| 2010/11/24(Wed) 11:50:09 編集(投稿者)
こんにちは,晝間康明@ひるま矯正歯科です. 御質問の内容から下顎骨劣成長を伴う骨格性の開咬であると想定してお答えします.
> そこで質問なんですが > このSMAPという開咬を目的としたインプラント矯正は奥歯の圧下によって治すと自分なりに調べましたらでてきたのですが > それはつまり奥歯を歯茎にもっと埋め込んでかみ合わせをよくしようってことですよね? > そうだとしたら、唇の突出とかは治らないのでしょうか? SMAPを使用する事によって臼歯を圧下し開咬を改善する事も,歯列を遠心(後方)移動し口唇の突出感を改善する事も可能です. ただし,口唇の突出感が前歯の唇側傾斜による場合でなければ歯列を遠心移動しても口唇の突出感は改善できません.また,歯列を遠心移動する際は遠心にスペースが無くてはSMAPを用いたとしても移動できません.一般的には親知らずを抜歯したスペースだけで口唇の突出感を改善する事は難しいので,スペースがなければ小臼歯の抜歯などにより前歯を後退させるスペースが必要となります.
> それと加えて質問させていただきたいのですが > SMAPでの治療がすんだとしますよね? > そしたらやっぱりシャクレがないこととかアゴが長いこととか中学生時代からの最大の悩みなのでぜひ治したいと思うので > オトガイ形成術とかいうのをやってみたいと思っているのですが > それをやることによってまた歯並びが悪くなったりだとか開咬に逆戻りだとか > はたまたそれ以前にSMAPでの治療後のオトガイ形成術は危険だったりするのでしょうか? 一般的にオトガイ形成術を行なう場合は,矯正治療後の顔貌を見てから行ないますので動的治療後に行ないます. 動的治療後にオトガイ形成術を行なったからと言って歯並びが悪くなる事は無いでしょう. ただし,オトガイ形成できる量に限界がありますのでオトガイ形成だけで対応できない場合は外科矯正の適応と思われます. 骨格性の開咬で外科矯正が適応となる場合,矯正や手術が保険適応可能です.その手術の中にオトガイ形成を含める事も出来ますので外科矯正の可能性があるかどうか主治医に検討してもらう必要もあるでしょう.
以上,参考になれば幸いです.
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