| 海外がどちらか分かりませんが、矯正装置をブレスと書かれていることからすると、御地は英語圏でしょうか。結論から申し上げると、文面から拝するかぎり当方の見解はセカンドオピニオンとほとんど同じ意見です。 開口(と書かれていますが正しくは開咬 open-bite)にヘッドギアは基本的に禁忌で、奥歯から前歯をくさび(楔 wedge)と考えたとき、奥歯をさらに奥に送れば前歯が開いてくる道理で、開咬にヘッドギアを使うとしたら、奥歯を圧下(低く)するために上方から引く(high-pull )のが原則です。加えて、無理な非抜歯矯正の副作用は前歯部がflare(唇側傾斜)して開咬になること、スペース不足のしわ寄せを最後方臼歯部に移行させることですから、なるべくしてそうなったお嬢様の矯正の治療方針には賛成できません。 <奥歯が曲がっていても前から見たら問題がない>というのが矯正医の言葉とは信じ難いところですが、投稿から伺えるこの矯正医は技術(力量)、治療方針、治療哲学などすべての面で質が低い、といわざるを得ないように思います。何よりも海外に住む患者さんに対し、<簡単な矯正なので半年に一度みれば>という形で引き受けること自体、無責任だと感じます。その責任をどう問うかはmooさん次第ですが、患者さんであるmooさん側には何らの瑕疵もありません。 <今までの矯正が無駄になってしまうことに躊躇> 東京(駅)に行くのが目的なのに、下り列車に乗ってはいつまで乗り続けても目的地には着きません。躊躇する気持ちは十分わかりますが、タイトルが<再矯正について>となっているところからすると、もう覚悟はされているのかと思います。もっと遠くに行ってしまう前に上りの列車に乗り換えるべき、というのが回答です。
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