| <一度先生と口論になったことがあり>というのは、矯正歯科ではあまりないことですので、先生にとってはショッキングな出来事として、わだかまりが残っているかもしれません。治療の約束期間というのは<努力目標>で、状況によって早くもなれば遅れることもあります。先生は<約束の2年半>を最優先にして治療を進めたかもしれません。 <とにかく信用できない先生なので・・・>というキクさんの気持ちは、口に出さずとも先生には伝わりますので、早く手を切りたいという意識が、先生には働いているかもしれません。 キクさんの治療前の状態がどうであったか、どのような治療方針で矯正が行われたか(抜歯の有無と抜歯部位など)、詳細が分かりませんが、中心線(正しくは正中)がズレる原因には幾つかあり、状況によってはズレが取り切れない場合もあれば、外科矯正でなければ治せないケースもあります。 <中心線がずれるのは仕方がないこと>かどうかは、ケースバイケースで、上記のように仕方がない場合もありますが、条件が合っていれば、治すことは治療目標の一つにに入ります。正中のズレがなぜ治らないかは分かりませんが、<奥歯の噛み合わせに合わせたので多少のづれが生じるのは仕方がない>とすると、再治療でもこのズレを治すのはかなりむずかしいと推測されます。 これは医療事故や医療過誤とは違いますが、キクさんの矯正治療を客観的に評価してもらおうとしたら、初診時の資料を含めた矯正資料を預かって、第三者的な立場の矯正専門医に話を聞くことです。ただ、原因や理由が分かっても、医療事故や医療過誤とは違いますので、<それだけの話>になるように思います。
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