| くまさんは、すでにキチンとした矯正相談を受けたということでしょうか。そのうえで、<矯正の前に上下にある親不知4本を抜歯する>と示唆されているのでしょうか。 矯正患者に限らず、親不知を抜かなければいけない人は多く、ことに矯正治療をしようとすると、親不知の抜歯が必須のことは多いものですが、ケースによっては親不知を矯正治療に使う場合がありますので、冒頭の質問になりました。もし、くまさんが矯正相談(ないしは検査、診断)はまだで、素人情報からあらかじめ親知らずを抜かなければ、と考えているようでしたら、抜歯の前にキチンとした矯正診断(治療方針)を経てからにすべきです。 <子どもの頃から抜歯が苦手で>ということですが、抜歯されるのが好きという人など、特異な性癖を持った人ならともかく、普通はいないでしょう。誰でも抜歯は苦手ですが、放置してトンデモナイ状態になってからではもっと苦労するので、早めに手を打っているのです。くまさんの親不知は歯肉の外に出ている(正常に萌出している)ということですから、抜歯が大変ということはまずないはずです。 親不知の抜歯は<一種の手術>という言葉に脅えているようですが、親不知に限らず抜歯は、それが乳歯の抜歯であっても外科的処置ですから、(小)手術であることに違いありません。<親不知4本を抜くのにどのくらいの期間が必要なのでしょうか?>という意味は、二通りにとれるのですが、1本の親不知の抜歯にどのくらいの時間が掛かるかという意味であれば、くまさんのケースは、診療室に入ってから出るまで30分も掛からない程度かと思います。口腔外科医であれば(口腔外科医なくとも熟達した一般歯科医でも)、抜歯そのものに掛かる時間はほとんど瞬時といえる気がします。 4本抜き終わるまでの期間という意味であればケースバイケースで、抜く先生のスケジュール次第とも言えます。抜歯の間隔は普通1週間のようですから、予約が順調に取れれば4週間でしょうし、片側2本づつ抜けば2週間で終わります。 <痛いという噂も> 痛いのは、麻酔の注射をするときのチクンという感覚ぐらいで、小学生でも平気な程度です。抜歯後の痛みは、抜くべき歯の状態や抜歯時の困難性によって異なりますが、くまさんの親不知だったら、翌日はケロッとしていて鎮痛剤も不要という気がします。「案ずるより“抜くが”易し」です。
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