| 晝間康明@OPひるま歯科です. ご質問いただきありがとうございます.回答が遅くなって申し訳ありませんが回答させていただきます.
>(1)上記の状態で顔貌はそこまで受け口っぽくない10歳児の場合、先生ならこれからマスクで上顎骨の牽引をされますか? もしされないなら理由は何ですか? 当院であればマスクなどの成長をコントロールする装置を積極的に使用しません. これは,一時的に成長がコントロールできてもその抑制された成長を取り戻す様な成長が起きてしまう経験や研究などが散見されるからです.とくに男児で10歳であればこれから成長量が大きくなり,さらに成長の期間も長くなります.その期間絶えず成長をコントロールする事は困難なので,経過観察とし成長の終了が見極められた時期に矯正治療を開始すると思われます.その際に,抜歯を伴う矯正や外科矯正となる可能性もある事を説明します. >(2)上顎の歯の状態は、6E×C2112C4E6で全ての乳歯が動揺しています。もし上顎を牽引する場合、骨だけに作用できればいいのですが、更に前歯が傾斜したり、奥歯が前に移動して横の永久歯が生えるスペースがなくなるようなことは起こるでしょうか?もし起こったら将来抜歯しないと戻せないでしょうか? 起こりうると考えます.抜歯しないと治せないかどうかは状況次第ですが,可能性としては十分考えられます.
矯正治療は,無駄な治療をして肉体的な負担や経済的な負担をかけない事も大切です.成長は,先天的な要素が大きく全てがコントロールできる訳ではないので,無理なコントロールをして負担を大きくしない様にする事も必要とお考え下さい.
以上,回答とさせていただきますがご不明な点があればお尋ね下さい.
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