| 今さらですが、27歳で今の状態は随分勿体ないことをしてきました。<ずっと歯に対する健康を怠ってた>ツケが回ってきたわけですが、この負の連鎖はドミノ倒しのようなもの(デンタルドミノ)ですから、できるだけ速やかにドミノを止めなければいけません。 今の保険歯科診療は、たとえば悪い奴と分かっていても、犯罪を犯さなければ捕まえることができないのに似て、悪くならなければ(虫歯や歯周病などの疾患と認められなければ)基本的に手を出せません。歯科医側からの批判を承知でいえば、小さい頃から歯医者さんに通っていても、「どこが痛いの?」「ハイ、終わりました」を繰り返す所では、デンタルドミノに手を貸しているようなものです。 矯正歯科治療に健康保険が適用できないのは、ある意味で幸せなことでした。矯正治療は広義の予防歯科医療です。ことに、<歯並びはガタガタの叢生というやつで、でっかい八重歯が出ています>という、なおさんのような状態は、まず環境を整えるという意味で、土台を整備する矯正歯科治療が必須でした。 幸いまだ使える親知らずが残っていたり、固定式義歯(ブリッジ)などは入っていないようですので、まずグランドデザインを描くためにも、とり急ぎ矯正歯科専門医に相談してください。たとえば<6番を抜いたら親知らずを使ってブリッジできる>という所は、ブリッジでなく7番8番を前方移動し、6番に代用できる可能性は小さくありません。一度削って被せてしまうともう元には戻せませんから、その準備に入る前に矯正歯科医に相談することが大事です。 投稿では部分的な説明を詳しくしていただいていますが、すべては矯正歯科医が診て判断すべき所です。なおさんのデンタルドミノを止める最善手は、矯正治療を前向きにとらえ進めていくことだと思います。そうすれば、すべての治療が終わった時点で、なおさんは口元に自信を漲(みなぎ)らせた、健康的な歯ならび美人になっているはずです。
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