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Nomal 大人の開咬 /デンタル子 (06/12/17(Sun) 21:58) #2561
Nomal Re[1]: 大人の開咬 /晝間@ひるま矯正歯科 (06/12/19(Tue) 12:16) #2564
  └Nomal 〔2〕大人の開咬 /デンタル子 (06/12/19(Tue) 14:49) #2565
    └Nomal Re[3]: 〔2〕大人の開咬 /晝間@ひるま矯正歯科 (06/12/19(Tue) 19:24) #2569
      └Nomal Re[4]: 〔2〕大人の開咬 /デンタル子 (06/12/21(Thu) 11:27) #2570
        └Nomal Re[5]: 〔2〕大人の開咬 /晝間@ひるま矯正歯科 (06/12/25(Mon) 15:10) #2579
          └Nomal Re[6]: 〔2〕大人の開咬 /デンタル子 (06/12/26(Tue) 11:38) #2584 解決済み!


親投稿 / ▼[ 2564 ]
■2561 / 親階層)  大人の開咬
□投稿者/ デンタル子 -(2006/12/17(Sun) 21:58:48)
    20歳くらいから,奥歯を閉じていても,前歯が開いた状態になりました。
    それまでは,前歯はちゃんと閉じていました。

    思い当たるとすれば,10歳〜14歳まで,金管楽器を吹いていて,楽器を吹いた後,いつも前の下の歯が痛くて,そのうち前の下の歯が内側に凹んだ状態になりました。それでもその時は,前歯の上下はちゃんと閉じていました。

    今32歳ですが,20歳の時に開き出した状態を比べると,だんだんと開いた状態が広くなっており,今では4ミリも開いたままです。

    麺類などを食べる時,上下の前歯で噛めないので,上の前歯と舌を使って,麺を食いちぎるので,舌に歯型が付き,割れてしまっています。

    矯正も考えているのですが,矯正となると,奥歯を抜くということを聞いたことがあり,奥歯を抜いてまでは怖くて考えられません。

    歯を抜く方法以外に,何か良い治療方法はないのでしょうか?
    もうこの歳では,治療は遅いのでしょうか?

    因みに,家系で開咬になっているのは私だけで,父方も母方もいないらしいです。

    よろしくお願いします。
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▲[ 2561 ] / ▼[ 2565 ]
■2564 / 1階層)  Re[1]: 大人の開咬
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/12/19(Tue) 12:16:16)
http://www.hiruma.or.jp
    2006/12/19(Tue) 12:43:55 編集(投稿者)

     開咬にはいくつかの種類と原因がありますが、デンタル子さんの開咬は、そのいくつかの原因が時系列的に複合されて今に至っているように思います。
     14歳ぐらいまで吹いていた吹奏楽器が、クラリネットやサキソフォンのような縦笛系だったとすると、その下地はすでにあったように推測します。また、開咬が顕在化したのが20歳頃とすると、その原因は親知らずの萌出による可能性があります。その時の親知らずの状態と処置、その後の経緯も影響しているかもしれません。
     現在の状態は、デンタル子さんが書かれているように、開咬ゆえのやむを得ない舌癖(ぜつへき)の存在が、開咬を固定化する原因になっています。舌癖についてはこれまでこのコーナーで何度か書いていますので、それをキーワードに検索して回答を参考にしてください。

     <矯正となると,奥歯を抜く>という情報はどこで仕入れたか分かりませんが、デンタル子さんの矯正治療がどうなるか(治療方針)は、ここではまったく分かりません。歯を抜く可能性はありますが、奥歯(大臼歯)を抜くことはほとんどないと思っていいと思います。ただ、これまでの経緯と現症を想像すると、(怖いだろう話で申し訳ありませんが)外科矯正の可能性も否定できません。
     年齢的に遅くて矯正はもうダメということはありませんが、できるかどうかは年齢より歯や歯茎(歯周組織)がどうかによります。ただ、デンタル子さんの場合は、ある特定の歯しか咬んでいない(機能していない)ので、その歯にばかり負担が掛かっていることと、機能していない歯はそれはそれでまた良くない環境にありますから、やがて何らかの歯科的トラブルが生じてくるはずです。そして、一般論ですが、最終的に義歯(義歯)を入れざるを得なくなった時に、4ミリもの開咬だと義歯が入れられない、という問題が生じてきます。

     舌癖をともなう成人の開咬はかなりむずかしい不正咬合ですが、即矯正というのではなく、情報を得るためでも一度<矯正歯科専門医院>に足を運ばれることをお勧めします。デンタル子さんの矯正歯科医院選びは大切で、少なくともいいことばかり言う所や安請け合いする所は要注意と思うのが無難でしょう。
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▲[ 2564 ] / ▼[ 2569 ]
■2565 / 2階層)  〔2〕大人の開咬
□投稿者/ デンタル子 -(2006/12/19(Tue) 14:49:15)
    2006/12/19(Tue) 16:03:38 編集(投稿者)

    丁寧に解説してくださり,ありがとうございます.

    学生時代に吹いていた楽器は,トローンボーンなので縦笛系ではありません.
    ですので,楽器とは関係がなかったのでしょうね.

    親知らずは,4本まっすぐ生えたままで,異常は無い感じです.ただ,私の口はとても小さく,親知らずの外側奥まで,なかなかブラシが届きにくいです.
    また,舌がとても長いです.

    舌癖の存在が、開咬を固定化する原因とありますが,これから更に舌癖などで,現在の4ミリより開いていく可能性もあるのでしょうか?
    4ミリの開咬は,結構進んでしまっている状態なのでしょうか?
    また,舌癖を直せば,ある程度,元に戻せるものなのでしょうか?
    舌癖をキーワードに検索してみたのですが,先生が紹介してくださっている「舌癖のトレーニング」のURLが現在使われていないので,見れないのですが・・・.

    奥歯を抜くという情報は,矯正している友だちに昔聞いたことがあり,とても怖い印象が残っていました.
    歯を抜く可能性はあるけれど、奥歯(大臼歯)を抜くことはほとんどないということは,奥歯ではなく,違う歯を抜く可能性もあるということですね?
    ただ、外科矯正の可能性があるとは,更に怖くなりました.
    それを聞いて,もう矯正は諦めようと思ったのですが,

    >ある特定の歯しか咬んでいない(機能していない)ので、その歯にばかり負担が掛かっていることと、機能していない歯はそれはそれでまた良くない環境にありますから、やがて何らかの歯科的トラブルが生じてくるはずです。そして、一般論ですが、最終的に義歯(義歯)を入れざるを得なくなった時に、4ミリもの開咬だと義歯が入れられない、という問題が生じてきます。

    こういったことが起こると,やはりとても怖いです.
    先生がおっしゃるとおり,矯正歯科専門の医院にいずれ行ってみようと思います.

    ただ,急がなくもいいのでしたら,あと2年は矯正をしたくないと思っています.
    大丈夫でしょうか?
    というのは,現在,大学院に在学中で,毎日研究に追われ,しかも授業料でさえままならないのに,私が思っていた以上に矯正費用が掛かるのがわかり,今の私にはとても払えそうにないからです.
    ただ,今はこれ以上,前歯が開かないことだけを願いたいです.
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▲[ 2565 ] / ▼[ 2570 ]
■2569 / 3階層)  Re[3]: 〔2〕大人の開咬
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/12/19(Tue) 19:24:03)
http://www.hiruma.or.jp
    >「舌癖のトレーニング」のURLが現在使われていないので見れないのですが・・・
     Googleで<管楽器奏者のための歯のページ>と入れてみてください。トップで出てくるはずです。ここから<アーカイブ>に行ってください。そこから以下のコンテンツへ。
    <口のまわりの筋肉の話>
    口のまわりの筋機能療法 (01.4.2更新)
    口のまわりの筋肉を知ろう (01.4.2)
    これで閲覧できるでしょうか。(他人のサイトを勝手に引用しています、管理者の先生スミマセン。)

     先の回答で、<矯正歯科医院選びは大切で、少なくともいいことばかり言う所や>とあえて書きました。デンタル子さんの投稿には、<抜歯をしたくない>という気持ち(当たり前ですが)が前面に出ていたので、<歯を抜かない矯正>という言葉には特に魅力を感じるだろうと思いますが、<こういう耳に聞こえの言い言葉を謳う所は基本的に避けなさい>と言いたかったわけです。
     抜歯に関するご質問は多く、そのうち非抜歯(歯を抜かない)という方針の間違いによる疑問や悩みが増えてきました。そのうちの最近の投稿をひとつ引用しておきますので、参考にしてください。
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=1998&type=0&space=0&no=0#1998

    <これから更に開いていく可能性について>
     これは分かりません。舌が(癖で)行動するのにその隙間で十分であれば、そこで止るでしょう。ただ、6ミリというケースも経験していますので、何とも言えません。
    <4ミリの開咬は,結構進んでしまっている状態か?>
     開咬にも色々種類があり、どの部分に開咬があるかですが、少なくとも4ミリは大きい方といえます。
    <舌癖を直せば,ある程度,元に戻せるものなのでしょうか?>
     まずはじめに、これまで慣れ親しんできた舌の行動パターンを治すのが、非常にむずかしい点が挙げられます。それは、たとえば指シャブリの癖であれば、やめることイコール癖を治すことですが、舌癖は今の行動型が悪いと認識しにくい(別に不自由しないし、他人から指摘されるわけでもない)ことと、では舌はどう行動すればいいのか、という目安が一般人には分からないからです。
     舌癖は発音上にも特徴があって、英語のSの発音がth(sa si su se soがtha thi thu
    the tho)になるので、聞き慣れたひとはラジオからの声でもすぐに分かります。<舌がとても長いです>というのは、ほとんど物理的な長さの問題ではなく、舌突出僻という舌癖のためにそう思える(見える)と、専門医はとるはずです。
     ちなみに、下記サイトのような研究会がありますが、メンバーはほとんど矯正歯科関係者です。(本当は言語聴覚士らが中心になって治療やトレーニングを担ってくれると、矯正関係者は大変助かるのですが、彼らにはもっと重篤な言語障害者がいるので仕方ありません。)
    http://www.otakahashi.com/JSMFTtop.htm
     で、ご質問の答えですが、舌癖を治さないと矯正だけでは開咬の改善はむずかしいが、舌癖を治しても開咬の自然治癒はむずかしい。(寂しい答えでゴメンナサイ)

     最後に、貴県には優れた矯正医が少なくとも一人、ある市にいます。(先の研究会の男性役員から探してください。)
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▲[ 2569 ] / ▼[ 2579 ]
■2570 / 4階層)  Re[4]: 〔2〕大人の開咬
□投稿者/ デンタル子 -(2006/12/21(Thu) 11:27:13)
    一つひとつ質問に答えてくださり,ありがとうございます.
    教えて頂いて,自分の歯が悪い状態にあることがやっとわかってきた次第です.

    それから教えてくださったHPを見ることができました.
    とてもわかりやすく参考になりました.
    ただまだ少しわからないことがあります.
    通常,口を閉じているとき,正常な人は歯は全て閉じているのでしょうか?
    それとも歯は閉じているか開いているかの微妙な空間なのでしょうか?
    ここ数年,ときたま奥の歯が微妙に痛い(痛いというより,重いとかダルイ)ような感じです(虫歯の痛みではなく,歯があたり過ぎて,歯(歯茎?)が疲れたという,ちょっと表現できない感じです).
    それから舌は上顎にあるとのっていましたが,舌の先端はどこのあたりにあたっているものなのでしょうか?

    非抜歯の方法でされた方の相談を拝見しました.
    とても気の毒に思いました.
    そもそも非抜歯でする矯正はあまり良くないことのほうが多いのでしょうか?


    Sの発音は,自分では,ちゃんと言えていると思っているのですが,一度人から,かつぜつがはっきりしていない,と言われたことがあります.

    それから研究会のHPありがとうございます.
    せっかく教えてくださったのですが,私の住む県はとても広く,良いとされている先生のいらっしゃるところは,通院するにはとても遠いようです.
    でもありがとうございます.
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▲[ 2570 ] / ▼[ 2584 ]
■2579 / 5階層)  Re[5]: 〔2〕大人の開咬
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2006/12/25(Mon) 15:10:19)
http://www.hiruma.or.jp
    1)口を閉じているとき,正常な人は歯は全て閉じているのでしょうか?
     通常は、上下間に安静位空隙という隙間があります。その量は人マチマチですが、筋肉がリラックスした状態の時、下顎自体の重さとそれを支える筋肉の僅かな緊張とのバランスの上で成り立っている隙間です。問題は睡眠時で、くいしばりや歯ぎしりをする人の咬合圧が歯、歯周組織、顎関節に影響を与えます。
    (参考引用)
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=1866&type=0&space=0&no=0

    2)舌の先端はどこのあたりにあたっているものなのでしょうか?
     自分で探すのはむずかしく、専門的な人に指導してもらうのが確かですが、とりあえず言葉で言えば<上顎正中部の口蓋側(つまり裏側)にある、前後に長い1.2ミリほどの楕円形をした隆起(切歯乳頭)>で、筋機能療法(MFT)上この部分をスポットと呼びます。
     問題は、つくのは厳密には<舌の先端>ではなく、舌尖から舌背側へ数ミリほど奥に入った部分です。その他、詳細についてはまだまだ沢山あるので、筋機能療法(MFT)に精通した先生から説明を受けてください。

    3)非抜歯でする矯正はあまり良くないことのほうが多いのでしょうか?
     もともと非抜歯が適応のケースを非抜歯で矯正することは当然で、何ら問題ありませんし、どんな矯正医でも非抜歯症例はいくらでも持っています。しかし、日本人の骨格的特長から、特有の不正咬合を起こしやすく、そのための方針として抜歯しなければいけないケースが70%前後あります。(ちなみに韓国の矯正事情も抜歯ケースが似た%を示していますので、日本人というよりモンゴロイドは、と理解してください。)
     その70%のすべてを、<歯を抜かない矯正>と謳って非抜歯で無理をすることが問題で、その弊害がいま(ドンドン)表面化し出している、というのが現状です。改めて言えば、非抜歯矯正が悪いのではなく、何もかも<はじめから非抜歯ありき>で矯正しようとする姿勢がいけない、といいたいのです。
    (参考サイト)
    http://www.dent.niigata-u.ac.jp/ortho/hp/treat2.html
    ここの<Q16.どうして矯正治療では抜歯をするの?>
    ちなみに、矯正治療の情報を得ようとしたら、ここのHPは質、量、内容の確かさ、患者よりのHP作製の独創性など、すべての点で圧倒的にナンバーワンです。大いに参考にしてください。
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▲[ 2579 ] / 返信無し
■2584 / 6階層)  Re[6]: 〔2〕大人の開咬
□投稿者/ デンタル子 -(2006/12/26(Tue) 11:38:56)
    2006/12/26(Tue) 11:40:04 編集(投稿者)

    口を閉じている時の状態を先生に質問をして,良かったです.
    私は歯は常に完全に閉じているという思っていたので,普段から上下の歯を敢えて押し付けるような感じにしていました.
    睡眠の時にも,歯がどのような状態になっているか大切のようですね.自分自身がどのように寝ているのかはわかりませんが,ときたま口を開けて寝ている時があります.これもきっと歯によくないことなのでしょうね.

    舌の位置についての回答も,詳しく説明してくださり,ありがとうございます.
    素人相手なのに,言っても無駄だとは思わずわかりやすく補足を入れながら専門的な言葉を交えて教えてくださり,助かりました.

    それから非抜歯について,先生がおっしゃりたいことがよくわかりました.
    それと載せてくださったURLもとても参考になりました.(これからも参考にして,何度も拝見しようと思います.)
    その中にも骨格性開咬症で,上顎のLefort Iによる回転・上方移動術,下顎のSSRO法による下顎の後退術というところで,手術する動きがわかり,ある程度のイメージができました.
    ただ,それには
    >顔が長い場合には,さらにオトガイ部分の手術も併用することもあります
    とありました.
    私は面長なので,もし手術をすることになれば,このように併用した手術になるかもしれないと思うと,気が重くなったのも事実です.
    しかし,歯が良くなるのであれば,有難いことです.


    多くの質問に,丁寧に,そして親切に教えてくださり,本当にありがとうございました.
    またわからなくなった時や疑問に感じた時には,こちらのHPで検索をさせて頂いたり,自分が今迄投稿し先生に回答して頂いた文を再び読み直したいと思っています.
解決済み!
[ 親 2561 / □ Tree ] 返信 削除キー/


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