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矯正歯科専門医院からのお便り 2011年1月 vol.19

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 矯正歯科専門医院からのお便り

 

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こんにちは。
ひるま矯正歯科『ひるまだより』編集部です。

2011年が始まったと思ったらもう1月も終わり。早いものですね。公園に行くと
梅がちらほら咲いてきています。立川の昭和記念公園でも梅が見頃を迎えている
ようです。東京西部地域で梅というと青梅市の吉野梅郷が有名ですね。JR青梅線
の日向和田駅から二俣尾駅までの4キロにわたって梅園や観光スポットなどが広
がります。梅は圧巻の2万5千本!! このあたりよりも見頃は少し遅れるよう
なので、立川の梅を堪能したあと、電車でガタゴト行ってみてくださいね!

それでは矯正歯科専門医院からのお便り、『ひるまだより』37号のテキスト版
をお届けします。

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■ もくじ

□ 特集 ライターSの患者さんインタビュー5
「歯の大切さを知り、意識改革できました」

□ ヒルマヤスアキのホッとひと息 院長・晝間康明
「認定医・専門医」

□ fromデータ その7
「歯肉炎」 歯科医師・松原大樹

□ ひるま矯正歯科からのお知らせ

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■ 特集 ライターSの患者さんインタビュー5
「歯の大切さを知り、意識改革できました」
◎歯を磨かないと気持ち悪い!! と朝晩2度磨きをしているというOさんにお話
しを伺いました。インタビューの内容をダイジェスト版でお届けします。全文は
ホームページをご覧ください。
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview05.htm

◆矯正治療を始めようと思ったきっかけは?
◇以前は自分の歯並びについてあまり考えたことがなかったのですが、いつの
頃からか八重歯が気になり始めて、だんだん歯並びをキレイにしたいなと思う
ようになりました。姉がひるま矯正歯科で歯科衛生士として働いているので、
治療をしようと決めたあとはすぐに初診相談に行きました。他の人のように医
院を探して…ということはしていないんです。

◆初診相談に来ていかがでしたか
◇まず清潔そうできれいな医院だなあと思いました。院長先生は、矯正治療を
したら口の中をずっと長く健康な状態に保つことができるということや、歯並
びを悪いままにしておくとさまざまなリスクが高くなるということについて
丁寧に説明してくださいました。

それまで歯のことを気にしたことがなかったし、虫歯もあったのですが、この
まま放っておいてはいけない、これから先のことを考えたら治療をした方がい
いんだなと強く感じました。とてもわかりやすく話してくださったし、初めて
歯の大切さを教えてもらって感謝しています。

◆治療はいかがでしたか
◇やっぱり痛かったです。調整の時は締めつけられる感じで、結構大変でした
ね。良かったことは、治療をする前はアメやガムを食べるのが習慣になってい
たのですが、そういうものをまったく食べなくなったこと。ずっと口に入って
いるものがなくなって歯のためにも良いんじゃないかな。今は食べたいという
気持ちより口の中を清潔に保ちたいという気持ちの方が強いです。

◆ひるま矯正歯科で治療をしてよかったですか
◇すごくよかったです。次はこういう段階で、こういう治療をしますよ、この
隙間もあと何ヵ月ぐらいで埋まりますよというようなことをしっかりと説明し
てくださったし、本当にその通りになっていったので不安はまったくありませ
んでした。

治療をする医院は最初に決めないといけないから本当にいい医院を選ぶのは大
変ですよね。私は悩むこともなくひるま矯正歯科を選べて本当にラッキーでし
た。何よりも歯の大切さや歯磨きが大事だということを教えてもらったのが
良かったと思います。

◆とてもキレイな歯並びでニコニコ笑うOさん。歯の大切さを知ることができ
てよかったですね!(S)

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【解説 — 院長・晝間康明】
※ホームページでは写真つきでわかりやすく解説しています。
ぜひご覧ください。
https://www.hiruma.or.jp/html/interview/interview05.htm

●初診時の診断:「中立咬合、両突歯列、叢生歯列」

Oさんは、歯並びのデコボコ(八重歯や乱ぐい歯)を改善するために矯正治療
を希望されました。当院スタッフの御家族ですが通常の患者さんと同じように
検査・診断をおこないました。

検査の結果、上下顎骨の位置関係に問題は無く顎骨に対して歯が大きすぎる事
で上顎犬歯の唇側転位(八重歯)、上下顎前歯部の叢生(乱ぐい歯)、下顎左
側小臼歯の舌側転位となっていました。また、本人の自覚は無いものの上下顎
前歯が唇側に傾斜し八重歯とともに上下口唇を突出させていました。

診断はAngle class I、中立咬合、両突歯列(上下歯列が前方に突出している)、
叢生歯列(乱ぐい歯)としました。治療方針は、上下顎左右第1小臼歯の抜歯
および第3大臼歯(親知らず)の抜歯を行い抜歯スペースを利用して叢生を
改善し前歯も出きるだけ後退させ口唇の突出感を改善する事としました。

矯正検査と並行して行なった唾液検査では、虫歯のリスクが高く適合の悪い
修復物もあったため歯石除去とPMTCによるクリーニングで口腔内の細菌を
減らす初期治療を行い、その後修復物の再製(虫歯治療のやり直し)を行なっ
てから矯正治療を開始する事にしました。

また、歯と歯の間に虫歯がある事が検査で判りましたが矯正治療により歯を
動かしながら虫歯治療をする事で歯を削る量が少なくなると判断したため
矯正治療中に歯と歯の間の虫歯治療を行なう事としました。

矯正治療の仕上げの段階で上顎前歯部の歯冠鼓形空隙が顕著になってきました
(ブラックトライアングル)。ブラックトライアングルの原因は歯周病による
歯肉退縮と歯の形態によるものです。Oさんは歯周病の管理はきちんとされて
いたため、歯の形態による影響が強いブラックトライアングルでした。

上顎左右中切歯の接触点を約0.2mm削る事によりブラックトライアングルを
小さくできました。

動的治療後には徹底したクリーニングとホワイトニングを行い、綺麗になった
歯並びをより白く輝くように磨き上げました。
現在も、歯並びと咬合状態は安定し、今後はリテーナーをよるだけの使用に
切り替え2年間のリテーナー使用後はリテーナーを中止し矯正治療を完了する
予定です。

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■ ヒルマヤスアキのホッとひと息 院長・晝間康明
「認定医・専門医」

ひるま矯正歯科は1978年に先代院長である父が当ビル5Fで診療を開始し、
2004年に私晝間康明が新潟大学矯正歯科学講座(当時)を退職し当院での勤務
開始にあたり2Fへ移転しました。

移転にあたり、矯正歯科と虫歯・歯周病予防の両立を目標とし体制を整え、
現在では多くの患者さんから理解を頂き通院していただいております。

矯正歯科医院として矯正歯科治療の質を常に高く維持する事は至上命題であり、
そのための努力を怠ってはならないと考えています。しかし、毎日行なってい
る治療の質を自己評価するだけでは徐々に甘えが現われてしまう事、外部評価
として患者さんに治療の質を評価していただく事も大切ですが専門知識の無い
患者さんが当院の治療の質を正確に評価する事も極めて難しい事から、ひるま
矯正歯科では矯正を担当する私と松原大樹が外部評価機関の審査を受け治療の
質を高く保つべく努力をしています。上記両名が2010年の暮れに外部評価の
審査に合格しましたのでご報告します。

松原大樹は、2010年5月に日本矯正歯科学会の認定医審査を受け日本矯正歯科
学会認定医となりました。日本矯正歯科学会とは日本最大の学術及び臨床の矯
正歯科学会であり現在は約5800名の会員により構成されています。その内、
認定医として約2500名が登録されています。

私は、2008年に認定医の審査を受け合格していますので、2010年はさらに
審査の厳しい日本矯正歯科協会の専門医審査を受け合格しました。日本矯正
歯科協会は矯正専門開業医を中心とした日本の矯正歯科界における様々な問題
点を改善しより質の高い矯正治療を提供するために設立された矯正歯科専門医
の協会です。

日本矯正歯科協会の専門医審査合格者は全国で56名です。どちらの審査も矯正
歯科医が矯正歯科医を審査する厳しい外部評価であるため、ひるま矯正歯科の
治療の質は一定の水準で評価されたものと考えられます。

しかし、この様な審査はあくまでも審査に提出した症例のみ評価されただけ
です。全ての症例に対して今後も継続的に質の高い治療を提供するためには、
常に治療をふり返り反省し改善し自己評価と外部評価を継続しなければならな
いと考えています。

ひるま矯正歯科は2011年も質の高い治療を提供するために自らに厳しく切磋
琢磨し皆さんに質の高い治療を提供するよう努力しますので応援をよろしく
お願いします。

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■ fromデータ その7
「歯肉炎」 歯科医師・松原大樹

歯肉炎、歯周炎という言葉を最近よく耳にすると思います。また少し前に歯周
病と糖尿病の関係性が話題になりニュースで取り上げられました。では皆さん
は歯肉炎と歯周炎の違いはご存知でしょうか? 今回は歯肉炎がどのようにし
て発症するかをお話しします。論文を一つ紹介しましょう。

『Experimental gingivitis in man.(人における歯肉炎の実験)』
【目的】健康な歯肉を有する被験者において、口腔清掃を中止することで歯肉
炎を引き起こし、それに伴う細菌叢や歯肉の変化を研究すること。

【資料と方法】被験者は健康な歯肉を持つ12人。臨床試験の方法は、初期診査
でジンジバルインデックス(GI:歯肉の炎症状態の程度を0~3で表す指数)、
プラークインデックス(PlI:染め出しをしてプラークの付着状態を0~3で表す
指数)が評価された。

その後、被験者はブラッシングおよびその他の口腔清掃を中止し、随時評価が
行われた。炎症が認められた時点で各インデックスが記録され、被験者に対し
て歯ブラシを用いた口腔衛生指導が行われた、実験期間中は朝晩2回口腔衛生
指導が行われ、GIとPlIが0になった時点で実験が終了とされた。

細菌学的試験では、実験中に6~12回、歯肉縁の細菌叢に関して調査された。

【結果】口腔清掃中止後、各被験者のプラークは増加し、PlIは平均で0.43から
1.67に増加した。口腔清掃を再開した後は、PlIの平均は実験開始時よりも低い
値を示した。

実験開始時には被験者に歯肉の状態は良好であったが、口腔清掃中止後、
GIは0.27から1.05に増加した。3人の被験者は10日で、9人の被験者は
15~21日で歯肉炎に罹患した。口腔清掃の再開とともにGIは0.11まで
回復した。

口腔清掃の中止に伴う細菌の変化は歯肉炎の増加とともにプラーク中の嫌気性
グラム陽性桿菌、ついで運動性グラム陰性桿菌の比率が上昇した。

【考察】この実験が行われるまで、歯肉炎とプラークの関連性を科学的に評価
した研究はなかった。この研究によって初めてプラークの堆積が歯肉に炎症を
引き起こすための重要な原因となっていることが示唆された。

また、歯肉炎は歯肉縁上のプラークコントロール(歯ブラシ)によって治癒
する可能性があるということも証明された。

この論文でも証明されているように歯肉炎の原因はプラーク(歯の表面に付
着した細菌とその生産物)です。プラークは次のように形成されていきます。
口腔内では歯面清掃後、歯の表面に付く最初の物質は細菌ではなくて唾液中の
有機物です。これをペリクルといい、このペリクルを介して細菌が付着し増殖
することから始まります。

日を追うごとにプラークの構成菌種が変化し、増殖しながら成熟していきます。
2日くらいでグラム陽性菌が著しく増殖し、3~5日で毒性の強い嫌気性菌が
増殖していきます。

このような細菌の集合体をバイオフィルムといい、細菌はお互いに付着しあって
グリコッカスという膜に包まれます。その膜で守られたバイオフィルムの中には
抗菌薬が浸透しにくいため、効果が現れにくくなってしまいます。そのため、バ
イオフィルムを破壊する唯一の方法が機械的除去になります。

では診療室で衛生士による機械的清掃(PMTC:プロフェッショナル・メカニ
カル・トゥース・クリーニング)を頻繁に行い、プラーク除去すればいいのか?
実はそれだけではあまり効果がありません。

PMTCで徹底的にきれいにしても、毎日のセルフケアが十分に出来ていなけ
れば数日間で細菌は元通りに繁殖してしまうのです。セルフケアができていれ
ばほとんどの細菌を除去することができ、徐々に細菌が再付着していきますが、
毒性の弱い細菌のみを含んでいるプラークになります。その後細菌の再付着が
おこってしまう前に、PMTCを行うことで健康を維持していくことが理想的
です。

ペリクルの形成を防ぎ、口腔内を全くプラークのない状態にすることは不可能
です。バイオフィルムを破壊してプラークを取り除き、かつ再付着しにくいよ
うなきれいな歯面に仕上げるプロフェッショナルケアと、バイオフィルムの
再形成をなるべく遅らせるために徹底したセルフケアを連携して行う必要が
あると思われます。

ひるま矯正歯科では、徹底したブラッシング指導を行い治療後にメインテ
ナンスに通っていただくことで皆様の口腔内の健康を維持していきます。

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■ ひるま矯正歯科からのお知らせ

<あなたの矯正治療体験を聞かせてください>

ひるま矯正歯科で治療中または治療を終了された方で取材にご協力いただける
方を募集しています。

● 取材は30分~40分程度、ひるま矯正歯科で行います。

● 取材内容:矯正治療を始めた理由、ひるま矯正歯科を選んだ理由、矯正治
療中、大変だったことなどなど。ひるま先生の面白エピソードなどお持ち
の方は大歓迎!! 『ひるまだより』編集部が取材させていただきます。

● 掲載媒体:ひるま矯正歯科ニュースレター『ひるまだより』・ひるま矯正
歯科ホームページ

● 掲載内容:インタビュー記事、担当医師による症例解説・写真(治療風景
・スタッフとの記念写真・症例写真など)

ご協力いただける方は、お電話かメールでお知らせください。ご協力よろしく
お願いします。

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■ 編集後記

『ひるまだより』37号では、患者さんのOさんにインタビューをしました。
以前は歯磨きを適当にしていたというOさんでしたが、今ではとにかく口の中を
清潔にしておかないと気持ちが悪いそうです。歯並びもキレイになり、歯の大切
さもしっかり学ぶことができて本当に良かったなあと思いました。とっても若く
てカワイイOさん、これからも歯磨きがんばってください!! インタビュー全
文はひるま矯正歯科サイトのインタビューページに掲載していますので、ぜひご
覧ください。

『矯正歯科専門医院からのお便り』次号は、2011年3月末ごろ配信いたします。
お楽しみに!(S)

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◎ ひるまだより とは
ひるま矯正歯科で、隔月で発行しているニュースレターです。
下記アドレスからダウンロードできます。
https://www.hiruma.or.jp/html/newsletter_top.htm

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Presented by オーダーメイドの矯正治療《ひるま矯正歯科》

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042(526)3376 
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