が劣成長で上顎骨に対して小さく、側貌において下顎の後退
傾向を認めるものの、正貌における明らかな非対称性は認められませんでし
た。口唇閉鎖時の口唇周囲軟組織の突出感および緊張感を認め、原因は前歯
の唇側傾斜および上顎左側犬歯の八重歯によるものと思われました。

【口腔内所見】
臼歯関係は左側が強いAngle class II(アングルの2級)で、上顎大臼歯が
下顎大臼歯に対して近心(前方)に位置していました。上下顎前歯部に叢生
(乱杭歯)、上顎左側犬歯の低位唇側転位(八重歯)を認めます。
また、上顎右側1番は失活歯のため歯が暗褐色に変色していました。

【X線写真所見】
頭部X線規格写真(セファロ)により、上顎骨に対して下顎骨はやや後方に
位置し上下顎骨の歯の並ぶ前後的な奥行きは無く、骨格的に叢生もしくは前
歯が唇側傾斜しやすい傾向を認めました。パノラマX線写真では上顎右側1
番に失活歯の所見、下顎両側に第3大臼歯(親知らず)の埋伏を認めました。

【唾液検査・歯周組織検査】
唾液検査では、むし歯の原因菌であるミュータンス菌、ラクトバチラス菌は
ほとんど検出されずむし歯のリスクは低く磨き残しが主なむし歯のリスクと
なる事がわかりました。また、歯肉からの出血をほとんど認めず成人の症例
では珍しく歯周病のリスクも低いことがわかりました。

【特記事項】
特記事項はありませんでした。

■治療方針
診断は、上顎右側中切歯(1番)失活による変色を伴うAngle class II・両突
歯列・叢生歯列としました。

主訴である叢生を改善するために、抜歯によりスペースを確保する必要があり
ましたが通常の症例では上下顎第1小臼歯(4番)の抜歯により叢生を改善し
て、残ったスペースを利用して臼歯関係を改善します。

しかし本症例では上下顎の前後的なズレがあり、臼歯関係がAngle class IIで
あった事から上顎の抜歯部位を4番(第1小臼歯)、下顎の抜歯部位を5番
(第2小臼歯)とし、歯列の前後的な位置のズレを改善しやすくする事、上顎
歯列を十分に後退させるために上顎大臼歯部にアンカースクリューを埋入する
方針としました。動的治療期間は約30ヵ月を予定しました。

矯正治療開始前に、むし歯と歯周病の予防方法やメインテナンスの重要性を説
明し、徹底したPMTC(歯科衛生士による歯面クリーニング)、スケーリング
による歯石除去、フッ素の使用法やブラッシング方法の指導などを中心とした
家庭での口腔衛生管理方法の改善のための初期治療を行い、矯正装置装着に伴う
むし歯と歯周病のリスク上昇に対応できる状態になったことを確認してから矯正
治療を開始することとしました。

矯正治療中は経年的にリスクが上昇するので毎回のワイヤー調整時に上下のワイ
ヤーを外して全顎的に歯肉縁上縁下のバイオフィルムを除去するためのクリーニ
ングによるメインテナンスを行う事としました。前歯の変色に対しては歯を動か
す動的治療が終了し、安定させる保定期間に歯を削ってセラミックの被せものを
接着する事で対応する方針としました。

■動的治療開始時
初期治療後に再評価を行い、歯の磨き残しがほとんど無くなり、診療室でPMTC
後のフッ素塗布を繰り返し行い歯質の強化を行った後、抜歯を行ってから上下顎
に矯正装置を装着して治療を開始しました。

■アンカースクリュースクリュー埋入時
動的治療を開始した後、前歯を後退させる臼歯部の固定源を強化するために上顎
の大臼歯歯根付近にアンカースクリューを埋入しました。

■動的治療終了時

【動的治療期間および経過】
実際にかかった動的治療期間は約31.6ヵ月、調整回数は34回、平均的な来院
間隔は0.9ヵ月でした。無断キャンセルなどはなく協力も良かったのですが歯
の移動にやや時間がかかった事、臼歯関係の改善に時間がかかった事で予定の
治療期間(30ヵ月)を超過した結果となりました。

【顔貌所見】
矯正治療により前歯が後退し、八重歯が改善されたため口唇の突出感や緊張感
は改善されました。スマイル時の口唇と前歯の配列のバランスが改善されたも
のの上顎右側1番の変色により審美性は不十分でした。

【口腔内所見】
上下歯列の抜歯スペースは叢生の改善および前歯の後退により閉鎖され、臼歯
関係は左右ともにAngle class Iになり上下歯列の正中は一致しました。
アンカースクリューはこの検査の後に除去しました。

■保定完了時
動的治療終了後に上顎にはベッグタイプリテーナー、下顎はFSWを接着して
保定を28.3ヵ月おこないました。保定期間中には動的治療終了時の唾液検査
結果を元にリスクを下げる初期治療をおこなってから、不適合な修復物を再製
して上顎右側1番のセラミックによる補綴処置を行いました。

矯正歯科的な管理としては約3ヵ月に1回のリテーナーチェックとメインテ
ナンスを行い、むし歯と歯周病のリスクコントロールを継続し行いました。

【顔貌所見】
保定期間中に咬合状態はより安定し、叢生の後戻りなどは無く、軟組織に大きな
変化は認めませんでした。上顎右側1番の補綴処置を行った事でより前歯部の審
美性、スマイル時の口元の審美性が向上しました。

【口腔内所見】
上顎右側1番にセラミックの補綴物を装着した事、ホワイトニングをした事、定
期的なメインテナンスとリテーナー管理を行った事で歯はより白く艶も出てきま
した。咬合状態もより緊密になっています。

【X線写真所見】
X線写真所見では、明らかな歯根吸収や歯槽骨吸収などを認めず歯根もほぼ平行
に配列されています。保定期間中に8番(親知らず)の抜歯をしました。

セファロX線写真の重ね合わせによりアンカースクリューにより固定源が強化さ
れた事で上顎大臼歯は初診時からほとんど位置の変化せずに下顎の大臼歯が近心
移動した事で臼歯関係がAngle class Iに改善し、上顎前歯が後退し口唇の突出感
や緊張感が改善した事がわかります。また、動的治療後も後戻りが起きていない
こともわかりました。

■う蝕のトータルリスク比較
う蝕のトータルリスクは初診時「11」→動的治療終了時「6」→保定完了時「6」
と減少し安定しました。これは、歯の磨き残しであるPCRやフッ素の使用状況に
よるリスクが減少した事、かみ合わせが安定した事により咀嚼能率が高まり唾液
の分泌量が増加した事、叢生の改善により歯が磨きやすくなったことで磨き残し
が減少した効果によるものと考えられました。

■歯周病のトータルリスク比較
歯周病のトータルリスクは初診時「5」→動的治療終了時「3」→保定完了時「2」
と減少し安定しました。初診時より、歯周病による歯周ポケットや歯肉の出血が
ほとんどなかった事に加えて、歯が磨きやすくなって歯の磨き残しが減少した事
で、通常であれば年齢の増加とともに上昇する歯周病のリスクも減少していきま
した。

■考察
成人で歯並びが悪い方は、口腔衛生状態の管理が難しい若年期を歯並びの悪い
状態で過ごしているので歯並びの良い方に比較ししてより重篤なむし歯や歯周
病になっていることが多いものです。したがって成人の矯正治療では、矯正治
療を開始する時点でむし歯や歯周病を有し進行している方がほとんどです。

また、矯正治療により歯ならびをきれいにして審美性を高めたくてもむし歯や
その治療などにより歯が変色している場合には、矯正治療で歯を並べただけで
十分な改善が認められません。

このような成人の矯正治療では、口腔内全体を長期にわたり健康で美しく保つ
ために、予防歯科をベースとしてう蝕と歯周病の発症や進行をコントロールし、
矯正歯科治療と審美的な補綴処置を計画的に行い、歯への侵襲を最小限にして
最大限に審美的な改善を行い、さらに術後もメインテナンスで歯を守り歯を長
持ちさせていく包括的な歯科医療を提供する必要があります。

本症例では、矯正歯科治療開始前に、う蝕と歯周病の予防から始め、補綴処置
のタイミング、補綴処置した歯を長期にわたり健康な状態で維持するために矯
正歯科治療により歯列と咬合を安定させる治療方針を綿密に計画し治療を行う
ことで美しく健康的な口元を創りだす事が出来ました。

このような治療のプロセスは、時間がかかってすぐに美しい口元を手に入れた
い患者さんからは受け入れ難いものだと思います。しかし、このプロセスを経
ずに前歯の補綴だけで審美性を改善しようとした場合、審美的に十分な改善が
出来ないばかりか歯を削る量が不必要に多くなって、せっかく長期に残せるは
ずの前歯もむし歯や歯周病の進行により短い期間で失ってしまう事も十分に考
えられます。

Kさんの歯がむし歯で失活歯となり変色してしまったことは大変残念でしたが、
Kさんは私達の診療方針を十分に理解してくれて、理想的な予防と治療ができた
と考えています。今後は、加齢とともにう蝕や歯周病のリスクは自然に上昇して
いくので、より徹底したメインテナンスを行い。現在の美しい歯、美しい口元、
よく噛める歯並びをいつまでも維持できるようにメインテナンスで守っていきた
いと考えています。

   
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■Under20 vol.9
「フッ素を毎日使おう!」
歯科医師 布田花子

◇フッ素、使い方のポイント◇

フッ素は、歯の質を強くして、むし歯菌の作る酸に負けないようにするととも
に、初期のむし歯を修復してくれる働きもあります。また、むし歯菌の働きを
弱める作用もあることから、継続的にお口の中に作用させることが大切です。

諸外国では、むし歯予防のために水道水へのフッ化物添加が行われ、すべての
人が日常的にフッ素を取り入れていますが、日本では水道水へのフッ化物添加
は行われていないので、意識的に取り入れないとフッ素の効果は得られません。

毎日、継続して行う方法として最も取り組みやすいものにフッ化物配合歯磨剤
の使用があげられます。現在、販売されている歯磨剤の多くは「フッ素入り」
と表記されていますが、製品によってフッ素の含有量が異なるため効果にも違い
があります。日本では市販の歯磨剤へのフッ化物濃度について、90~1000ppm
以下と定められていますが、外国ではもっと高濃度の製品も認められています。

低年齢の場合は濃度の低いものの使用が望ましく、乳幼児~5歳の子どもには
500ppmの濃度の歯磨剤を使用し、6歳以上の子どもから成人までは1000ppm
の濃度のものを、それぞれ適量使用することが大切です。

◇フッ素は安全なの?◇

適量のフッ素を継続使用することが身体に悪影響を及ぼすことはありません。
乳幼児期に過量のフッ素を継続的に長期間にわたり摂取した場合に発現する
「歯のフッ素症」は歯の形成不全を生じます。これは外国で水道水へのフッ化
物添加がされている場合は注意が必要ですが、日本では歯磨剤の使用適正量を
守っていて発現する心配はありません。取り過ぎを心配するあまり、自己判断
で低濃度のものを使用したり、使用量を少なくしてしまうとフッ素の効果は発
揮されません。

◇フッ素入り歯磨剤の適量は?◇

フッ素は歯が生え立ての乳幼児期からの使用が望ましく歯が生え始めてから
2歳くらいまではお母さんが仕上げ磨き時に濃度500ppmの歯磨剤を、切った
爪程度の少量使用。

3~5歳では歯ブラシに5mmほど。6~14歳では濃度1000ppmの歯磨剤を
歯ブラシに1cmほど。15歳以上の年齢では大人と同様に、歯ブラシに2cm
ほど使用することが1回あたりの適量になります。

◇フッ素使用後30分はフッ素を作用させる時間◇

使用方法にもコツがあり、歯磨剤を歯面全体に広げてから磨き、歯磨き後は
10 ml 程度の水で1回だけ洗口し、その後1~2時間は飲食を控えると効果的
です。多量の水でゆすぐと、フッ素の成分がお口の中に残らず、流されてしま
うので効果が薄れます。

しっかり洗口したい場合は、洗口後にフッ化物配合ジェルを使用する方法や
フッ化物洗口剤でぶくぶくうがいをする方法もあります。ジェルを使った場合
は、唾液を吐き出す以外にうがいはしないこと。基本的にフッ素使用後30分間
はうがいも飲食もせず、フッ素を作用させる時間と考えて下さい。

歯磨剤を使った後にジェルを使う場合や、洗口剤でうがいをする場合も、それ
ぞれの使用量が適量であれば過量摂取を心配する必要はなく、むしろより高い
効果が期待されます。

フッ素のむし歯予防効果は100%ではありませんが、毎日続けて使うことで
歯の質が強くなり、むし歯菌の働きを弱め、むし歯になりにくい環境へ導い
てくれる強い味方です。

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■ヒルマヤスアキのホッとひと息
「それでも歯を削る治療を繰り返しますか?」
院長 晝間康明

日本人は年に3.7回も歯科治療に通います。これはOECD加盟国(21ヵ国のデー
タ)の中で2番目に多い回数、つまり先進国の中でも何度も歯科医院に通う国民
なのです。これは患者さんも歯医者も歯を大切に思っているからでしょうか?

本当の理由は、日本の保険制度が歯を悪くしてからの治療にしか適応されず、
予防には適応されないため、患者さんは安い保険診療を受けるために治療が必
要になるまで待ってしまうこと、歯医者は保険制度で設定されている1回あた
りの治療費が国際的に見てきわめて低いため、1回の診療時間を短時間にし
何回も通院させて経営を成り立たせていることが原因だと思われます。

歯を悪くしてから繰り返す歯の治療とは、細菌によって歯が溶けて感染した歯質
を削り取り、削った部分を樹脂や金属で置き換える補修治療です。歯の形は元に
近づけるようにしますが、元の健康な状態に戻れるわけではありません。削って
しまった歯は本来の歯よりむし歯になりやすく、割れやすくなってしまいます。

したがって歯を削った治療をしたとしても歯は二度と元に戻らないばかりか歯を失
う確率を高くするのです。しかし、感染してから治療を行う場合は歯を削るしか
方法はなく、治療が必要な段階で歯科医院を受診するのは手遅れで、感染する前
に感染の原因である細菌の量や細菌と戦う唾液を調べてむし歯になるリスクを
把握すること、さらにそのリスクを下げるリスクコントロールを行うことが必要
なのです。

そして、そのリスクを調べる方法が唾液検査であり、リスクである細菌の量を減
らす方法が歯のメインテナンスです。リスクを調べずにリスクコントロールが出
来るはずもなく、唾液検査をせずにメインテナンスをしてもむし歯予防は出来ま
せん。大切なことは、むし歯になった場所を早く見つけて早く歯を削る早期発見
早期治療を繰り返すことではありません。メインテナンスを継続してリスクコン
トロールをし、むし歯を発症させないことです。繰り返し歯を削る歯科治療の先
に歯の健康はありません。しかし繰り返すメインテナンスの先には確かな歯の健
康があります。

それでも歯が痛くなってからの治療、歯を削る治療を繰り返しますか?

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■ ひるま矯正歯科からのお知らせ

◆お問い合わせ用メールアドレスが変わりました◆

 clinic-contact@hiruma.or.jp

◆スマートフォンでひるま矯正歯科のホームページがご覧いただけます◆

 https://www.hiruma.or.jp/sp/

◆初診のご予約はお電話かホームページで◆

 フリーダイヤル:0120-025-559
初診受付ページ:https://plus.dentamap.jp/netuser/?id=37

◆ホームページをご覧ください◆

キャンセルによる予約の空き状況を当院ホームページとTwitterでお知らせ
しています。

 twitter:http://twitter.com/#!/hirumac
ホームページ:https://www.hiruma.or.jp/

◆あなたの矯正治療体験を聞かせてください◆

ひるま矯正歯科で治療中または治療を終了された方で取材にご協力いただける
方を募集しています。

● 取材は30分~40分程度、ひるま矯正歯科で行います。

● 取材内容:矯正治療を始めた理由、ひるま矯正歯科を選んだ理由、矯正治
療中、大変だったことなどなど。ひるま先生の面白エピソードなどお持ち
の方は大歓迎!! 『ひるまだより』編集部が取材させていただきます。

● 掲載媒体:ひるま矯正歯科ニュースレター『ひるまだより』・ひるま矯正
歯科ホームページ

● 掲載内容:インタビュー記事、担当医師による症例解説・写真(治療風景
・スタッフとの記念写真・症例写真など)

ご協力いただける方は、お電話かメールでお知らせください。ご協力よろしく
お願いします。

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■ 編集後記

今回インタビューさせていただいたKさんは、ひるま矯正歯科で矯正治療を
始めたことで、歯の健康について考えるようになり、さらには身体全体の健康に
ついても考えるようになって、骨盤や背骨の矯正もするようになったとのこと。
皆さんもぜひ、ご自身のお口の中や身体の健康について、考えてみてください。
いつまでも健康でいたいですね!

Kさんのインタビュー全文を読んでみてください!
【インタビューページ】
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview26.htm

さて『矯正歯科専門医院からのお便り』次号は2014年9月末ごろ配信いたします。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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◎ ひるまだより とは
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◎ 口腔健康ネットワーク【HAHAHA生活】
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サイトです。ぜひご覧ください!
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