| まず、矯正治療をするという前提であかねさんが決断すべきだとすれば、それは外科矯正か通常の矯正かの二者択一ではないかと思います。 あかねさんは、CTを追加で撮った理由を何と聞いているでしょうか。矯正治療でCTが必要になる場合はいくつかありますが、あかねさんのケースでは、顎関節の形態異常(吸収)の有無の確認か、外科矯正の場合の下顎骨の形態確認か、SAS(インプラント矯正)のための骨の形態確認のどれかと推測します。あかねさんは、それらの資料分析を経て矯正医から具体的に治療方針が示されたら、そこで即答はせず、告げられた治療方針を家に持ち帰って検討されるのがいいと思います。ただ、相談時間の半分以上を外科矯正の話に費やしたとすると、その時すでに先生の頭には外科矯正が大部分を占めている印象ですので、外科矯正を提示された場合の対応は、あらかじめ用意しておいた方がいいかもしれません。 外科矯正のデメリットは、いうまでもなく全身麻酔下で身体にメスが入ることであり、入院の必要性、退院後しばらくの不自由さ、後遺症の可能性などが挙げられます。メリットは、大きな改善が得られること、相対的に治療期間は短くなること、保険が適用できることなどです。 あとの3つの方法のうち、抜歯矯正か非抜歯矯正かは外科矯正の場合にも絡む話で、外科かそうでないかによって抜歯部位や本数が変ります。SASというのはインプラント矯正の一種で、外科矯正でない場合の補強的手段と考えた方がいいでしょう。SASは、いわゆるインプラント矯正の場合のインプラント(スクリュー)よりも、もっと深い所にある骨に埋め込む点が特長ですが、そのための外科手術と相応の費用がデメリットといえるでしょう(細かいこといえばもっと色々あります)。 それぞれのメリット、デメリットをというご要望ですが、あかねさんの矯正資料もなく、提示された4つの方法が並列的な内容ではないため、簡潔にコメントするのはむずかしいとご理解ください。一番良く知っているのは、あかねさんの口腔内を診察し、資料を持っている矯正医ですから、メリット、デメリットはその先生にお尋ねください。それも支払った費用の内です。 そのうえで、私は前の回答で書いたように、まず顎関節症の専門医に診てもらうことが先決だと思います。
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