| (インターネットのない環境にしばらく滞在していたため、回答が遅くなりました。) まず、この質問コーナーの回答者は私・院長で、というよりHPの「ドキュメンタリー矯正治療」を含む他すべては、副院長が担当していることをまずご了解ください。したがって、この回答に納得がいかない場合は、副院長を指名して回答を依頼してください。 以下、回答です。 最近似た質問がありましたので、回答もそれに似たものになりますが、まず、当院のテクニックはスタンダード・エッジワイズ法であることを頭に入れてください。そのうえで、現在、日本における矯正治療のテクニック(いわゆる何々法)は、ザッと数えても10以上あり、その術式(治療ステップ)はそれぞれに異なりますし、同じテクニックでも先生によって違いがあります。chachaさんの主治医のテクニックは、投稿を読むかぎり当院のそれとは明らかに異なります。 chachaさんの主治医が、矯正歯科専門の歯科医であることを前提にして回答しますが、治療方針が4番抜歯の場合は、大方のテクニックで犬歯をまず遠心(後方)に移動させてから、4前歯の移動に入ります。これは、犬歯は歯根がもっとも長く太い歯ですから、犬歯を含む6前歯と奥歯の綱引きでは、奥歯が負けて前歯が後ろに退(さが)る前に、奥歯の方が前に移動してくる危険が高いからです。 それはうまくコントロールできたとして、そもそもVループのメカニズムは、ループの入った部分から二つ折れになるような作用があるため、ワイヤにVループを組み込んだ時には補正的処置をとりながら、急がず強過ぎず力を加えることが求められます。chachaさんの質問にある1、2だけでなく、文章全体に読み取れる現象(たとえば、噛み合わせが余計に深くなり、とか下あごがさらに後退して、など)は、Vループを含めた全体的なコントロールが、確実でない時に起こる症状と似ている様に思います。 3. のご質問については、テクニックの問題か、治療方針上の問題か、スキル(技術)の問題か、推定される原因が複層的で回答しようがありません。ここで言えるのは、当院での経験では、前歯を後退させる段階で口元の変化にクレームを受けた記憶はありません。 chachaさんの主治医が用いるテクニックは何か、それをどこで習得されたか、chachaさんは知っておいてもいいかと思います。
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