| 矯正治療の目的の一つが、顔貌（口元）の審美性の改善にあることはどのテクニックの本でも、誰の書いた教科書にも載っていることで、決してやましいことではありません。ricoさんの＜意識しないと口が閉じれない、全体的に顎からはみ出している状態＞というのは、審美性の問題でもありますが、口腔周囲筋が機能的に不適切な状態であって、これは矯正治療による改善目標となるべき点でもありました。
ricoさんに対する非抜歯という治療方針は、この点を無視した（あるいは増長させた）という意味で問題があったように思います。＜抜歯して矯正すべきだったのでしょうか？＞というお尋ねは、ricoさんの矯正的資料を見てみなければ何とも言えませんが、矯正を始める前に何軒かの矯正医に話を聞いた際、抜歯矯正を勧めた（あるいは、そうでなければできない、やらないという）矯正医がいたとすれば、ricoさんのケースは抜歯矯正が適切であった（非抜歯矯正が不適切であった）可能性は高そうです。
ricoさんが＜2年前に矯正＞ということは、まだ保定期間中で通院されているかと思いますが、その矯正医に抜歯による再治療を相談し、受入れてもらえれば費用等の条件は交渉の余地が十分あると思います。しかし、最初の矯正を非抜歯で行なうことにricoさんが同意され、結果の満足度はともかくとして治療上に瑕疵がないかぎり、必ずしもスンナリとは行かないかもしれません。
まったく新しい矯正医に再治療を頼むとすれば、その場合は、はじめての矯正（初診患者）と同じになりますので、資料を採って診断し、方針を決定（抜歯矯正）して通常どおりの動的治療に入るしかありません。治療期間も費用もすべて、改めて通常どおりと考えざるをえないでしょう。
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非抜歯の矯正治療後
/ rico (06/10/09(Mon) 23:23) #2389 
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