| こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です. 御質問頂きありがとうございます. 御子息の矯正歯科治療について混乱されている心中お察し致します.
矯正治療には,取り外しの出来る可撤式矯正装置と固定式の矯正装置があり床矯正装置は可撤式矯正装置の一種ですが,可撤式矯正装置の特徴として細かい調整が出来ない,装置を使わないと効果が現われないため治療効果が不確実になると言う問題があります.したがって,一般的には固定式の矯正装置の方がきちんとした治療が可能となります.しかし,固定式の矯正装置は材料費用が高かったり,接着する技術や時間が必要であるため矯正歯科専門の医師が主に扱います.近年,床矯正を使用する一般歯科医が増えているのは良く治ると言うよりもこの様な背景があるからと推察しています.
また,現在御子息は下顎骨の成長が旺盛な時期(身長がぐんぐん伸びる時期)にあり,可撤式矯正装置でも固定式矯正装置でも成長のコントロールはほとんど出来ません.もし,宮城の主治医の元で治療を継続したとしても同様です. 従いまして,新潟に転居され訪れた歯科医院では床矯正を含む現在の治療方針では成長のコントロールが出来ないために床矯正の継続を辞退され,治療方針の変更を勧められたのではないかと考えます.
私は新潟大学矯正歯科に9年おりましたので,新潟大学矯正歯科の矯正歯科治療の質の高さや方針を良く理解しております.まずは,新潟大学を受診しこれまでの治療経過を説明し,出来れば外科矯正を避けたい事を伝えて下さい.その結果,どのような治療方針が現代の矯正歯科において最も良い治療方針か説明してくれるはずです. もし,新潟大学矯正歯科の検査結果が外科矯正を回避できないと診断された場合に床矯正にこだわり外科矯正を闇雲に回避する方針は御子息の負担ばかり大きくなり治療結果は満足いかないものとなる可能性もあるので御勧めできません. 新潟大学矯正歯科を受診する際に,晝間康明に勧められたと伝えて頂いて構いませんのでぜひ受診して下さい.
以上,参考になれば幸いです.
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